Jリーグには「欧州5大リーグに割って入る」という覚悟があります。
一方で、実はJリーグには、もうすでに胸を張って「世界」に誇れることがいくつかあると、私は思っています。
そのひとつがこの「シャレン!」活動です。
【シャレン!について】
https://www.jleague.jp/sharen/about/
【2020 Jリーグシャレン!アウォーズ 各賞決定のお知らせ】
https://www.jleague.jp/sharen/news/224/?fbclid=IwAR35Ded2FA632YLbUd1hwBPXhq_VUenrMjqRWczmDbPfvVZlP3SY8K-D-kA
「シャレン!」の特徴は、
- 海外でよく行なわれている一過性のチャリティー系の活動ではなく、ホームタウンに根付き、社会と連携しながら持続的な活動を展開していること。
- 各クラブが信念を持って継続して行なっていくことで、クラブの「文化」や「DNA」というバリューとなりクラブの貴重な財産になっていること。
- こうした「人と人の繋がり」や「社会の連携」が、Jクラブの存在意義そのものであるホームタウンにおける「コミュニティー」形成に役立っていること。
などが挙げられるかと思います。
世界中見渡してもプロフェッショナル・フットボール機構が、そんな壮大なビジョンを持って全クラブをリードし社会連携活動を行なっている例は他になく、私は初めて「シャレン!」を知ったとき衝撃を受けました。偉業だ!と思いました。
Jリーグ理事に就任して2ヶ月が経ちました。その間、私たちの生活からフットボールが消えました。
こうして「フットボールがない日常」を経験してみて、「ひとはフットボールの何に魅かれていたのだろう?」ずっとそんなことを考えています。
フットボール(選手、クラブ)は、いくつかの側面を持っています。
そのひとつは、「美」。華麗なプレー、チーム一丸となって闘う姿、などといった競技としてのフットボールそのものの「美」です。
ふたつめは、「徳」。クラブ・選手のオフザピッチにおける日頃の行いに裏付けされた尊厳のような部分で、愛されるクラブ、愛される選手に見受けられる共通の要素でもあります。
そしてそれを組織として、まさに体現化しているのが、この「シャレン!」活動。
このコロナ禍で「リアル・フットボール」を失った私たちが、それでもフットボールを愛して止まないのは、こうしたクラブの「徳」に対する共感や敬意といった特別な想いがあるからではないか?そんな風に感じています。
「地域を愛するプロサッカーリーグになりたい」
「Jリーグのチカラで地域をより良くしたい」
「より多くの皆さんと手を取り合って、一緒に豊かなまちをつくりたい」
「人と人が支え合う風景を増やしたい」
そんなJリーグ56クラブの想いが詰まった「シャレン!」活動を、これからも是非応援してください。