ゆりかもめのつぶやき(アスペルガー症候群とモラルハラスメント)


やんばる先生のブログより
http://www.geocities.jp/yanbaru5555/mrhrADHD.htm

自己正当化型モラハラADHDについて

【はじめに】

注意欠陥や人に執着しない特徴などは全く同じであり、どう考えてもADHDの仲間であるのだが、物事の考え方が異常に表面的で、合理的な話が通じにくい特徴は他のADHDと大きく異なり、経過もケアもかなり異なる一群のADHDがいて、私は上記のように名づけてきた。このADHDはモラハラ、パワハラ、虐待などの加害者になることが多く、ケアもかなり異なることため、私は他のADHDとは分けて独立した発達障害のグループとして扱うことを考えた。以下に説明を試みる。

【基本特徴】
1、異常に表面的な考え方。例えば極端な学歴至上主義や、ブルーカラーへの強引な差別など。周囲の人を馬鹿にすることが多く他者を決して褒めない。
2. 自分の価値観が全てで、周囲の全員にしつこく繰り返して主張し続ける。自分の価値観以外の考え方が存在すること自体が理解できない。
3、 自分の行動が、状況により相手から見ると全く違う意味を持ちうることを全く想像できない。周囲の他者の気持ち、意志などを認識できない。
4、自分の評価にはこだわり、無理のある言い訳を繰り返して自分が悪いことは一切認めようとしない。合理的でなく非常に情緒的。
5、人には執着しない」「極端に割り切ることが出来る」といったADHDの基本特徴は同じで、人に愛着が無い点でアスペルガーとは全く違う。
6、「ADHDのAC」になることはあるが、自己評価は下がらず、自己正当化を続けるため周囲に攻撃的となり、周囲から見ると非常に困った人になる。
7. この他の特徴については他のADHDと基本的に変わらない。

【様々な経過】

自己正当化型ADHDも、例えば小さい頃から「あなたの考えは?」と本人の考えを聞き、いちいち根拠を示して合理的に説得する試みを続ける等、「合理的な環境」では、他のADHDと同じように合理的なADHDになることは可能だ。

しかし他のADHDがはじめから「無私」「無差別」の合理的な志向を持つのに対し、教育と本人の努力無しには合理的な考え方や「相手から見たら異なって見える」ことの理解は困難である。
したがって、自己正当化型ADHDが甘やかされると、何でもゴリ押しする「ジャイアン」となり、強引に言い張って主張を通すパターンを続け、大人になってもモラルハラスメント、パワーハラスメントなどの加害者となる。

逆に親から強引に押さえつけられると、「自己正当化型ADHDのAC」となるが、基本的に自己評価は下がらず、「自分が被害者であることをアピールする」ことをしつこく続けることが多い。
ACから回復することはあるが、その後は上記の「ジャイアン」に戻る。

【ケア】

成人の自己正当化型ADHDはそれ自体のコーチングやケアに乗ることは少なく、子供のACや様々なハラスメントの加害者として問題になることが多い。ADHDの診断も否認することが多く、根拠も無く「診断した医師が間違っている」と主張することも多い。

子供も成人も、ケアとしては、「他者から見るとどの行動も本人の意志とは別の意味を持ちうる」「自分の価値観は絶対ではない」ということを丹念に合理的に説明していく他は無い。特に子供のときに合理的な接し方(本人の意見を聞き、根拠を述べさせ、その根拠で正否を判断する。逆に本人にはきちんと根拠を示して反論することを続ける)をすることは大事である。

成人のケースでは、意味のあるケアは、「被害者を逃がすこと」しか出来ないことも多い。


●「石が悪い」という発想

ジャイアン(自己正当化型ADHD)の不思議な(理解されにくい)発想に、「自分が躓いたのはこんなところに石があるからだ」というものがある。「誰が置いた!」と逆切れするのは珍しくない現象だ。

私は最初はこれは「人のせいにしている」ということだと理解していた。しかし最近になって、実は「実際にそう見えている」という認知障害と考えるべきであると考えるようになった。つまり、「本当に表面的な現象しか見えない」「自分が能動的に歩いていたとか、発見できなかったということは全く思い浮かばない」ということだと今は考えている。「石があった」→「躓いた」ということだけが頭にあり、それ以上に想像は全く広がらないから、「石が悪い」ということになるわけだ。

対人関係の場合には、「ただ相手が怒っている」ということだけが見えて、その原因にまでは全く想像が届かないので、とりあえず機嫌取りで相手をなだめるという発想しか浮かばないということだ。そういう意味では「状況理解が出来ない」ADHDの認知障害の最重症型であるという見方でうまく説明できそうだ。表面的な学歴偏重の発想などとも同じ脳の基本特徴で統一的に説明が可能になる。

だから、周囲の人は、(もちろん本人も)「責任転嫁のためにごまかしている」という風に考えるのは止めよう。「それほど浅薄にしか現象を理解できない脳の障害なのだ」と考えたほうが理解やケアがしやすいと私は思う。

生育の過程でで理論的に考えるスタイルをインストールできたらある程度トレーニングは可能であるが、トレーニングかそのモデルのインストールをしない限りもともとのジャイアンの脳にはそういう発想は無いと考えたほうが現実的だろう。 こう考えると、ADHDのギャンブル依存などのケースで、「今使うお金と月末に払う借金の支払いは別のこと」「月末になれば何とかなる」という究極の場当たり的な発想とも根っこは同じであることが見えてくる。

 ジャイアンの本質は重症の認知障害なのだ。

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●連鎖を止めて!

☆定型、発達障害を問わず、自己愛性人格障害や反社会性人格障害と思われる、夫を持つ妻の中に、異常に身を削って夫に奉仕している人たちがいます。

経済的事情などで、自立が困難なために、仕方なく耐えている人たちは、心の中で、境界線を引き、少しづつ(心や身体や経済力などの)力をたくわえ、家庭内別居→別居→離婚へと計画的に自立の道を進んでいく人も多く居ます。さまざまな事情で、離婚をあきらめた場合でも、自分の世界を持って、自己実現をめざしている人たちもいます。パートタイムの仕事や、趣味や、ボランティアなどで、外の世界とつながるのもいいですし、外出が出来ない状態でも、夫に侵略されない、自分の世界を持つことは可能です。

一方で、夫が、暴力、モラハラ、ギャンブル、浮気、挙句に仕事をやめて家でごろごろしていても、夫を愛情の力で、支えようと、涙ぐましい努力と忍耐を続けている人たちがいます。奉仕することに、自分の存在意義を見つけ、奴隷まがいに服従したり、まるで、夫を赤ちゃんと勘違いして、異常な母性を発揮しているように見えたりします。周囲の人にぐちばかり言っているので、心配した周囲の人が、別れるように忠告などすると、耳をかさないどころか、激しい拒絶すら起こす人も居ます。もしかしたら、現実が受け入れられない人たちなのかもしれません。「自分が本当は愛されていなかった。」と認めたら自分が壊れてしまうような。頭の中は、「夫」でいっぱいです。子供のことすら、あまり頭にない人たちもいます。

尽くすことは、立派なことで、いつか報われると夢見ているように見えます。彼が怒鳴るのは、ストレスが溜まっているせいで、本当は優しいひとで、自分が彼を怒らせないように、彼が気持ちよく過ごせるように、自分が努力すれば、平和な家庭を維持できる、と信じていたりします。また、ひとりになることに耐えられず、誰かに依存しないではいられない人は、自分が尽くすことで、見捨てられない、ことを願っていたりします。

その人たちは、たぶんACで、もしかしたら、境界性人格障害も発症しているのかもしれません。「自分が必要とされること」に執着し夫の問題行動に振り回されて、かわいそうな被害者でいることで、実は自分自身に深刻な問題があり、自分の問題と向き合うのを無意識で避けているのかな?と思います。夫のためと思っている行動は、実は、夫にも、妻自身のためにもなりません。
二人だけの生活なら、「決して自分を見捨てない」夫に必要(依存)とされ、自分も彼を必要(依存)とする、「共依存」状態に納得できるなら、それでもいいと思います。

でも、お子さんのいるかたは、是非立ち止まって、本当にこれでいいのか、考えて欲しいと思います。夫に「洗脳」されているので、一人で考えるのは無理だと思います。でも、少しでも、今の生活に疑問を持ったら、どこか専門機関やネットなどで相談して欲しいと思います。どうか、お子さんの人生まで、破壊しないでください。