7月18日(土)
映画三昧の日。
午前中は「ザ・ハッスル」。
こんなタイトルで合ってるのかしら?
ラストにどんでん返しがありつつ
基本的にはドタバタコメディながら、
詐欺師について考えてみた。
一流の詐欺師は、相手の言動に安易に反応し
感情をかき混ぜられることをしない。
詐欺師はいつも、ゴールを見据えている。
そもそも感情とは切り離した言動をしているから、
それによる相手のリアクションに
振り回されることもない。
それって、実は
すごく大事なことなんじゃないか、と。
先日住職に取材した際にも伺ったけれど、
感情というのは変わりやすくいい加減なもの。
そんなもののいいなりになって、
みすみす愚行に走るのが私たちだ。
一方、比較的ポジティブな言い方としてよく
「正直者」と言ったりするが、ある面では
正直者というのは「感情の奴隷」とも言える。
直情的で、相手に対する配慮のない
自己中心的な人とも言える。
詐欺師に学び、正直者の弊害を思う作品であった。
午後は「ロスト・ボディ」。
スペイン語の作品だったので、
日本語吹き替えで、洗濯物畳みや
アイロンかけをしつつゆるゆると。
こちらもまた最後にどんでん返しが。
でも「ザ・ハッスル」に比べると
どんでん返しの返し方が強引。
テレビを見過ぎたし雨も止んだので
夕方、ランニングに。
また娘に「運動しないで・・・」と
すがられたが、お願いして出かける。
「ちょっとで帰ってきてね、
本当にこのくらいちょっとだよ、
わかった?ほんとにわかってるの?」
としつこく制され後ろ髪を引かれつつ。
人に愛されるのと人に束縛されるのは
常にバーターである。
このところ無防備に走っていたが
ふとナイキのランニングアプリを起動。
速度や距離がわかると俄然やる気が出る、
ということを久々に思い出した。
そしてルートのことも考えず
闇雲に走っていいので、気が楽。
ちょうどランニングウォッチを紛失していて、
スマホだと充電を消費してしまうし、
GPSウォッチを買おうかと思ったが
信号待ち中に気軽にポチれる
金額ではなかったので一旦保留に。
夜は「ボヘミアン・ラプソディ」。
家族で映画館に観に行った作品で、
夫は友人とも映画館に観に行っていたが
何度でも楽しめた。
才能がある人というのはこんなふうに
無から有が湧いてくるんだなぁ。
人との会話でさえ、瞬発的に絶妙に
ゴージャスな単語が湧き上がるんだなぁ。
こういうのを才能というのだろう。
私には全くない感覚で
「幽霊が見える人」とか
そういうのと同じくらい、異次元だ。
我が娘はあいかわらず、
マヨネーズが倒れてお皿のトーストに当たると
「ちょっとーやめてよーマヨネーズちゃん!」
「ごめんねーパンちゃん」
などと宇宙と対話しているが、
あの感じも潰さずに行けば、
何らかの天賦のギフトとして生かせるのだろうか?
娘は映画を見ながら
「この人、歌上手だねー」と感心していた。
そんな、映画漬けの一日。



