一昨日発売の25ans7月号。
毎月書かせていただいている「姫のためのエンタメ・ガイド」
今月の映画は愛がいっぱいです♡

「キリマンジャロの雪」は、
同僚に裏切られ、財産を失い、強盗に遭い、妻は夫の暴力を見る…そんな状況。
「ソウル・サーファー」は
13歳の、プロサーファー契約目前の少女が、サメに片腕を失われる状況。
「ワン・デイ 23年のラブストーリー」は
学生時代から思いを寄せる異性の親友が、離れ、挫折し、結婚をし…という状況。
あまりにもざっくりとした解説ですが、観てのお楽しみに(笑)。
それぞれの状況のなかで、
自分が本当に大切にすべきものを見つけ、行動するのは、実はすごく難しい。
それをやってのけた人たち。
自分がその立場だったらどんな行動ができたか?と思ってご覧いただければと思います。
ちなみに、本の紹介のほうでは愛の形として「結婚」をテーマにした人気作家の2作品が。
石田衣良さんの「コンカツ?」、湊かなえさんの「サファイア」。
いずれも生涯のパートナーを選び、添い遂げるのが
怖くなるかもしれない?興味深いストーリーです。
さて。そんなわけで、愛について考えます。
先日、友人の結婚式に出席しました。
その直前、二人のケンカに居合わせることに。
さまざまな緊張や興奮や気遣いやタイムスケジュールやすべきことが重なって
おそらく二人のテンションはギリギリだったはず。
どちらか一方の行動や、どちらか一方の性格が極端に悪かったわけでもない。
むしろ二人ともさまざまな状況の中でベストを尽くしていたと思う。
誰だってそうなってしまう状況だった。
ああ、こんなに思いやりがあって、こんなに仲良しなふたりでも、
こんなふうにぶつかってしまうことがあるんだ、と思うと
何だか却って誰にでも起きることなんだとほっとしながらも、
改めて人と人が生きていくのって難しいなぁと感じました。
パートナーっていうのは、
一番わかってほしい相手で、一番味方でいてほしい相手で、一番甘えたい相手で、
だから欲が出る。期待値が上がる。
だけど、だからこそ同時に、一番愛されたい人なのに、
ほかの人には見せないような弱さもわがままも晒してしまうし、
お互いの利権がぶつかることも多い。
ほかの人との会話ならどうでもいいと聞き流すことでも、
わかってほしいからこそ重箱の隅をつついてしまうこともある。
そして私達はつい、目の前の人の発言、行動に反応してしまう。
自分だって、本意ではないことを、
時には意図的に、時には衝動的に、言ったり、したりしてしまうくせに、
相手の言動は全て、本心だと思ってしまう。そうすると過去まで台無しにしてしまう。
そうなったらもう、悪魔の思うつぼ。
本当に大切にすべきものはなんなのか。
「今この会話」を貫くこと?「今この気持ち」を相手に押し付けること?
後で振り返ると、それは些末なことだったりする。
些末なことなのに、神のいたずらで、まるで本質のような顔をしてやってきて、
必要以上にお互いの間に入り込んで、何とかジャマをしようとするのです。
そのとき、自分を爆発させるのでもなく、自分を押し殺すのでもなく、
悪魔よりひとつ俯瞰した目線に立って、
「私たちの仲を引き裂こうとしているやつを笑ってやろう」と
パートナーとタッグを組むことができるかどうか。
人とかかわるっていうことは、その分、傷や痛みが増えること。
ひとりで生きていくほうが、シンプルで矛盾もストレスもない。
誰かと生きるっていうのはそういう折り合いをつけていくこと。
でも、折り合いをつけることの大変さや面倒くささよりも、
ともにいることで得られる安らぎや強さ、豊かさのほうが勝るから
人は人と生きていくんだろうなと思う。
だから、簡単にあきらめずに、ちゃんと向き合っていかなくては。
まもなくジューンブライドの季節。愛について考えてみました。
毎月書かせていただいている「姫のためのエンタメ・ガイド」
今月の映画は愛がいっぱいです♡

「キリマンジャロの雪」は、
同僚に裏切られ、財産を失い、強盗に遭い、妻は夫の暴力を見る…そんな状況。
「ソウル・サーファー」は
13歳の、プロサーファー契約目前の少女が、サメに片腕を失われる状況。
「ワン・デイ 23年のラブストーリー」は
学生時代から思いを寄せる異性の親友が、離れ、挫折し、結婚をし…という状況。
あまりにもざっくりとした解説ですが、観てのお楽しみに(笑)。
それぞれの状況のなかで、
自分が本当に大切にすべきものを見つけ、行動するのは、実はすごく難しい。
それをやってのけた人たち。
自分がその立場だったらどんな行動ができたか?と思ってご覧いただければと思います。
ちなみに、本の紹介のほうでは愛の形として「結婚」をテーマにした人気作家の2作品が。
石田衣良さんの「コンカツ?」、湊かなえさんの「サファイア」。
いずれも生涯のパートナーを選び、添い遂げるのが
怖くなるかもしれない?興味深いストーリーです。
さて。そんなわけで、愛について考えます。
先日、友人の結婚式に出席しました。
その直前、二人のケンカに居合わせることに。
さまざまな緊張や興奮や気遣いやタイムスケジュールやすべきことが重なって
おそらく二人のテンションはギリギリだったはず。
どちらか一方の行動や、どちらか一方の性格が極端に悪かったわけでもない。
むしろ二人ともさまざまな状況の中でベストを尽くしていたと思う。
誰だってそうなってしまう状況だった。
ああ、こんなに思いやりがあって、こんなに仲良しなふたりでも、
こんなふうにぶつかってしまうことがあるんだ、と思うと
何だか却って誰にでも起きることなんだとほっとしながらも、
改めて人と人が生きていくのって難しいなぁと感じました。
パートナーっていうのは、
一番わかってほしい相手で、一番味方でいてほしい相手で、一番甘えたい相手で、
だから欲が出る。期待値が上がる。
だけど、だからこそ同時に、一番愛されたい人なのに、
ほかの人には見せないような弱さもわがままも晒してしまうし、
お互いの利権がぶつかることも多い。
ほかの人との会話ならどうでもいいと聞き流すことでも、
わかってほしいからこそ重箱の隅をつついてしまうこともある。
そして私達はつい、目の前の人の発言、行動に反応してしまう。
自分だって、本意ではないことを、
時には意図的に、時には衝動的に、言ったり、したりしてしまうくせに、
相手の言動は全て、本心だと思ってしまう。そうすると過去まで台無しにしてしまう。
そうなったらもう、悪魔の思うつぼ。
本当に大切にすべきものはなんなのか。
「今この会話」を貫くこと?「今この気持ち」を相手に押し付けること?
後で振り返ると、それは些末なことだったりする。
些末なことなのに、神のいたずらで、まるで本質のような顔をしてやってきて、
必要以上にお互いの間に入り込んで、何とかジャマをしようとするのです。
そのとき、自分を爆発させるのでもなく、自分を押し殺すのでもなく、
悪魔よりひとつ俯瞰した目線に立って、
「私たちの仲を引き裂こうとしているやつを笑ってやろう」と
パートナーとタッグを組むことができるかどうか。
人とかかわるっていうことは、その分、傷や痛みが増えること。
ひとりで生きていくほうが、シンプルで矛盾もストレスもない。
誰かと生きるっていうのはそういう折り合いをつけていくこと。
でも、折り合いをつけることの大変さや面倒くささよりも、
ともにいることで得られる安らぎや強さ、豊かさのほうが勝るから
人は人と生きていくんだろうなと思う。
だから、簡単にあきらめずに、ちゃんと向き合っていかなくては。
まもなくジューンブライドの季節。愛について考えてみました。