画像に私が収まりきれないほど咲いております✨

まだ蕾もいっぱい💮









20年以上開業心理士をしてきて
思うことがあります。

それは、

人生の問題の多くは、

現実そのものが苦しいから起こるのではなく、

現実を見たくない心から
始まることが少なくない、

ということです。


もちろん、

世の中には本当に大変なことがあります。

病気。

介護。

離婚。

人間関係のトラブル。

経済的な問題。

仕事のストレス…etc.

こうした現実は確かに苦しいものです。



けれども、

その苦しさ以上に
人を追い詰めることがあるのです。


それが、

現実から目を背け続けることです。


例えば、

夫婦関係が何年も悪化しているのに、

「そのうち良くなるだろう」

と思い続ける人がいます。


また例えば、体調がおかしいのに、

「大丈夫、大丈夫」

と言い聞かせて病院へ行かない人もいます。


借金が増えているのに、

通帳を開かなくなる人もいます。


子どもとの関係に問題が起きているのに、

「まだ小さいから」

「そのうち落ち着くから」

と言い続ける人もいます。



実は、

人は現実そのものよりも、

現実を直視することに
強い恐怖を感じることがあります。


なぜなら、

現実を見てしまった瞬間に、

行動しなければならなくなるからです。



認めたくないことを認める。

謝らなければならない。

諦めなければならない。

決断しなければならない。

変わらなければならない。

それは非常にエネルギーが必要です。

だから人々は、

無意識のうちに

見ないという選択をします。


これは決して
特別な人だけの話ではありません。

人間であれば誰にでもあります。


そして厄介なのは、

人は自分が現実から目を背けていることに
気づきにくい、

ということです。


もし気づいているなら、

まだ対処できますからね(lll-ω-)



本当に難しいのは、

自分ではちゃんと見ているつもりなのに、
実際には見たい部分しか
見ていない場合です。



例えば、

人間関係でいつも同じ問題を
繰り返す人がいます。


職場を変えても、

友人関係を変えても、

恋人を変えても、

なぜか同じようなトラブルになる。

すると、

周囲の人が悪いと思いやすくなり…

「あの人が悪かった」

「この人も悪かった」

「運が悪かった」

そう考えた方が楽だからです。



しかし、

もし何度も同じことが起きるのであれば、

自分の側にも何かパターンが
あるのかもしれない。

そう考えてみる価値があります。


ところが、

人は自分自身を見るより、

他人を見る方がずっと簡単です。

だから他人の欠点はよく見えます。

なのに、自分の欠点は見えない…


これは心理学でもよく知られていることです。

心理学には

「投影」

という考え方があります。

これは


自分の中にある認めたくない感情や特徴を、

他人の中に見てしまう心の働きです。



例えば、

自分自身が強い怒りを抱えているのに、

「相手が怒っている」

と感じたり、

自分の中に嫉妬心があるのに、

「相手が私を妬んでいる」

と思ったりすることがあります。


ただ、

人々は案外、

自分の心の中を見ているつもりで、

実は他人をスクリーン代わりにして、

自分自身を映し出していることがあるのです。



そして、

もう一つ大切な考え方があります。

それが

「防衛機制」

です。


これは心理学の正式な用語です。

人は、

強い不安や恐怖、

罪悪感や傷つきを感じると、

その苦しさから自分を守ろうとします。

その働きのことを防衛機制と呼びます。


例えば、

失敗を認めたくないときに言い訳をする。

悲しいのに平気なふりをする。

不安なのに強がる。

本当は傷ついているのに、

相手を攻撃してしまう。



こうしたことも、

ある意味では心を
守ろうとする反応です。


けれども、
もし人間が一切の防衛機制を持たなかったら、

心は簡単に壊れてしまいます。

現実は時にあまりにも厳しいからです。


現実から目を背けること自体が
悪いのではありません。

時には必要です。

悲しい出来事が起きた直後。

大きなショックを受けた直後。

そういう時に、

すぐ現実を受け入れられないのは
自然なことです。

心には、
準備期間が必要だからです。


問題になるのは、

一時的に目を背けることではなく、

何年も何十年も見続けないことです。


例えば、

本当は寂しいのに、

「私は一人で平気だから」

と言い続ける。


本当は苦しいのに、

「全然大丈夫」

と言い続ける。


本当は限界なのに、

「まだ頑張れる」

と言い続ける。

そうしているうちに、

自分でも本当の気持ちが
分からなくなってしまうことがあります。


私は長年、

たくさんの方のお話を伺ってきましたが、

人が大きく変わる瞬間には、

ある共通点があるように感じています。



それは、

特別な心理学理論を学んだからでも、

難しい専門書を読んだからでもありません。

ある時ふと、

「あれ?」

と思う瞬間です。

「あれ?

もしかして自分は、

ずっと同じことを繰り返しているのかな」


「あれ?

本当は傷ついていたのかな」

「あれ?

私は人のことばかり見て、

自分を見ていなかったかもしれない」

そんな小さな気づきです。








気づきというのは、

劇的なものではありません。

むしろ、

静かなものです。

そして、

その静かな気づきが、

人生を変える
最初の一歩になることがあります。



ユングは、

人間は無意識を意識化しない限り、

それを運命として生きることになる、

という趣旨のことを述べています。

とてもシンプルな話です。

自分が気づいていない心の癖は、

気づかないまま人生を動かし続ける、

ということです。

だからこそ、

時々立ち止まることが
大切なのだと思います。


信頼できる人の話を聞く。

自分の感情を振り返る。

なぜ自分はこんなに腹が立つのだろう。

なぜ同じことで傷つくのだろう。

なぜこの人がこんなに気になるのだろう。

そんなふうに、

少しだけ自分自身に興味を向けてみる。

それだけでも十分です。

人は、

自分を責めることで
変わるのではありません。

自分を理解することで変わっていきます。


そして、

現実を見るということは、

自分を責めることではありません。

自分を知ることです。

見たくない部分も含めて、

今の自分を少しずつ理解していくことです。

20年以上開業心理士をしてきて思うのは、

人は専門用語を知ったから変わるのではなく、

「あ、自分にもあるかもしれない」

と気づいた時に初めて変わり始める、

ということです。

今日のお話を聞いて、

もし少しでも

「私にもそういうところがあるかもしれない」

と思った方がいたら、

その気づきはとても大切なものかもしれません。

人は誰でも、

見たいものだけを見てしまうことがあります。

現実から目を背けてしまうこともあります。

それは弱さではなく、

人間らしさの一部です。

だからこそ、

時々は立ち止まり、

自分自身の心を見つめてみる。

その時間を持つことが、

人生をより生きやすくすることに
つながって行きます。










 







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