16日。
結婚式当日。



この家に帰ったことはほとんどないが、今夜から自宅は騎士隊長の居室になる。
そう思うと、なんとなく寂しい気持ちになった。




ベアトリスと、独身最後のお花畑会話を交わす。
次に会う彼女は、ウェディングドレス姿だろうな……。


……。


べ、別に不埒なことは考えてないぞ。うん。





男友達に挨拶回り。
全員に「緊張しすぎじゃない?」と言われてしまった。

そりゃ緊張するさ。
一生に一度しかない結婚式なんだぞ。








昼1刻。
結婚式が始まる。



鎧姿の彼女もいいけど、やっぱりウェディングドレス姿はいいな。
普段と違って結い上げている髪も、よく似合っている。







二人揃って、夫婦になることを誓う。




長い両片想いを経て、俺たちはやっと結ばれる。

去年、彼女を諦めなくて良かった。
こんなに守りたいと思える人は、絶対ベアトリス以外にはいないから。




ベアトリスは潤んだ瞳で俺を見上げた。

……泣いてる?
もしかして、彼女も去年のことを思い出していたのかな。

立場上、どれだけ想い合っていても絶対に恋人になれなかったのだから。

きっと、彼女も俺と同じく、辛い気持ちを抱えて過ごしていたんだろうな……。



公衆の面前がどうとか、今日ばかりは言っていられない。

俺は彼女の腰を引き寄せる。
泣きながら笑う彼女は、俺の首に腕を回した。




俺たちは、誓いのキスを交わした。











あとは祝福されながら退場するだけ。

そこで、俺は衝撃の光景を目の当たりにした。




俺側の友人筆頭は、まさかのフラン。
二番手は未だフリーのジャネットで、三番手は親友ローガンの妻エルシー。

な、なぜ女ばかりが参列している!?




エルシーの次は騎士フェチ君の恋人アニエス。
その次がようやく親友ローガンで、その次は見知らぬ熟女。(※例の初期奏女)


もう一人の親友エルヴェは行方不明。


ベアトリス側の男が(無理やり押し掛けてきそうな)騎士フェチ君だけなのに対し、俺側は女ばかり。


これだけ見るとどう考えても、『貞淑な妻と遊び好きな夫』じゃないか!!!!


新婦の両親は女王夫妻なんだぞ!?
元旅人の俺が王女を嫁に貰うのだって気まずいのに、あまりにも印象が悪い。悪すぎる。




結婚式後の人混みの中、俺はベアトリスに声をかけ、
とりあえず一度家に帰る。


コンラート
「これは浮気じゃない……」


騎士隊長の居室に帰って、第一声がこれ。
情けないが、まずベアトリスに浮気を疑われたくなかったんだ……。


ベアトリス
「……大丈夫。コンラート、自分から女性に話しかけたりしてないでしょ?ちゃんとわかってるよ」


ベアトリスは、俺が絡んでくる女性たちに塩対応していることをちゃんとわかってくれていた。

が、潔白の証拠は示しておく。


本日の交友リスト。




ベアトリスの次が親友ローガンとエルヴェ。
その下にレズリー、バルナバ君、アンドレイ、ハコモと男性陣が続き、
その後フラン、ジャネット、エルシー、アニエスと参列していた女性陣。アニエスの下が初期奏女だった。


ベアトリス
「父さんと母さんにはあたしから言っておくよ」

コンラート
「……うん。お願い」


せっかくの結婚式だったのに、彼女たちのお陰で色々台無しだ……。

落ち込んでいたら、ベアトリスがぎゅーと俺を抱き締めてきた。


ベアトリス
「ね、もう暗いのはおしまい。やっと結婚したんだから、今を楽しもうよ!」


彼女の言う通りだ。
俺は気持ちを切り替え、彼女を抱き返す。






子供……。



い、いやまだ昼間だからな。誰が来るかわからないしな。だいたいベアトリスにも心の準備がいるだろ?多分。






そう結論付け、純粋に(?)べたべたするだけにした。







出掛けると、本日の元凶が話しかけてきた。




行くわけないよな?
また今度どころか、永遠にそんな機会はないよ。




騎士フェチ君は、奏士をやめていた。
知り合って時間は長く経ったけど、俺はできれば仲良くしたくないんだよ。




フランも声をかけてきた。

もちろん今度なんてない。
今までだってなかったんだから、『仮面仲良し』だって理解して欲しいよ。

……女嫌いになりそうだ。






家に帰ると、ベアトリスが玄関で俺の帰宅を待っていた。



……まさか。


……まさかな?


婚約前、先制プロポーズされそうだったことを思い出して、俺は身構えた。





この上なく『せっかちさん』な彼女は俺を見つけると嬉しそうに近寄ってきた。


コンラート
「ベアトリス……そんなにベタベタしてどうしたの?」


俺は彼女の真意を察しつつ、一応聞いてみたら、


ベアトリス
「……子供、欲しい?」



ですよね!!!!!

さすがのせっかちさん。
いつもいつも、彼女は待つってことができないんだ。





可愛いせっかちさんを、お待たせするなんて俺にはできない。



コンラート
「もちろん」


顔を赤くする彼女を抱き上げて、ベッドへ。




色々あった結婚式だけど、

今この瞬間、俺はこの国の誰よりも幸せだった。
















【あとがき】
新しくコンラート君に女嫌い属性が付与されました。


結婚式って親密度順ですよね?

直近で結婚したSwitch版3代目やアンセルム国の3代目は、普通に親密度順の参列でしたよ。

なんであの女子たちは親友と仲良し同性を押し退けて参列していたのか、本当に謎。

朝1に牧場凸してくるローガン&エルヴェより上だとはとても思えない。


ベアトリスと恋人になりたいと決意した日から、エルシー以外の女性には話しかけず、誘いにも乗らず、新しい女友達も(誤タップ以外)作らず、
浮気要素なんて1mmもないのにこの仕打ち。

酷すぎるよ。゚(゚´Д`゚)゚。





前回のあとがきで『王族入りに抵抗がある』と書きましたが、そういえば理由を書きそびれていました……。

ごく単純な話で、多くのプレイヤーさんは王族直系と結婚したら次代は王様、って流れで進むと思います。

王様は山岳と違って生前退位ができないので、必然的に親(元配偶者)の死を待つことになります。

これが中の人には無理なんです。
想像するだけで辛い😭



もしもレティシアと結婚することになっても、積極的に王位は狙わないつもりです。




王様やってる方(もしくはやろうとしてる方)はすごいなー!って思います( ´∀`)

中の人はクソ雑魚メンタルなのでとても無理(´Д`)


そもそも5代目までプレイできるかもちょっと怪しい💦

現行プレイでシルヴァン君が20歳をこえたんですが、彼のフラグなんぞ見たら投げたまま戻れなくなるかもしれない……

シルヴァン君が好きすぎる(笑)
感情移入しすぎですね💦







次から本編に戻りますm(__)m