一日開いてしまい、すみません
国語教室HeyHoの安藤です。
2年生から、各学年ごとに「節分」のことを書いた作文を紹介してきましたが、
ラストは6年生の作文です!
二月二日は節分だった。ふつうは、二月三日だけれど、今年は百二十四年ぶりに二月二日だ。理由は、地球は太陽の回りを回っていて一周するのに三百六十五日と少しかかる。それが関係して二月二日になったのだ。
節分では豆まきをしたり恵方巻を食べたりする。豆まきをする理由は、鬼を悪いものと見立てて悪いものを外に追い出すためだ。恵方巻はその年の恵方を向いてしゃべらずに食べる。どちらもおまじないの役割だと学校で聞いた。
毎年家では、豆まきをしたり恵方巻を食べたりしている。今年もやった。豆まきを「鬼は外、福は内」と言いながら投げた。その後は投げた豆も残りの豆も全部食べた。いつもは年の数だけを食べるけど、今年はそれ以上に食べた。恵方巻も恵方を向いて食べた。けど向いたのはいっしゅんで、ほとんどの時間は恵方を無視しながら食べていた。だから今年の節分は去年とかよりも少してきとうだった気がした。
節分のようなおまじないをする行事は、あまり効果があると思わないけど、将来に向けて受けついでいくことは大事だと思う。おまじないに意味がなくても、受けついでいくことで日本の文化のことをよく知ることができると思うからだ。
このお子さんへの目標は次の3点でした。
〇節分という「行事」を説明しよう
〇自分の体験をあげて、それを一般化しよう
(体験したことを書いて、社会では~・人間にとって~など大きな視点で考えてみよう)
〇ことわざを使ったまとめをしよう
残念ながら内容に合うことわざが見つからず、
三つ目の目標はクリアできませんでしたが、一般化は上手にできていますよね。
節分の習わしを「おまじない」と言ったり、「日本の文化」と結び付けたりできるのは6年生だからこそ
目指していることは5年生とあまり変わらないのですが
5年生が、まず自分の経験があって、それを周りの事象と関連付けていくのに対し
6年生は、社会や世界の普遍的な事象を作文のテーマに据えて、それに関係ある自分の体験を書く。
つまり、◎個人から一般へ 視点が変わるのです。
小学校卒業までにこれができていれば、中学校の意見文に苦労なくステップアップできます。
そして、社会の出来事に興味を持ち、
世の中で起こっているさまざまな問題について情報を得て自分で考える土台となります。
☆一言で「節分の作文」といっても
発達段階に応じて、こんなに内容が異なるのです。
長々と読んでいただきありがとうございました。
おもしろい と感じてもらえればうれしいです