小5の子が書いた「節分」の作文 | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

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「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。「文章力をつける」教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

こんばんは! 国語教室HeyHoの安藤です。

 

今日も続けて「節分」の作文紹介です節分

2年生の作文

3年生の作文

4年生の作文

と、順次紹介をしてきました。

学年が一つ上がるにつれ、内容が変わってくるのを実感していただけてますか!?

 

では、5年生の書いた「節分の日」です。

 

「鬼は外、福は内」

昨日は節分だった。なぜ昨日は二月二日なのに節分なのかというと、百二十四年ぶりに二月二日が節分になったのだ。だから、私は昨日、豆まきをした。家でもやったが、なんと学校でも豆まきをしたのだ。豆まきをする前、私はすくすくを休むためにすくノートをすくすくに見せに行き、友だちと合流するために靴箱に行った。すると、友だち二人のうち、一人がいなかった。

「友だちはどこに行ったん?」

と聞くと、

「鬼は外しにいってる。」

と言われ、意味が分からなかった。

「ちょっと来て。」

と言われたので行くと、

うさぎ小屋の前で友だち五、六人が先生にもらった賞味期限切れの豆をまいていた。だから私も豆を大量につかんで

「鬼は外」

と言って投げたのだ。ちなみにその前には給食で豆を食べた。妹が数えたらしいが、三十六個も豆はあったそうだ。

 そして、前に書いた通り、家でも豆まきをした。私は外に豆をまくとき、間違えて「福は内」と言いながら豆をまいてしまった。でも、豆まきはとりあえず終えたので豆を食べた。最初に歳の数食べ、あと五歳分と言い続けると、いつのまにか八十五歳分も食べていた。つまり、給食の分も合わせると八十五+三十六で百二十一歳分も食べたことになった。

 そもそも何故豆まきをするのかというと、それは給食の豆の袋の後ろに書いてあった。くらま山のふもとにいる鬼に豆をぶつけて追い払ったと書いてあった。それを見た私は、豆で鬼を追い払えるんやったら、『鬼滅の刃』の鬼殺隊(鬼を殺している人たち)はいらんやん! と思った。でも結局、鬼って何? というと私は漫画とかである人の天使と悪魔の悪魔だと思った。

 けれども、地域によって

「鬼は内、福も内」

と言うらしい。これは「三つ子の魂百まで」というように、小さい時の習慣のちがいだと思う。

 

このお子さんに課した目標

〇自分のした「豆まき」を詳しく書くこと

〇「豆まき」について知っていることを書くこと

〇ことわざを使ってまとめをすること

の3点です。

 

4年生との大きな違いは、自分の体験と他の人(社会全体や外国、昔の生活など)の話を両方書けるようにするということです。5年生になると、自分が社会の中の一人であることを意識できるようになります。

自分とは違う考えや世界があり、両親や祖父母の生きてきた時代のことも、さらにそれより前のことも聞きながら、その中で自分の思うことを書けるようになってほしいと思っています。

個人差はあれど、具体的な事象だけでなく抽象的な概念が理解できるようになってくるのが5年生。急にレベルが上がるので、できている部分とそうでない部分の凹凸が目立つし、字数も少なくなることがほとんどなので「作文が下手になった」と思われる親御さんもいらっしゃいますあせる

 

高学年になっても「自由に書いてごらん」という指導で、4年生までのような生活作文を書いていると、おそらく学校では褒められると思います。でも、将来「小論文」は書けません。

◎多少、背伸びしてでも論理的な文章に挑戦していくのが5年生なのです。

 

明日は、やっと最後。6年生の作文をご紹介しますニコニコ