2020年*読書感想文講座を振り返って⑤~中学年・高学年編 | 「国語教室 Hey Ho」安藤友里のブログ

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「国語教室 Hey Ho」代表の安藤が、思ったこと・考えたことを綴ります。文章力をつけるための教室を開いているのだから、自分も文章を鍛えないと、と思って書いてます。

ブログに書きたいことが、たくさん溜まってきているのですが、続けて「読書感想文講座」から。


今日は、同じ本で3年生・5年生・6年生が書くとどんな違いがあったか、という話ですニコニコ

 

課題図書ではなく、なんと1987年刊の

30年以上前に書かれた本、

『ルドルフとイッパイアッテナ』で、

今年3人が感想文を書きました。

(3人のうち2人は姉妹です)


学年ごとに注目する点が違っていて、

まさに発達過程と重なっているのが興味深かったです。

 

アニメ映画が数年前に上映されたこともあり、あらすじをご存じの人もいるかもしれません。

(上の書名をクリックするとWikipediaにリンクしていてあらすじや登場人物がわかります!)


簡単に言うと、主人公の猫「ルドルフ」が、思いがけずトラックに乗り込んでしまいトラック

遠く離れた街に着いてしまう。

そこで出会った猫の「イッパイアッテナ」と

故郷に帰る方法を探している中で、事件に巻き込まれる……という話です。

 

3年生の子は、

イッパイアッテナが文字の読み書きができて教養があることに関心を持ちました。

もっと猫を可愛がったり、大事にしてあげないといけないと思ったそうです猫

そして、無事に故郷に帰れるか、自分ならどうするか、

ルドルフの立場に立って、場面ごとに考えて書いていました。

主人公の目で物語を読めているのですね。

3,4年生が、生活作文が一番伸びる時期であることがよくわかる例です。

 

5年生の子は、

せっかく故郷に帰る方法が見つかったのに、巻き込まれた事件解決のために

帰ることを諦めたルドルフに注目していました。

イッパイアッテナへの友情と、自分の故郷への思いブルーハーツ

生活の中で目に見える具象から、友情や正義など抽象的な概念が理解できるようになって

物語の捉え方も変わってくるのですね。

 

6年生になると、

猫と猫の出会い、猫と人間との出会い、さらにトラブルや相性など

登場人物(猫も)の関わり合いについて、気になったようです。

イッパイアッテナの呼ばれ方から、自分の家の猫の名前にも言及し

人と猫とのコミュニケーションについても書いていました。

ちょっと大げさですが「社会の中での自分」という視点ができるようになるのです。

 

3人とも、普段から教室に通ってくれているお子さんで、

いつも書いている作文を意識しながら、少し構成をアドバイスしたところ

上記のような内容の感想文を仕上げていました。

それぞれ年齢に応じた個性の表れた作品になったと思います。

 


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