春に異常亢進しやすい「肝」の働きを正常に戻し、
疲れ切った「肝」の働きを補うのが、酸味の食材
酸味とは 酸っぱい味のこと。眼や腱の働きを補い
滋養するといわれています。
人体の筋肉や腱、関節を動かす働きも「肝」が支配
しているので春、「肝」の働きが異常になると
けいれんや硬直などの症状が現れることもあります
梅干し、酢、かぼす、レモン、すもも、りんご・・・
酸味のもとであるクエン酸によって疲労物質である
乳酸がエネルギーに変わり すみやかに体外に
排出されるのです。だから
疲れた時にこれら酸味のものを口にするとスッキリ
そして お酒の飲み過ぎは肝を傷めます。
でも肝機能を高めるために梅酒、レモンサワー、
ジンライムなどや酢の物は 理にかなうわけです。
それに酸味の食材は腐敗を防ぐし脂っぽいものを
さっぱりさせてくれます
さて、まだ春苦味のところに行きついていません
五行の関係で見ると肝の異常は脾・胃に影響します。
春、肝の働きが悪くなると孫にあたる脾・胃が
ダメージを受けます。
薬膳では肝の異常が現れたら酸味で補うのと同時に
脾胃を補う甘味を添えるように教えています。
だから 甘酢、三杯酢 春の食材にもあいますね。
肝が暴走して脾・胃にダメージを与えると次に「心」
へ影響がでるのです。
「心」を補うのが苦味の食材です。
春には苦味の食材がいっぱい。
うど、たらの芽、たけのこ、ふきのとう・・・
苦味は寒性で体の熱を取り去り、冷やす作用があると
されています。肝の陽の気の高ぶり抑えて熱を鎮める
作用があるんですね。。
旬のものをうまく組み合わせていただく・・・
お弁当を買う時にも お惣菜を買うときにも
もちろん自分で作るときにも 旬の食材を
取り入れるようにするといいんですよね