がまの穂。 -3ページ目

がまの穂。

きものが好きなので、そこいら辺を中心につ~らつらつらっと。

色々な楽しみ方があると思うのですが、毎日なんとなく着ていると、なんとなくなモノになってしまっていたりします。

プロの方ならいざ知らず、私はただの普段着派なので、あんまり取り合わせに悩むとかそういうこともしないのです…


ですが、
 
ついに農繁期がやって来る!
田んぼがもう、こんなになって、稲刈り当番の予定も決まった!!

そして、暦を思い起こして(@_@;)

なんと八月も三十日を迎えておったのでございます…

やわいものも、透いたものも、たとうの紐をほどかずに…かお



幸か不幸か、今年は8月31日が小中 始業式。

午前中に大体の用事を済ませ、午後からは暑さは無かったことにして、
ちょっと好い夏物のたとうの山を崩して楽しむことにしました。


とはいえ、毎度のことながら
「ああッ!!これ、こんなところに!!」
「ああ…。いつ見てもいいわ…。私には過ぎた帯…。」
「いつかこれに袖を通して、涼やかに晴れの席にお邪魔したいな…。」
 等など、めくるめく妄想と時間の落とし穴に呑まれ、ろくに着もしないで TIMEUP


そんな調子なので、今回も色々漁った割には 着たのは二通り飲み。
着てすぐ脱ぐという有様ンサタバサ。



 
でも、御満悦~~~~

古い明石に羅の赤い帯。ざっくざくなのになんでこんなに柔らかいのか。


帯揚げは、自分で染めた紅花の黄染め。
夏物には殆ど隠れるように結ぶけれど、自分からは見えるので、何とも嬉しいのです(変態

(半襟は今、その辺にある麻襦袢についたもののまま 気に留めないでください…。素足のままだし…むっ


 

帯板なんて しねへよ。せっかくやわくて涼しい帯なんだから~~


こないだ、うっかり腕抜きせずに田んぼの草ひきしたから腕が真っ黒…

こんなにうすくて軽い衣類というのは一体どんなもんでございましょうね。
どうしてここまで追求するのでしょうね。
微塵も感じさせることのない、軽くて涼しくて美しいものを織りあげるまでの汗の重みとは。


もう一枚はこちらの「荒ぶるきんち」。

涼しげなモティーフであるはずが、何故か荒々しいまでの筆使い(笑)

絹の縮ですから少々重みはありますが、肌につかないことと、絹特有のひんやりしっとり感が本当に涼しい好い着物です。

ふっる~~~い羅の帯には可愛らしいお花が並んでおります。
柔らかくって柔らかくって、笑ってしまうような手触りです。


こちらには、これまた紅花で薄桃色に染めた帯揚げを。
盛夏の着物と言っても、自然に帯揚げや帯締めに秋の色を持ってきてしまいますね~。



3~4日前から、日差しが秋色に変わったので、やっぱり光に添う色が下りてくる気がします。


たったこれだけで、ものすごくストレス解消になってることに驚くなど。




夕顔の花も少なくなってきました。
夏ももうお仕舞い。


農繁期が過ぎたらもう冬になってしまうのよねぇ…。