2018年1月韓国放映

 

【視聴】BS日テレ

 

【脚本】チョン・ソギョン

【演出】キム・チョルギュ

 

お薦め度】★★★★★

 

【テーマ】

本物の母になるということは?産んだ産まないに関わらない。

何故、虐待せざる負えないのか?

そして養子縁組

の3点がテーマになっています。

 

【感想】

日本でも放送されたリメイク版です。確かに、その頃でも、良い作品らしいとチラッと聞いた気がしましたが、やはり暗くて重い雰囲気に手が出ませんでした。今、大変後悔しています。韓国版も評判がよさげなので、やっと放映されるのを見つけて飛びつきました。

確かに、冒頭の虐待場面などは、暗いし、胸が痛いですが、その後は、とても温かくて、愛に満ち溢れていて、感動的です。この役は日本では誰が演じたの?と照らし合わせても興味深いのですが、それにつけても、日本版再放送してくれないかしら。綾乃剛の名前を見て、あー、彼は虐待する彼氏の役ね、そう目つきとか、とってもやりそう。これは褒めてるんです。彼は、同じ岐阜県出身なので、応援しています。

養母チャ・ヨンシン役のイ・ヘヨンssiは、「ごめん、愛してる」の役と被りますね。大物女優の貫禄たっぷり。

カン・スジン役のイ・ボヨンssi、ほとんど笑いません。なのにすごくきれいだと今更ながら見とれていました。「君の声が聞こえる」の活発でがちゃがちゃした明るい人とは反対のキャラです。

そして、重いテーマでも、気にならずに観れたのは何といっても、女児ヘナ(ユンボク)役の

ホ・ユルちゃんの愛らしさ、けなげさにつきます。

 

 

ここからネタバレ

 

産んでいない母チャ・ヨンシン、カン・スジン、クララ先生 対する産んだけれど母になりきれなかったキム・ジャヨンの対比が明確に浮き彫りになっている。つまり、自分よりも優先順位を子どもにできるのが真の母なんだよね。自分のことしか考えない、ジャヨンやその彼の哀れなこと。それに対して、スジン側の人たちは、何が何でもスジンを助けようと大きく強い愛に溢れている。スジンの実母も、子どものために殺人を犯したがために、身を引くという究極の愛の姿をみせる。その後の因縁、また逃亡中に出会う人々との機転の利いた愛ある関り、何度も泣けてきた。忘れられない作品になりました。

 

虐待について、私も何度か被虐待児と関わることがありました。命の危険もあって、よく生き延びれたというレアなケースにも出会いました。現在も深刻で、児相がてんてこ舞い状態ですね。相談があればすぐに動く、介入する、親と引き離す、それに尽きると思います。私は、虐待する人に問題があり治療が必要だと思う。そのシステムを構築しない限り、児童虐待は減らないのではないでしょうか?

 

このドラマでは、ヨンシンssiが3人の娘を養子に向かえ大切に育てたり、クララ先生が養護施設で温かい母となり、グループホームでの母も登場し、子どもの真の幸せを考えてくれました。血のつながりにこだわることのない、無償の愛を教えてくれているのでした。

 

【気になる俳優さん】

スジンを陰でずっと支え続ける医者ジノン役のイ・ジェユン、この人どこかで見たことある!どこだっけ~なんかざわざわするんだけどと気になって夜も眠れなくなってきたので、探してみると、「地面にヘディング」とある。思わず見返してみたら、あああー、ざわざわしたわけが解りました。ユノ演じるボングンが前科者という噂を聞いて、みんなでのけ者にした、サッカーー仲間の一員だったからだ。善人ズラして意地悪してんじゃねえよって思ったんだな。あーすっきり。

で、この人のスジンの愛し方が、彼女が何をしようとも 相手に対する受容と尊厳にあふれていて、その距離感が絶妙でうっとりしました。

 

関係ないけど、スジンの妹、次女役の人、ドリカムのミワちゃんに似て見えた。

 

ぜひ、多くの方に観ていただきたいドラマです!!

 

 

 


※画像お借りしました