ウチのおねぇちゃんは小さいころからいろんなものを拾って帰ってくる。

 

特に夏場は盛んである。

 

カマキリ、カミキリは言うに及ばず、でっかいトカゲなどを捕まえてきた日などは、それはそれは意気揚々と中学から帰宅してきたものである。

 

で、「今年の獲物」

 

金曜日の夜、予備校帰りに駅で拾ったらしい🌃🚉✨

 

電車に乗って連れて帰ってきた。。。

ちょっと気になるもんで質問してみると・・・

 

「はぁ?みんなスマホばっかり見てて、ダアレも気づけへんわッ。」

 

という事で、プラットホームに転がっていたのを連れて帰ってきた。。。

 

で、お決まりのコースで「お世話係」は父ちゃんだ。。。

妻が早速、庭に放置してある虫ケースを持って来て、父ちゃんが去年のヒラタクワガタの残りのゼリーを見つけ出して虫ケースをセット。

 

まぁ、ひと段落。

 

という感じが・・・。

 

ところが翌日の土曜日。

なんか元気がない。。。

 

夜にはもう落ちてるモノのように拾える状態に。

 

エサの置き方も変えて、霧吹きで水なんかもかけてみるんだけど、かすかに触角を動かす程度。。。???

 

(駅でひっくりかえってたって言ってたからなぁ・・・弱ってたんだよなぁ、きっと。)

 

飼うとなると気になって、父ちゃんのほうが何度も何度もケースをのぞきに行く。

おねぇちゃんのほうは、もう関心のないご様子。。。

 

で、寝る前に「もう一度。」と思って見に行ってみると・・・

 

あああぁ~・・・。

 

居間のほうへ向かって

「あかんかったわ。クワガタ死んでもてる。」

とそこに居るはずのおねぇちゃんに叫んだけど、当然の如くスルーだ。

 

まぁ、小さな生き物は仕方がない。そんなもんだ。

で、摂理には逆らえん。

 

で、小さな落胆を感じながら

寝ることに。。。

 

と、思ったんだが・・・ちょっと最近は色々重なってて

「無駄なあがき」をしたくなった。

 

布団から出ていって

亡骸と思しきクワガタを摘まみ上げ、普通なら嫌がる尻をなでてみる。

なんか少しだけ触角が動いたような感じ。

 

手に包み込んで・・・その手の中に今気になってる色々と・・・このクワガタを包んで・・・観音数の定触。

 

気のせいか手の中のクワガタが動いた感じ・・・(嘲笑)。

 

 

翌朝。

 

朝の支度を済ませてから

(あ!そうだ。クワガタの亡骸を葬ってやらないと。)

と思ってケースのところへ。

 

「葬る」といっても庭の植木の横にでも浅い穴を掘って埋める程度。

アリたちが後はよしなにしてくれるだろう。

 

で、ケースの蓋を開けて。

 

「ん?」

 

「ん?ん?ん?」

 

「えええっ!」

 

「なに。。。オマエ、生きてるじゃん?」

 

半信半疑で触ってみると・・・動く。

昨日の晩は「落ちてるゴミ」のように拾えたのに、今朝は拾わせてくれない。。。

 

とっさに

(REN空術って何なんだ???)

と、自分でも不思議な感じが襲ってくる。

 

し、ちょっとビビってる。

 

昨日は「ほぼ亡骸」だった。

 

以前、おねぇちゃんが小さいころ、捕まえようとして握りつぶしてしまったバッタや、追いかけて誤って踏みつけた虫を診てやったことがあったが、あれらの時はまだ「やれるかも」という感じの状態だった。

 

昨日の晩は・・・・💦

 

 

まぁ、

「元気か?」

と言われれば、それほど元気とも思わない。

けど、昨日の亡骸状態ではない。

 

こういう生き物にとっては

一日が人間にとっての数年だろうから、元気になったと言っても今日一日か明日一日か、その程度だろうけど。。。

 

驚いた。。。

 

 

次の章は、

<洗濯されてたのか?お前?>

 

で、「つづき」がある。

これでは終わらない・・・まぁ、ここまでの事ならことさら話すことでもない。。。

 

この後、コイツは

24時間以上行方不明になっていたことが今朝(8月5日水曜日)になって判明した。

 

ちょっと復活モードの後、それでもヘタヘタに弱ってるのは見れば分かるので、ケースの蓋をせずにいた。

 

そのほうが熱の放出も風通しもよくて、クワガタには優しいと思っていたからだ。

 

で、昨日の朝、ケースをみたら「居ない」

 

(ん???)

 

でも、

(まぁ、おがくずの中にでも潜り込んでるんだろう?)

(夜行性だから夜になったら腹が減って出てくるわ。)

 

みたいに思ってほっておいたんだが、

昨日の夜、何度見ても「居ない」・・・?

深夜、寝る前に見ても「居ない」

 

(え?どういう事?)

 

さすがに今朝見ていない時には、

昨夜からの不安が頭をよぎった・・・。

(潜ったけど・・・潜ったはいいけど、潜ったままで死んじゃってる?)

 

仕方がない。

朝から

ため息をつきながら、おがくずの中を手で搔きまわしてみる。

 

ポロッと出てくる・・・

 

そう思って木切れとかをのけて掻きまわすのだけど・・・

 

え?

え?

 

げッ???

 

どこにもいない。。。??????

 

「消えた。。。」

 

あんなに弱ってたんだから、飛べるはずもないのに?

消滅した???

 

弱り切って、

消滅した???んな、バカなッ。。。

 

で、あっちこっちと登校前の忙しい時間。家じゅうのみんなに白眼視されながら探し回るが、居ない。。。

 

で、諦めたころ

 

居間から物干し場に続くサッシの前で、嫁の小さな悲鳴。

 

振り向くとノースリーブのナマ腕にクワガタをつけてる。。。

嫁サマ、こっちに向かって、

 

「クワガタ、洗濯した?」

「だって、洗濯機から取り出した洗濯物についてたよ?」

 

はぁ、45分洗濯機でまわされて、脱水されたの?

んなバカな・・・。。。

 

でも、嫁サマは「洗濯機の中に居た。」と譲らない。

「洗濯機の蓋は閉まっていて、洗濯物の中から出てきた!!!」

と譲らない。

 

(まぁ、そうのほうがオモシロイと言えばオモシロイので、ここは嫁サマを強く否定しないでおこう🎵✨)

 

とにかく嫁サマの腕から苦労して外して、手の中に。。。

結構長い間何も食べてないくせに暴れてる。。。

 



早速取り出した洗濯物を入れていた「洗濯カゴ」と「中で回されたのかもしれない洗濯機」の前で記念撮影。

 

あの夜はこんなふうに指につかまることも出来なかったクセに。。。

 

で、この後もう一度手のひらに包んで、色々と一緒に乗せて「観音数の定触法」。

 

朝からなんか、ドッと・・・・・・・楽しんでしまった爆笑。

 

 

本当に洗濯機の中で回されたのかどうかは、今も信じがたい気分なのだが、今は無事に「帰宅」してる。

 

 

で、今後は蓋はしておこう。。。っと。

 

 

 

いや、コイツが話せるなら聞いてみたい。

 

「オマエ、ホントに洗濯機で回されてたん???」

 

 

(絶対にウソやぁぁぁ。。。)

 

 

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