<第二百六十七話と一緒にもらっていた「臨床報告」です。>

お疲れ様です。荒木です。

先生、続けての臨床報告ですが、よろしくお願いします。
 
 

<中略>
 

この方「アイさん」は76才ですが健康的で、過去にはある選挙に立候補しようと思ったくらいの活動家です。
今も毎日元気に、早朝から飛び回っています。

 町内の広場でラジオ体操をするグループのリーダーでもあり、冬の期間と日祝を除く毎朝6時半から頑張っています。私も半年間お世話になりました。
そんな健康な方が3月7日の夕方、母に相談に来られました。

病院に行ったけど、つらい頭痛が治らないとのことでした。

  
 

<中略>

 
 

しっかりしていて几帳面な方なので、来院時にはお手紙を書いてきてくれました。 
住所、氏名、電話番号、これまでの状態など。

書かれている内容
・体の状態は3月2日から7日の今日まで、頭の右耳後ろを中心にピリピリと痛い。
(簡単な図も書かれている。) 

・5日には脳神経外科でCTを診てもらいましたが、脳は問題なし、腫瘍も無く、血管も詰まっていない。


・病院では肩こりでは?と言われ、何の処方もなく様子を見てください。とのこと。

・ここにきて、頭の痛むところが多くなっている。
 
・その部分を手で押さえても痛い。
 
・たえずドーンと痛みがある。
 
・指で押さえると皮膚が少し膨らんでいるところがある。(首の後ろ)
 
・それでも夜9時~朝5時頃までよく眠れている。
 
・7~8年前から時々眩暈が出る持病がある。 

・右耳の三半神経が弱くなっていて、左右の差が多いので眩暈を起こしていると耳鼻科の診療。

  
頭の皮膚が膨らんでいるところを見てあげると、赤く軽い発心が出来ている。
 
アイさん、働き過ぎと違いますかぁ?優しい口調で。

「あ~、やっぱりそうかな~。」と、すごく納得される。

 「今日気が付いたんですけど、喉にも3cmくらいの赤みがあるんです。」 
ここも赤く軽い被れた感じになっていますね。
 
きっと疲れているんですよ。それがたまってきていて。

「この前、牛乳パックをカットする作業があって、40個もやって肩が凝ったのかも。」
 
確かにそれで肩が凝ったかもしれないけど、それが1週間も続くと言うのは。 
「前にもやったことがあるけど、その時は何もなかった。」

疲れている時や、体調が良くない時に風邪ってひきますよね。
今がそう言う状態だと思いますよ。

今までは良かったけど、これからは体をいたわる事も、休めることも考えた方がいいでしょうね。
 
問診中、首を左に向けると動きがおかしいことに気が付き、それを確認すると

「左を向くと右の首が張るんです。」と言う。
 
「あ、こうやって側頭部を両手で押さえると痛みがない。」事を発見されるが
 
だから、もっと体に触れて労わって下さいよ、と言うことですよ(笑)
 
「そう言えば、毎週行っていたヨガも忙しくて、ここ1年は行けていない。」と言う。 
ね、体のメンテナンスも、おろそかになってるんですよ。

「ここ一週間は、午前中に寝たり、お昼寝したりしても、夜はぐっすり寝られると言う。」
 
ほら~(笑)やっぱり疲れているんですよ。それだけお昼寝したら、普通は夜は寝られないもんですよ。
 
「ですよね。でも寝られるんです。」

それに皮膚の問題は、「内臓の不調がある事」を意味する、体からのメッセージなんですよ。

胃腸に不具合はないですか?

「胃腸は大丈夫です。」
 
でもね、自分は大丈夫と思っていても、胃腸はそうは思ってないんですよ。胃腸に限らず。
 
皮膚に異変が出ると女性は嫌ですよね。体はそこまでをしても、本人に疲れがあることを教えてくれているんですよ。ちょっと休んでよ~。というメッセージかな。
みたいな会話が続きました。
 
「病院に行っても治らない。どうしたらいいの?」と思ってて。

そこから来るストレスもあるんですよ。と言う、お話もやんわりしました。

すると、「あれ? 頭痛が無くなってる!」と驚かれる。
 
問診だけで、頭痛が改善できたようです。

今日はここに来たことで、体は許してくれたんですよ(笑) 
それだけで、体からしたら「合格」なんです。
 
「なんでやろ、不思議~。」と、アイさん。
<回答>
「話を聞くだけ」で、ちょっとややこしい症状が改善する。
最近他のメンバーからも報告が上がってる現象だね。
男性にはあまり見られない、「女性特有」の現象かも・・・。
で、「心の問題」もかかってるんだよね。

問診時の会話は少し「しつこく」て、「断言調」&「おせっかい気味」な気もするけど、この患者さんはきっととても「安心」したんだよ。
文面に現れない「核心」を突いていたのかも。

その辺りも、腕を上げてきてるんだよね。

ここで初回時みんなに行う動診をする。
座った状態で、左の肩甲骨が張っていて、右肩が下がっている左右差を見つける。

首の6方位の検査では、左の側屈で右の首が少し張り、首を後ろにして右肩が少し張ると言う。
 
あれ?先程の問診では、左を向いた時に右が張っていましたが、今は大丈夫ですか?
 
「あれ?そう言えば、痛みがないです。」と、また不思議そう。

これも問診で無くなった?
<回答>
問診時の患者さんの症状の状態をよくチェックして、覚えてるよ。

ここをしっかり押さえているから、患者さんに的確な「改善の指摘」ができるんだよね。


手の水平挙上の検査では、ラジオ体操を見ているので分かっていましたが
予想通り、手の平を上にしても下にしても、難なく両手が綺麗に上がりました。
腰の動診はするまでもなく。

ただ、本人は気が付いていなくても、かなりお疲れのはず。

うつ伏せになってもらい、患者さんのアイさんには「リラクゼーション」を感じてもらう。

しかし、施術としてしっかり「心肺の捻転」から肩こりや首の張りを改善し
その先のターゲットとして頭痛の改善も図る。

「心肺の捻転」から「脳の捻転」「脊柱の捻転」
そして「仙骨を上がる定触」から「全身の経絡施術」を行い座ってもらう。

起き上がる時に「すごく気持ちが良い~♪」と喜ばれる。
更に「体もすっきりです。」
 
ここで、まずは動診時の首の張りを確認すると、左側屈の右首の張りの箇所が移動している。

それを肩からの「鉄板筋の定触」2~3くらいの少ない呼吸で改善する。
後屈した時の右肩の張りはないと言う。
 
ここで頭痛を確認してもらうと、本当に痛みがないと言う。
ここに来た時は触らなくても痛かったんですよね。

「はい。触らなくても痛かったです。」
そして頭を触るアイさん。


「あ!」

 
<中略>

  
「痛くないわ!」
「あ!ほんまに、あらへんわ!」(痛みがないです。)
と、だんだん素の関西弁で話されました(笑)

最初は痛みの箇所が2カ所あったのに、どこを押しても痛くはなく、
痛みを探してもどこにもない。
 
「今日の朝から凄く気になっていて、もう我慢できなくて夕方来させてもらったんです。」と。
 
まだ時間があるので、ここからは「かけ流しの定触」です。
丹田、壇中、眉間、後頭骨、百会。
そして、首から喉、リンパを通って副鼻腔から目、後頭部。

更に首の発疹にも「定触」など。

押すと痛い痛みは、どの時点で改善できていたかは分かりませんが
問診だけでの改善に驚いた臨床でした。

<回答>
病院へ行っても長らく治らなくて、困っていた頭痛。
確実に「腕」を上げたね。
で、
前回の臨床報告もそうだけど、今後ストレスを持った患者さんの来院が増えてくるかもね。

と、言うか・・・これまでもそういう患者さんはかなりの割合で居たんだろうけど、症状のその部分がその頃の「荒木先生と対応」して、発現することがなかったんだよ。

これも「場の理論」の大切な一面。

ところが、最近、荒木先生が「変わってきた」から、患者さん側の「症状の表現」が変わってきた。というのが、「本当」かな。

 
最後はアイさんに、
今日は軽く揺すったり軽擦したような施術をしましたが

全て「気功」なんです。

「気功」と言うか、ここに書いている「REN空術」と言うのをしたんですよ。 
と、院の壁に立てかけている大ポスターの入ったパネルを指示しました。
<回答>
プロパガンダも抜け目ない。
こういうところは以前から感心してるよ。


「今日はここに来て本当に良かったわ~。」と、また喜ばれ、

私も良い結果が出て良かったです。とお伝えしました。

<回答>
患者さんにそう言われるのが「一番」だよね。
何度も喜ばせてあげなさい(笑)。




<中略>



 
「また気になったら来てくださいね。何もなかったら来なくていいですよ。」と。
そして、今後の心構えにもなったらと「痛みの記憶」のお話もしました。
<回答>
ふ~~~ん。。。

荒木先生もなんか・・・REN空術師になってるなぁ。。。笑




<後略>




 ※本文青字REN空術の技術です。



 
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大阪門真の
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「春の四国八十八ヶ所 お遍路の旅」
一番左が荒木先生です。
その隣が先達役の愛媛の森先生、大阪枚方の横井先生、私。