甲状腺全摘…
甲状腺全摘術は
しこりの場所が悪いか、
しこりが大きいか、
遠隔転移があるか、
等々、癌が進行している場合に選択されやすいと理解していた。
ホッとしたのも束の間…
そんなにガンが進行しているのか?
と愕然とした。
1年半も経過観察となり、
それなのに癌と分かった瞬間に「甲状腺全摘」と言われ、納得がいかなかった。
何でそんなに進行しているの?
進行しているなら、今までの検査で分かったはずじゃ?
あの時エコーを見てもらっていたら、こうなる前に治療できたんじゃないか?
色々な感情が湧いて出た。
ドクターは説明を続けていたが、ほとんど頭に入ってこない。
一通りの説明が終えると…
「ドクター、いくつか質問させて下さい。」
私は切り出した。
「悪性とのことですが、大きさから考えているどのくらいの進行度と考えればよいでしょうか?」
「浸潤はしてるのでしょうか?してるならどのくらいしてるのでしょうか」
「エコーでは浸潤しているか分かるものでしょうか?」
「エコーで見てないところのリンパ節に腫れがある可能性はあるのでしょうか?」
「この症状で遠隔転移の可能性はあるのでしょうか?」
もう、止まらなかった…
甲状腺全摘と言われ、
想像していたよりも状況は悪いのではないか…?
なぜもっと早く分からなかったのか?
今自分がどんな状況なのか…
納得の行くまで聞きたかった。
私の質問責めにドクターは出来るだけ答えようとしてくれていたが…
ドクター:「これ以上は専門外なので…」
⁉︎
専門外??
どういうこと?
ドクター:「私は内科が専門で、外科は分野が…」
…えっ?そうだったんですか?
私はハッとした。