2019109


残暑という季節でもないが、

この日はカラッと晴れて暑い日だった。

 


その日は仕事で外出していた。


外出先での仕事が3時頃に終わり、

後は会社に戻ろうかとなったが



ふと


検査から10日経っているから、

検査結果が出てるかもなー



会社に戻る頃には5時だし。

大した仕事できないな。



外出先で時間が押したってことにして、

ドクターのところに結果を聞きに行くか…



その後の仕事をサボってクリニックへ向かった。





この頃には


甲状腺のガンについてネットで調べまくり

甲状腺癌は他の癌に比べると比較的予後が良いケースが多いと知り

それならば症状が進んでしまう前に、治療に向けて早く進みたいと考えるようになっていた。




クリニックに到着。

受付を済ませ、待合室で待つ。


いつも朝から混んでいるクリニックだが、診察終了時間が近い夕方の時間だったためか、それほど人は多くなかった。



程なくして名前を呼ばれ診察室へ



診察室へ入ると、ドクターがいなかった。

どうやら隣の診察室で他の患者さんを診ているみたいだった。



その間に看護師が検査結果をドクターの机にそっと置く。



表向きに



ドクターが来る前に見えちゃうじゃん









……






見ちゃえープンプン







そこには、、






クラスⅤ

乳頭癌と矛盾しない




このしこり

やはり癌だった




放置すると命に係る

手術しないと




一大事のハズなのに、

この時なぜかホッとしていた



ようやくハッキリしたから

比較的予後が良いケースが多い乳頭癌だったから

前向きに治療に入れるから



これで進むことができる。

そう思ったからだろう。



ドクターが戻ってくる。



ドクター:「検査結果ですがクラスⅤですね」



(すみません、もう見てしまいました。)



ドクター:「注意深く経過観察してきましたが、残念ながら癌という結果が出ました。」



(注意深く?エコー検査を1回飛ばしてたけど??)



ドクターは続ける


ドクター:「癌なので、手術となります。手術は甲状腺を全摘。全身麻酔で行います。」



……


この言葉を聞いた瞬間、

何かが壊れていった