日系大書店の米国内支店で働く以上、店員は基本的にバイリンガルである。

日本人以外の店員も、多少話せるか、勉強中そして日本びいき。

でもそれは、それぞれ努力しているからであって、簡単に生まれつき、備わってるわけじゃない。

店に来る客層は、アメリカ人(英語人) と純日本人で、それぞれ店員に対する態度が対極的過ぎて、非常に興味深い。

アメリカ人(英語客)は一般に、店員に対し、丁寧だし、本の情報を尋ね、調べたりした時、とても感謝する。お金払う時、払った後も、ありがとう、良い一日を、などと言って帰る。

日本人客には、店員を見下す様な態度が出る事が稀でない。いつもアメリカで、思うように言えない事でも、バイリンガル書店に来たら、天下取った気分で、日本語で遠慮無く話せる。

それもこういう書店の存在意義なのだし、サービス業と思うが、あんまり上から目線だと、不愉快な思いには変わらない。

賃金低くてもプライドが保てる仕事、と思ってるが、時には、近所のトレーダージョーに転職したらどうか、と思ったりする。