そもそも、クリニックできちんとしたバースプランを立ててませんでした。

 立会い出産にするか否か。。。


 私の目標は取り乱すことなく冷静に出産に挑むこと合格 でした。

 それには立会い出産は不要かなぁ、というのと、醜態を夫に見られたく

ないというのが理由です。

 命が誕生する過程を醜態と言うのは間違ってますけどね汗


 職場の先輩パパの「男には立ち入らなくても良い領域がある」っていう

言葉もずいぶん説得力があったな。

 確かに、どう転んでも出産という体験をできない夫に立ち会ってもらって

「こんなにつらい思いをして産んでるのよ!!」なんて姿を見せる必要もな

いかなって。妊娠中、これでもかって程いたわってくれただけで十分。

 

 がしかし、誕生する瞬間は2人で迎えたいと思ったので、産まれる瞬間

に分娩室に入ってもらって、誕生したら一番に夫に抱いてもらいたいと

いうのが希望でした。

 

 あーだこーだ考えているうちに転院になってしまって、そこでも何も聞

かれることが無かったので漠然と私は1人で産むんだなぁ。。。って思っ

てました。


 陣痛が始まってもできるだけ我慢し、夜が明けるくらいに助産師さんに

夫を呼ぶようにお願いしました。


 ちょっとキツイかも・・・そろそろ8cmくらいかしら?なんて思って助産師

さんをナースコールで呼んで見てもらうと「今3cmくらい、でもいい感じで

進んでますよ」とのお言葉。

 

 ひぇぇ~叫び こんなに痛いのにまだ3cm??

 でも、このまま進めばお昼には産まれるかも?って言葉に励まされ

陣痛が来るたび呼吸を整え耐え忍びました。


 しばらくして眠くなってきました。

 そういえば一睡もしてないわ。ウトウト眠りについては陣痛で起きるを

繰り返し、陣痛もさほど痛くないのですぐ眠りについて、なんとなく穏や

かな時間でした。私って強い子なのね~、これなら我慢できるって思っ

てました。


 お昼前、先生の登場!!ソロソロ私の赤ちゃんが出てくるのねチョキ

って浮かれてると「陣痛が弱まってるので促進剤打ちます」って。


 えっ、お昼には産まれるって言ったのに?

 これ以上痛くなるの?イヤだ!みんなのうそつき~パンチ!メラメラ


 そこからは、私の目標は見事崩れ去り、冷静さも失い、取り乱し

悪態つきました。えぇ、ヘタレです。醜態も何もないですショック!


 「帝王切開がいい」って何度も懇願しましたが、結局点滴の針を

さされてしまいましたしょぼん


 もう信用できるのは夫しかいません。

 助産師さんも看護師さんの言葉も全然聞けない!!

 「あぐらかいたら赤ちゃんが降りてくるから」って言葉にも「無理!!」

 「何か食べたほうがいいよ」にも「何も食べれない!!」


 結局そこからは痛みのたびに夫に泣きすがり、帝王切開にしてく

れと喚き、呼吸法なんて何のその、叫び散らしてました。


 私の場合、とにかくお尻が痛くて痛くてあせる

 ずっと夫に「お願い、お尻押さえて~、お尻が痛いよぅ」って懇願

してました。文句一つ言わずにずっと押さえててくれて本当にあり

がたかったな。夫は手が限界だったらしいです。


 もう、時計見る気力も無いほど疲れきって・・・やっとこさ分娩台へ

移動です。


 ・・・さらにつづく