平成で一番悲しかった出来事は？
先輩で恩師で同僚で姉貴分で友達である
Ａさんが亡くなったことが１番悲しい。
初めて就職してド緊張の毎日。
指導担当でもないのに善意で
面倒をみてくれた。
田舎者で社会も人付き合いも
わからない私を構ってくれ、
公私を問わず遊んでくれた。
仕事や人間関係で失敗する度、
叱咤激励してくれた。
私が腐らないよう見ていてくれた。
そんな感じで20数年、役にも立たない
私を近くに居させてくれた。
親戚でもないのに親より兄弟より
親身になってくれた。
金も渡して無いのに。
いつか少しでも恩返し出来るように
頑張ろうと思っていた。
何年経っても「10年早い」と
言われたけど。
ずっと続く筈だった。
まさか入院して1週間で死んで
しまうとは誰も思わなかった。
進行性の特殊な癌で病院に行ったら
残り３日の余命宣告だった。
共通の知人が教えてくれなければ
会えないところだった。
見舞いに行った翌日、亡くなった。
あんなに泣いた事は無かった。
小学生のようにしゃくりあげて
声をあげて泣いた。
初めて号泣した。
後悔と謝罪しかなかった。
何も出来なかった。
何の役にも立たなかった。
あんなに助けて貰ったのに。
あんなに面倒かけたのに。
何一つ、返せなかった。
申し訳なくて涙が止まらなかった。
今も思い出すと泣けてくる。
実父が亡くなった時よりはるかに
泣いたのは内緒の話だ。
今は天国あたりにいると思われるので
心配かけないように自分なりに
頑張って生きようと思っている。
でも相変わらず失敗ばかりしてるから
多分、気になってるだろうけど
私を見ないように願っている。
心配しないで。
心やすらかでいて。
私が死んだら迎えに来てね。
途中まででイイからさ。
それまでは放っておいていいからね。
