今回は仲のよいお友達のお話。
『傷ついた別れの後の結婚』
先月、5年ほど付き合った彼と29歳で結婚しました。
彼女は彼に恋愛感情はないと言う。
それも付き合った当初から。
私は『そんな結婚でいいのかな?』と思ってしまったけど
それには辛く悲しい訳があったからだった。
彼女は7年ほど前の22歳のころ
学生時代から付き合っていた彼がいた。
彼は、私も同級生でよく知っている人だ。
彼は高校生の頃、付き合っていた彼女との間に子供ができて一度高校を中退している。
詳しいことは分からないけど、子供は生まず彼女とも別れ
もう一度高校をやり直し私達と同時期に入学してきた。
だから年齢はひとつ上。
家庭環境もすこし複雑なようで
そのせいもあってか依存心の強い人だったと思う。
常に誰かに愛されたく、彼女がいないと生きていけないような人。
二人が付き合った経緯はよく分からないけど
彼女は、どちらかというと自由奔放、好きなことをやって生きていくような
恋愛に依存するようなタイプだとは思っていなかった。
それから学校を卒業し、私も仕事が忙しく
彼女とほとんど会うこともなくなり、二人がどうなったかはほとんど分からなかった。
一年前に私が仕事を辞めて、彼女と会う機会が多くなり
ある日二人で温泉に行ったとき、辛く悲しい過去を打ち明けられた。
卒業後、彼と毎日一緒にいるような依存しあうような関係が続き
週末も友達と遊ぶこともほとんどなく
それでも好きだったからそれでいいと思っていたよう。
だけど彼女にとってはあまり合わない付き合い方だったんじゃないかと思う。
そんなある時、二人の間に子供が出来てしまった。
彼女は彼を愛していたし、とてもやさしく子供を堕胎できるような人ではなかった。
もちろん彼も、おそらく彼女がいないと生きていけないような人だったので
子供を生もうと決意した。
だけど、彼女の両親に反対されてしまったのだ。
仕事に就いたばかり、まだ若すぎる、
結婚する前に子供を作るような男が許せなかったんだろう。
母親に泣かれ、心が張り裂けそうな思いで
子供を中絶した。
中絶って女の人にとって身体と心に
想像できないほどの傷を負うものだと思う。
結局、親に反対されるほどの人との未来はないと思い
彼との別れを決意した。
もちろん彼は納得するわけもなく
分かれるまでに相当大変だったようだ。
それと同じくらい彼女にとっても辛すぎる別れだったよう。
今になって彼女がいうのは
『魂を半分引きちぎられる思いだった』
『本当に吹っ切れるまでに5年かかった』
と話してくれた。
私としては、そんなに愛していたのに別れを決意した彼女は
とても強いとも思うし、
だけどそんなに愛していたなら別れることをせず、
二人で認めてもらえるよう努力してもよかったんじゃないかと
疑問ものこる。
『今の旦那様のこと、別れた彼以上に愛してる?』
という私のすこし意地悪な問いに
『今の旦那に悪いから…
なんとも言えないな。
だけどあんな恋愛をすることは二度とないと思う。』
との彼女の答え。
今の旦那様はとても穏やかで、自然体でいられる。
お互い恋愛感情はないけど、穏やかな家族愛のような愛がある。
辛い経験をしたから今はとても幸せを感じる。
と言っていた。
そして彼女が言っていたのは
今では彼と結婚しなくてよかったと思うけど
何とかして子供は生んであげればよかった。
あの時は一人で生むなんて無理だって決め付けていたけど
今思えばどうにでもなるものだと思う。
この話をすると彼女はいつも涙ぐむ。
7年ほどたった今でも後悔しているのだ。
そういうこともすべて受け入れてくれるやさしい旦那様だからこそ
結婚しようと思ったんだろう。
結婚するなら『一生恋愛関係でいられる相手』
と夢見ている私と
正反対の道に進んでいる彼女には
そういう道も正しいんだと証明してもらえるくらい
幸せになってほしいと心から願う。
『傷ついた別れの後の結婚』
先月、5年ほど付き合った彼と29歳で結婚しました。
彼女は彼に恋愛感情はないと言う。
それも付き合った当初から。
私は『そんな結婚でいいのかな?』と思ってしまったけど
それには辛く悲しい訳があったからだった。
彼女は7年ほど前の22歳のころ
学生時代から付き合っていた彼がいた。
彼は、私も同級生でよく知っている人だ。
彼は高校生の頃、付き合っていた彼女との間に子供ができて一度高校を中退している。
詳しいことは分からないけど、子供は生まず彼女とも別れ
もう一度高校をやり直し私達と同時期に入学してきた。
だから年齢はひとつ上。
家庭環境もすこし複雑なようで
そのせいもあってか依存心の強い人だったと思う。
常に誰かに愛されたく、彼女がいないと生きていけないような人。
二人が付き合った経緯はよく分からないけど
彼女は、どちらかというと自由奔放、好きなことをやって生きていくような
恋愛に依存するようなタイプだとは思っていなかった。
それから学校を卒業し、私も仕事が忙しく
彼女とほとんど会うこともなくなり、二人がどうなったかはほとんど分からなかった。
一年前に私が仕事を辞めて、彼女と会う機会が多くなり
ある日二人で温泉に行ったとき、辛く悲しい過去を打ち明けられた。
卒業後、彼と毎日一緒にいるような依存しあうような関係が続き
週末も友達と遊ぶこともほとんどなく
それでも好きだったからそれでいいと思っていたよう。
だけど彼女にとってはあまり合わない付き合い方だったんじゃないかと思う。
そんなある時、二人の間に子供が出来てしまった。
彼女は彼を愛していたし、とてもやさしく子供を堕胎できるような人ではなかった。
もちろん彼も、おそらく彼女がいないと生きていけないような人だったので
子供を生もうと決意した。
だけど、彼女の両親に反対されてしまったのだ。
仕事に就いたばかり、まだ若すぎる、
結婚する前に子供を作るような男が許せなかったんだろう。
母親に泣かれ、心が張り裂けそうな思いで
子供を中絶した。
中絶って女の人にとって身体と心に
想像できないほどの傷を負うものだと思う。
結局、親に反対されるほどの人との未来はないと思い
彼との別れを決意した。
もちろん彼は納得するわけもなく
分かれるまでに相当大変だったようだ。
それと同じくらい彼女にとっても辛すぎる別れだったよう。
今になって彼女がいうのは
『魂を半分引きちぎられる思いだった』
『本当に吹っ切れるまでに5年かかった』
と話してくれた。
私としては、そんなに愛していたのに別れを決意した彼女は
とても強いとも思うし、
だけどそんなに愛していたなら別れることをせず、
二人で認めてもらえるよう努力してもよかったんじゃないかと
疑問ものこる。
『今の旦那様のこと、別れた彼以上に愛してる?』
という私のすこし意地悪な問いに
『今の旦那に悪いから…
なんとも言えないな。
だけどあんな恋愛をすることは二度とないと思う。』
との彼女の答え。
今の旦那様はとても穏やかで、自然体でいられる。
お互い恋愛感情はないけど、穏やかな家族愛のような愛がある。
辛い経験をしたから今はとても幸せを感じる。
と言っていた。
そして彼女が言っていたのは
今では彼と結婚しなくてよかったと思うけど
何とかして子供は生んであげればよかった。
あの時は一人で生むなんて無理だって決め付けていたけど
今思えばどうにでもなるものだと思う。
この話をすると彼女はいつも涙ぐむ。
7年ほどたった今でも後悔しているのだ。
そういうこともすべて受け入れてくれるやさしい旦那様だからこそ
結婚しようと思ったんだろう。
結婚するなら『一生恋愛関係でいられる相手』
と夢見ている私と
正反対の道に進んでいる彼女には
そういう道も正しいんだと証明してもらえるくらい
幸せになってほしいと心から願う。