切ないドキュメンタリー | ラスベガス的リタイアの法則

ラスベガス的リタイアの法則

在米30年をハワイと南カリフォルニアで過ごしたのちに、ラスベガスで始めた引退生活。ところが主人が悪性脳腫瘍に。ラスベガス大好き♡なヨメが、愛する主人のために古巣カマリオへ。
主人が天国に行き、ラスベガスに戻って来ました。時に泣きながら、一生懸命生きてます。

【転載、複製、自主発言を禁止します】

Hi everyone!

お元気ですか?

今日はファミリーデー。

長男の勧めでPBSのドキュメンタリー「Two American Families」を見た。



ミネソタ州ミルウォーキーに住む白人一家とアフリカ系一家を、1991年から2024年まで追ったもの。


ちょうど親が私の世代で、子供たちは息子たちの世代。


どっちの夫婦も大手の製造業で安定した収入があり、家を買って古き良きアメリカを生きていたのだけど、どっちも工場が閉鎖してレイオフされたことで生活がひっくり返る。


工場は組合職で、当時で時給17ドルあったんだと。


それがレイオフされてからは、職を見つけても組合職の時給の半分に。


白人一家の奥さんは専業主婦だったけど、やむなく仕事を見つけて子供たちは鍵っ子に。


どっちの夫婦も働き者なんだけど、子供を育てて生活していくのが精一杯。


白人夫婦はお互いに仕事に忙しくてすれ違いが続き、子供たちが成人した頃に離婚。奥さんは家をもらっても、結局住宅ローンを滞納して差押えに。

24年住んだと言うてはったから、ローン終了まであと6年!


アフリカ系夫婦は仲良く年を重ねるけれど、バケーションに行ったこともない。


子供たちも多くが早くに子供を作り、とても家を買う余裕はない。


唯一安定した生活をしているのは、アフリカ系の長男で、彼はファミリー初の高卒者!びっくり

それで大学に進学。親は必死で授業料を払うのだけど、途中で払えなくなり、彼が自分でバイトしながら卒業。


彼は親の苦労を見てるから、自分の生活が安定するまで結婚も子供もなし、という信念を貫いていた。


彼だけがそれなりの生活を送れている感じ。

彼の妹も親の苦労を見て、絶対に大学を卒業しようと心に決めて大学院まで出るのだけど、学生ローンがなんと9万ドル!ガーン


アフリカ系一家は子供が5人いるけれど、親がいくらの学費援助をできたのは長男のみだった。


いろいろ考えさせられた。


こうして振り返ると、高卒でも工場の仕事で一家を養い家を買えたのは、80年代までやったんや、と気づいた。それもこれも組合があったから。


私は1985年にハワイの嫁に行き、87年から日系旅行代理店で仕事してたけど、当時の時給は確か5ドルとか6ドルやったと記憶している。


当時で時給17ドルって、当時のハワイから見たら破格。


両家の生活が音を立てて崩れたのは、それぞれ若いお父さんが働いていた製造業が、人件費の高いアメリカの工場を閉鎖して、人件費の安い海外に頼るようになったのが原因やけど…。


ところどころで大統領就任式などが映るから、今振り返ると、レーガノミクスの影響やったことが分かる。


MAGA(Make America Great Again)は、そもそもレーガンのスローガン。

企業や富裕層の大型減税もレーガンから。


富裕層はますます資産を肥やしてエゲツない収入格差を生み、コツコツと真面目に働いていたブルーカラーを中流層から弾き出したのは、レーガンやとつくづく思った。


レーガノミクスが及ぼした影響は計り知れない。


一旦すべてを無くしマイナスに傾いたら、そこから這い上がるのがどんだけ難しいか。

見ていて切なくなった。


同時に、この歳になってそれなりの収入を得られる今に、心から感謝した。


でもってまたレーガン政策に倣うMAGAがホワイトハウスに入る。


当時と同じように、中流層がまたふるいにかけられ、低収入層が増えるんやろか。


不安が募るばかり。


「Two American Families」はYouTubeで無料で観れます。


今日はシュリンプカチェエぺぺを作った。


今日もブカティーニで。


美味しかったです。音譜


#InThisTogether

#AloneTogether

#TwoAmericanFamilies


ひとりでもひとりぼっちじゃないから。

皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。


今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。


外カリカリ中ジューシーな本場のフライドチキンとコールスロー

【記事の一部を引用する時は、「ラスベガス的リタイアの法則:(タイトル)から引用」と記して、リンクを貼っていただけますようお願いします。なおリブログはご自由に】


では、お元気で。

Have a nice day!

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