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Hi everyone!
お元気ですか?
今日のハイライトは、北アイルランドからの親子。
お父さんと10歳の息子2人旅なんだけど、10歳のこの子がめちゃカワイイ!
子連れのお客さんの場合、私は子供を会話に巻き込むのが好きで…。
私「カジノで勝つ気満々?」
ボク「ウン!」
と満面の笑顔で大きく頷いた。
お父さんに、カジノに足を踏み入れたらすぐにセキュリティに追い出されるで、と忠告してからボクに、
私「アンタは十分大人に見えるけど、セキュリティに身分証明を求められても気を悪くせんときや。35歳以下は皆んな求められるから」
ラスベガスの他にどこに行ったのか聞くと、ロサンゼルスにしばらくいたと。
私「ロサンゼルスでどこ行ったん?」
ボク「ユニバーサルスタジオとディズニーランドと…」
私「どっちが好きやった?」
ボク「ディズニーランドの方が好きやったけど、周りはユニバーサルスタジオの方が良かった」
私「周りって?」
ボク「ユニバーサルスタジオ界隈」
私「おお〜、ハリウッドやな」
と「ハリウッド」を抑揚付けて言ったら、また照れ臭そうに満面の笑み。
ラスベガスで何するのか聞くと、明日はレイダースの試合を見て、グランドキャニオンのヘリコプターツアーに行って、射撃場にも行く予定やと。
私「今夜は海兵隊ボウルがあるで。海兵隊知ってる?」
と聞くとまた大きく頷いて目を輝かせた。
そら、あんだけ映画になってたら知ってるわな。
私「ドレスA姿の海兵隊さんがいっぱい歩いてるのが見れるで」
何を言っても目をキラキラと輝かせて、身体中で喜んでどんだけカワイイ。
離婚してパパと息子の旅なんか、お母さんは亡くならはったんか。
息子のためにできるだけ思い出に残る旅にしてあげようというお父さんの思いが見えたから、お母さんは亡くならはったような気がして、そこはよう聞かんかった。
私「楽しんでや。けどパーティー三昧したらアカンで。お父さんは心配してないけど、アンタはアブナイな」
夕方になって、ドレスA姿の海兵隊がロングドレスに着飾った女性同伴でホテル内を闊歩し始めると、思わずボクのことを思い出した。
ちゃんと見てる〜?
今やで〜。
ちょうどその時お世話していた中年男性のお客さんが、
「なんで海兵隊がようけおるん?」
「海兵隊ボウルがあるんですよ」
するとそのお客さんはボソッと、
「なんか安心やな」
私は瞬間的に、お客さんは何に安心やと思ったか察した。
乱射犯のことを言うてはるねん。
これだけの数の海兵隊がおったら、万が一乱射犯がおってもよう実行せんやろう、と思いはってん。
そう考えててしまうお客さんも哀しいけど、瞬間的に何のことを言うてはるのかわかった私も哀しい。
北アイルランドから来た父子は、ディズニーランドやグランドキャニオンと同時に射撃場を予定に組み込んでた。
それだけアメリカは銃社会という認識やねん。
でも海兵隊がわんさかおるのを見て、咄嗟に安心やと思ってしまうのは、どこに行っても頭の隅っこに銃乱射事件の不安がへばりついてるアメリカ人ならでは。
私もお客さんのつぶやきを聞いて、
「ホンマや。今夜は絶対に安心や」
と思ってしもた。
10歳のあんなに素直で物怖じしないボクには、映画やテレビで観たアメリカのいいところだけを、思う存分楽しんで欲しいと思う。
北アイルランドの住所を見たら、番地がなかった。北アイルランドに行ったことはないけど、番地がなかったことでベルフェストのような都会ではなく、田舎に住んではるんやろな、と思った。
ユニバーサルスタジオ界隈が好きなのも、ハリウッドサインやチャイニーズシアターなどの映画で観た景色に感動したんよね。
うちのホテルでも、映画で観た場所に立っているというだけで、あの満面の笑顔になってたに違いない。
不在のお母さんの存在が妙に気になったけど、ボクのお世話をできて私はラッキーやったと思う。
あんな子に出会うと、この仕事をしていてよかったと思えるから。
北アイルランドに帰っても、ラスベガスの面白いオバチャンのこと、覚えていてくれるかな。
You made my day, kid!
#InThisTogether
#AloneTogether
#America
ひとりでもひとりぼっちじゃないから。
皆んなでお互いを思いやり、助け合い、励まし合ったら乗り切れるから。
今日も無事に過ごせたことに感謝して、明日も一緒に頑張りましょうね。
「極みのマッシュドポテトと本場の簡単グレービー」
【記事の一部を引用する時は、「ラスベガス的リタイアの法則:(タイトル)から引用」と記して、リンクを貼っていただけますようお願いします。なおリブログはご自由に】
では、お元気で。
Have a nice day!
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