なぜ、靴より上に位置するのに「靴下」なのか? | 語源blog

なぜ、靴より上に位置するのに「靴下」なのか?

 ってことで、昨日は台風で各所がエラいことになっていたりした訳ですが……



 我々、このシャレにならない気象条件の中、あえて日本でもトップクラスに台風が猛威を奮いまくりな静岡へ、軽く一泊旅行に行っておりました(ちなみに、旅行の主な目的は「どうしても『桃太郎電鉄』を大量メンツで遊びたかった」とか、そんな感じ)。ってことで、ちょっと更新途絶えて&コメント・読者登録への返信滞りまくってゴメンです。



 ま、そんな感じですが、鈍行列車でゴトゴトと静岡に向っている間、同行した友人と



「っつーかさ、着替えとか持ってきた?」

「一応、パンツとシャツと靴下は1つずつ」

「台風で靴下がグチャグチャになるとイヤじゃん?だから、俺は靴下は3つ持ってきたよ」

「あ、そうか~。そういや、もう濡れてるしな~。ヤバイ、替え1個だよ」



ってな会話を繰り広げた後、



「そういえばさ~、靴下って、位置関係で行ったら靴の上じゃん?何で靴下っていうのか知っている?」



などという、どう考えても語源blog作者に対する挑戦状としか思えないネタを振ってきてビックリしたものの、



「昔、何かで読んだんだけど、忘れた……」



という返答しか出来ずに敗北感を味わったので、今回はこの場を借りてそのネタに返答していきたい!とか思った。





 ……っていっても、辞書で「下」を引いたら一発解決だったですが。





gooの辞書によると



した【下】

(略)

(3)表面から見えない部分。内側。

(後略)




Yahoo!の辞書によると



した 【下】

(略)

2 表側に現れていないところ。

覆われている部分。「―にセーターを着込む」上(うえ)。






ということで、「下」という言葉には、「内側」という意味があるのですね。つまり、「靴下」なら「靴の内側(に履くもの)」、「下着」なら「(衣服の)内側に着るもの」みたいなニュアンスから、その意味がついた……のだと思われます。多分。



 モノ以外で「下」という文字を、「内側」という意味で使って作られたと思われる単語としては、「下心(=心の奥深く思っていること・心底・本心、心に隠しているたくらみごと)」も挙げることができるかな?