パトリック・ピウズ、バンジャマン・ルルー、メーカーズディナー@銀座タテルヨシノ
久々に生産者の方との交流もありながらの素敵なメーカーズディナーに参加させていただいたので、ブログアップしたいと思います!
記事、またも久しぶりになってしまいましたが…実は最近少々Facebook をいじっております。
ブログよりもより気軽に一出来事を掲載できるFacebook。写真もアルバムなどにまとめて掲載していきたいと思っているので、中々ブログが更新されなくて「どうしてるかな?」と思って下さったりしたら覗いてみて下さいね(twitterも気分任せで更新中)
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ブルゴーニュの生産者パトリック・ピウズさんとバンジャマン・ルルーさんを迎えてのメーカーズ・ディナーに出席してきました。
まずはそれぞれお二人からご挨拶やコメントを頂きディナーがスタート!
このお二人「天才肌の若手醸造家」として雑誌やマスコミに今大注目のお二人なのですが・・・
★パトリック・ピウズさんは元ルフレーヴのシャブリ部門の醸造責任者、そしてヴェルジェ、ジャン・マルク・ブロカールの醸造長を経て独立。
★バンジャマン・ルルーさんは現コント・アルマンの醸造責任者でありながら、自身のネゴシアンを設立。
いざお会いしてみると、とっても自然体でナチュラルな方々で・・・!
「皆と楽しく分かち合える美味しいワインを造りたいと思っている。」
「だからこうやって皆さんと接しながら美味しいディナーを頂いて過ごす時間は本当に嬉しい」
「楽しい時間だからこそ、ワインが一層美味しくなると言う事を実感して欲しい」
と気さくな笑顔でお話♪ぐぐっと親近感が沸きます♪
さて、最初に注がれたのはパトリック・ピウズの◆プティ・シャブリ 2010。
2010年は生産者泣かせの年だったそうで・・・。
天候が優れず、熟し方も房によりまちまちで、畑での仕事量がとっても多かったとのこと。でも時間をかけた結果、キチンと理想的なシャブリが出来上がって、シャブリらしい美しい酸とミネラルが表現できたとおっしゃってました。難しい年ほど、畑に手をかける生産者さんと、そうでない生産者さんとの差が出ると言いますからね。
「この日本の蒸し暑い気候に、清涼感を与えてくれるプティ・シャブリがいいと思う!」とピウズさん♪
言われたとおり、きりっとした酸と美しいミネラルが存在し、背筋のピンと伸びた綺麗なワインです。
「プティ・シャブリ」は「シャブリ」に比べるとどうしても、果実味や複雑性に欠ける安価なイメージがありますが、パトリック・ピウズのプティ・シャブリは果実味もしっかりあって、果実の上にミネラルが乗ってバランスが凄くよくって。このお値段ならかなりお買い得♪
ボトルをよく見ると「キュヴェ・スペシアル ジュリエット・アナイス」と書いてあります。
ジュリエットとアナイスは二人の愛娘の名前なのだそうです。素敵。
美味しい美味しいと喜んでいると、アミューズが運ばれてきました。
「トウモロコシのエッセンス ジュレ仕立て」
繊細な口溶けと濃厚な味わい!タテルヨシノ万歳♪
そしてワインは続けて3種類が注がれました。
これを次のお料理、「アナゴとナスのテリーヌ クレームドポルト」に合わせていただきます。
テリーヌの半分はカカオがかかっていたり、トリュフオイルで和えたサラダやソースをつけるとイメージが変るので、3種類のそれぞれのワインに合わせてちょこちょこいただくと、バランスが調整できて楽しい!
◆シャブリ テロワール・ド・シャブリ 2009
◆シャブリ モンテ・ド・トゥネル 2009
◆シャブリ ブーグロ コート・ド・ブケロー 2009
テロワール・ド・シャブリはプティ・シャブリより更にミネラル感が強く、キリリと美しい味わい。
口に含んだ印象と同様、香りの中にもミネラルを感じ、果実みもたっぷりしていて骨格もしっかり。クラシカルなシャブリらしい味わいです。
モンテ・ド・トゥネルは皆さんの一番人気♪
樽の香りがふわっと芳ばしく、ボリューム感があります。
たっぷりフローラル香や果実の甘みを感じ、リッチな香り、リッチな味わいの中に、やはりシャブリらしい酸や複雑みのある上質の石灰を感じてとっても上品!ボリューム感と繊細さのバランスが丁度よく、とってもとっても美味しかったです。
コート・ド・ブケローはシャブリGrandCru特級ブーグロの中でも非常に素晴らしい立地にあり、キリメンジャン土壌の土中深くのミネラルが表現された特別なキュヴェだそう。
頂いた飲んだ印象はモンテ・ド・トゥネルに比べると大人しく、シャープでまとまりのある味わい。おそらくまだ開いていない状態で、果実みをミネラルが覆っているというか、まだまだ硬いミネラルがぐっと固まっていて、これからもう少し熟成させたほうが良さそうでした。
2009年は生産者泣かせの2010年に比べ、天候に恵まれた年で、全体的にとっても肉厚に仕上がったとのこと。
収穫1週間前にして既に最高の状態になっていて、更に収穫の際も天候が崩れることなく安心して仕事が出来たとと話していらっしゃいました。
さて、ゆっくり味わいながらピウズさんのシャブリを頂いていたら、次のバンジャマン・ルルーさんの白ワインが注がれると共にグラス撤収予告!危ない危ない!と、まだ残っているグラスを次々に飲み干していく私達。こんな美味しいワイン下げられてたまるもんですかっ、笑。(これだけの種類のワインが用意されてるので、次の赤ワインの為に一旦グラスの撤収があったのです。でも無事飲みきりました~♪)
◆シャサーニュ・モンラッシェ アンバゼ Magnum 2007
バンジャマン・ルルーさんは2007年がファーストヴィンテージになりますが、ネゴシアンながら畑管理・ブドウ栽培にはこだわりを持ち、信頼する畑と契約した上で、畑には自ら足を運んで管理をしているのだそう。
このオークセイ・デュレスも畑とは1999年からの付き合いで、全てビオディナミの畑だそうです。
「コート・ド・ボーヌでもミネラル感はとっても大事で重要視している。でもシャブリとはまた違ったミネラル感でしょう!」とルルーさん。
ムルソーに隣接するオーセイ・デュレス。シャブリの様な石灰質なミネラルよりももう少し厚みがあって、果実に寄り添ったミネラル感。樽が非常に上品にきいていて、果実の旨みとシャープな酸のバランスがとっても美しいです。
ちょうどよいボリューム感とシャープでスッと凛々しい印象が真鯛のグリエと最高のマリアージュでした!
お料理「真鯛のグリエ コキヤージュのマリニエール」
そしてファーストヴィンテージ、07のシャサーニュ・モンラッシェ。
これはまた非常に繊細でふわっと丸みや柔らかさが広がり、透明感があって綺麗なシャサーニュ!
年に1200本以上は造れない、という貴重なキュヴェだそうです。美味しかった!
さてさて続いて楽しみにしていた赤ワイン!
◆サヴィニー・レ・ボーヌ 2008
◆ニュイ・サン・ジョルジュ レ・トレイ 2008
◆ヴォルネイ クロ・ド・ラ・カーヴ・デ・デュック Magnum 2008
◆クロ・サン・ドニ 2008
サヴィニーは赤系果実を主体とする若々しさを感じるフレッシュな味わい。
カシスなどの果実味に加えて、トーンの高いフローラル香が溢れて、フルーティ且つエレガント。とってもバランスがよく繊細さも感じる美味しさでした!
対してニュイ・サンは黒系果実を主体とする凝縮感のあるがっしりした味わい。ブラックチェリーやブラックオリーブ、タンニンがしっかり存在し、モダンで力強い味わい。
これは鴨肉との相性抜群!お肉を噛みながらお肉の旨みとワインの旨みが合わさってとってもリッチな味わいに・・・!ゆっくり時間をかけていただきたいとっても味わい深いワインでした!
お料理「フランス産仔鴨のロティ マルシェからの野菜添え」
このサヴィニーとニュイ・サン、わずか15kmしか違わない畑から出来ているのだそう。ブルゴーニュのモザイクなテロワールを再認識した瞬間!
さて続くヴォルネイ、これはまた別世界。非常に華やかな味わい!
ミネラル感が高く、フローラルのニュアンスが印象的。
飲み応えはありながら、しなやかさを感じる美味しさでとっても美しいワイン♪
そしてラスト、クロ・サン・ドニ。
さすが看板娘だけあります、このポテンシャルの高さ!
黒い果実中心の凝縮感。
ジャミーで濃厚な果実の中に、強く深い酸が存在しています。
味わいがいくつもの層になっていて、強さの中にしなやかさもあるように感じました。ふうぅ。美味しくてため息。
最後にデザート。
「チョコレートのキューブ スリーズのジュビレと」
ご馳走様でした♪
パトリック・ピウズのワインに出会ったのは2年前、まだリリースされて間もない頃でしたが、シャブリの長所のみを生かしているというか、正直、こんな理想的シャブリに出逢ったのは初めてで、私の中にある「シャブリらしさ」、まさにそれが表現されていたことに感動しました。
今回もまた、再実感。シャブリらしいミネラルと酸が美しすぎるほど果実の旨味に溶け込んでいてとっても美味しかったです!
そして会ってみて感じた「自由」な空気!彼の無邪気な笑顔!人懐っこさ!そして(Facebookにアップした)あんな写真撮っちゃおうよって提案しちゃうお茶目さ!
以前インポーターさんに伺ったお話で、彼が「感じたままにワインを造る、天才肌」だということを伺ったことがあるんです。通常収穫のタイミングを計るには、糖度計を使い、葡萄の糖度で熟度を測るのですが、ピウズ氏は「口に含めばそれが充分な熟度であるのかどうか、わかるから糖度計なんていらない」のだそうです。何だかそんなお話も、彼に会ったら凄く納得できた、というそんな素敵な方でした♪
バンジャマン・ルルーのワインは初体験でしたが、こちらも素晴らしかった!
土地によってそれぞれタイプは違えど、凝縮した果実味の中にあるエレガントな一面、バランスの良さ。
味わいがいくつもの層になっているというか、まだ若いワインなのに、しなやかさもあるんですよね。
まるでルルーさんの優しい笑顔・・・。
クロ・サン・ドニはいつか熟成させて飲んでみたいな・・・。
のりが良くて明るいピウズさんも、目が大きくて美しい顔立ち&穏やかで優しそうなルルーさんも、いや~ん、二人共とっても素敵でした!
悩んだけれどFBに載せてしまいました。二人のイケメンに挟まれ、やや(だいぶ)浮かれ気味の私。
こんな美味しいワイン飲ませていただいた後でこの写真撮影!テンションMAX♪すっかりご機嫌です。
贅沢な一夜でした。
最後になりましたが・・・
●生産者情報です♪
【パトリック・ピウズ】
☆1973年生まれ、カナダ・ケベック出身
☆偶然出遭ったシャプティエ氏のバックアップのもと、オーストラリア、南アフリカ、イスラエル、世界中の様々なワイナリーでワイン造りの修行
☆カナダ・モントリオールの中心街にワインバーを経営(1997年~)
☆バックパック一つで渡仏、ドメーヌ・ルフレーヴへ。ルフレーヴ氏に引き留められシャブリ部門の醸造長に抜擢(2000年~2004年)
☆その間、ボーヌのCFPPAで醸造学を学ぶ
☆ヴェルジェの醸造長(2004年~)を務める
☆ジャン・マルク・ブロカールの醸造長(2005~2007年)を務める
☆自らのメゾン「パトリック・ピウズ」を設立(2008年7月)
【バンジャマン・ルルー】
☆1975年生まれ、フランス、ボーヌ出身
☆コント・アルマンの総責任者パスカル・マルシャンのもとで修業(1990年~1992年)
☆オレゴンのドルーアン(1994年)、フランス・ボルドーのシャトー・コス・デストーネル、ニュージーランドのギーセンワイナリー(1998年)、他で醸造の経験
を積む
☆コント・アルマンの醸造責任者に大抜擢(1999年24歳~)
☆ドメーヌでの醸造に加え自身のネゴシアン「メゾン・バンジャマン・ルルー」をボーヌに設立(2007年~)
※ワイナート63号「偉大なる造り手10名」特集で取り上げられてます!
●今回頂いたワインリスト【希望小売価格(税込)】
☆パトリック・ピウズ
プティ・シャブリ 2010 【2,887円】
シャブリ テロワール・ド・シャブリ 2009 【3,360円】
シャブリ モンテ・ド・トゥネル 2009 【7,560円】
シャブリ ブーグロ コート・ド・ブケロー 2009 【11,025円】
☆バンジャマン・ルルー
オークセイ・デュレス・ブラン 2008 【6,510円】
シャサーニュ・モンラッシェ アンバゼ Magnum 2007 【26,250円】
サヴィニー・レ・ボーヌ 2008 【6,090円】
ニュイ・サン・ジョルジュ レ・トレイ 2008 【12,075円】
ヴォルネイ クロ・ド・ラ・カーヴ・デ・デュック Magnum 2008 【25,200円】
クロ・サン・ドニ 2008 【23,100円】
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