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耳下腺腫瘍のあとさき

のんびり観劇を楽しんでいた私が思いもかけなかった
「耳下腺腫瘍」を患ってから始めたブログです。
完治のご報告をもって終了するのが目標です。

未だに風邪がなかなかスッキリしない。

今日は診察日,ポケベルが鳴るのを待っている。
「ピーピー」と鳴ったので中待合へ、ほどなくして呼ばれました。
この前と同じH部長医師です。
「風邪の具合はいかがですか?」
「まだスッキリと治っていません。」
うなじのグリグリを触診して「かなり小さくなりましたね。」

PCに向き直り「この間の血液検査ですが白血球数値が
かなり高いので感染症ですね、
リンパ腺の腫れもそちらからものだと思います。
顎下のリンパ腺を取っているのでうなじ側が腫れたものと思われます。
転移や再発では小さくなることはないので違うと思います。
まだ風邪がスッキリ治っていないようですのでお薬を出しておきます。」
「ありがとうございます、とても安心しました。」

「あのう、2週間くらい前から少し耳が聞こえにくいのですが
耳下腺腫瘍手術をしてそういうことはありますか?」
「急に聞こえにくくなったのですか?
そういうことはないと思いますが。」
と言いながら道具を持って耳の中を見てくれた。
「肉親で耳の遠い方はおられますか?」
「父方の祖父が耳が遠く補聴器を使っていました。」
「何歳くらいからでしょうか?」
「かなり前に亡くなりましたが60歳半ばくらいかと。」

今日お時間が大丈夫なようでしたら
聴力検査をしてみましょうかと検査を受けた。
以前に地元の耳鼻科でうけたことがある。
その時は確か低音域が少し聞こえにくいとのことだったが。
「年齢からすると少し聞こえが悪いかな、
30くらいまではいいのですが40前後ですね、
おじいさんのこともあるのでしばらくしてからまた検査してみましょう。」
もう少し状況による詳しい説明をされたが大体こんな感じ。
耳鼻科医は聞こえやすい発声を訓練しているのを始めて知った。

「K先生は転勤されたので次のエコー検査ですが
私でよければ予約を取りますが。」
「ぜひ先生でお願いします。」
一気にお願いモード。
ということで2か月後にエコー検査予約をとって終了。
しっかりお薬も処方されていました。
「予約は来年ですが何かあれば遠慮なく診察に来てください。」
と最後におっしゃってくださいました。
下唇のマヒの話もわかりやすい説明だったし、
これからはH医師が診てくれるのかなぁ。
グリグリ騒動も風邪からと落ち着いた感じで一安心。


おまけとして難聴気味だとわかった。






このところ毎日触っているうなじのしこり。

ようやく少し風邪が良くなって来た。
今回はかなり長引いていて毎日キチンと
服薬していてもなかなか治らない。
鼻症状に加え耳まで遠くなった。
それはただの加齢?

気になるリンパ腺のグリグリだがまだある。
風邪から来るものならもうなくなってもいいのではないかとか、
いや風邪症状がまだあるのだから仕方がないかもとか、
朝昼晩とグリグリ触っている。
あまり刺激してはいけないのかも…。

今日になって少し小さくなったような気がする。
触れたときの痛みも減ってきたような気もする。
この間受けたエコー検査で再発や転移はありません
と言われたのにそんなに早くできるものではないはずだ。
でもエコー検査の時といまのうなじグリグリ位置が
微妙にずれている気がする。
次回の受診でわかるはずだから焦らずにいようと思っても
性格がせっかちなのですぐに結果を求めてしまう。


些細なことが気になって精神衛生上よくない。


風邪ひいたみたいだ。

お昼ご飯の用意をしていたら何だか具合が悪い。
朝起きたときは何も感じなかった。
風の引き初めにいつも感じる鼻の奥に違和感が来た。
これは風邪ひいたな、ひどくならないように取り敢えず
「葛根湯」飲んで早く寝ることにした。

次の朝もその状態だった。
ひと通り家事を終えて何気なく首筋に触れた。
「えっ、グリグリがある!」
右側うなじ中ほどに確かに1cmくらいのしこりがあるのだ。
これって昨日は気付かなかったと思う。
「もしや、転移!」
リンパ腺の腫れは怖いから診察してもらおうと病院に電話。
再診予約を入れてもらった。

症状を紙に書いて耳鼻咽喉科サテライトに提出。
看護師さんが症状詳細を聞きに来る。
「K先生は本日おりませんので別の医師になります。」
もう転勤されたのかなと思った。

ほどなくして名前を呼ばれたので受付へ。
「今日はH医師の診察になりますのでそのまま中待合へ。」
確かH医師は執刀医欄に名前があった部長だが
まだ一度も合ったことはない。

診察室に入ると小柄な先生が座っている。
「どうされましたか?」
「風邪ひいたみたいで今朝首筋を触ったらしこりがあるのですが…。」
触診をして「押さえると痛みはありますか?」
「はい、少し痛いです。」
「痛みがあったほうがいいのです。
風邪をひいて炎症を起こしている可能性があります。
ガンがこちらに飛ぶことはあまりないのです。」

「あのう、頸部リンパ郭清をしていると思うのですが?」
「そちら、背骨側のリンパに転移することはあまりないのです、
リンパ転移は大体顎下側なのでを
そちらを予防のために郭清しています。
炎症止めと風邪薬を飲んで様子をみてもそのままあるようでしたら
針をさして検査してみましょう。」

「あのうこの顎下の膨らみはこのままですか?」
「首を横切って切っていますので
そこでリンパや血液が滞っているのです、
3~6ヶ月くらいで違う道が出来ていきます。」
「何か流したりしたほうがいいのです?」
「そのままにしておいて自然に流れるようになります。」

血液検査をして1週間後に診察となった。
やはり部長だけあって受け答えに安心感がある。
連れ合いが同室していたのだが
「何を聞いても流れるような返答だな。」と一言。
そのまま主治医になってほしいなと思うがたぶん違うのだろう。
前にもらっていた次回の12月診察予約表には
新規にみえる医師の名前があったからだ。


まさかの転移ではないように祈るのみだ。