宅老所にて | ソシオエステティシャン江頭裕美のブログ

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フランスでは、30年前から活動が始まっているソシオエステティック。
日本では、まだまだ認知度が低く、一人でも多くの方に知っていただければと、このブログを始めます。

私が、継続して伺わせていただいております施設に、佐賀県江北町の宅老所がございます。

こちらの施設は、本当に入所者様の個人を尊重されていて、ドクターから、「もう、歩けない」と言われていた方は、押し車で自宅まで歩いて行けるようになり、余命宣告までされた方が何年もそこで過ごされ、介護度が4だった方は2に下がりと私は、こちらで、様々に奇跡を目にして参りました。

その宅老所では、『看取り』ももちろんなさるのですが、まだ、私が行き始めた最初の頃にこんな事がありました。

「入所者のお一人が、今日明日の命です。最後にもう一度、エステをお願い出来ませんか?」

その頃の私は、まだ、亡くなる直前の方にエステというのは、正直、抵抗があったのですが、横で話を聞いていた娘に「それは、行くべきでしょ」と背中を押され、急いで駆けつけました。

ですが、その時の状態は、チューブが通され、自分で痰も切れず、吸引されて、呼吸も荒く、苦しそうです。

その場にいた全員が(ご家族含め)「えっ、この状態で、エステですか?」

担当看護師も、「一応、先生に聞いてみますけど、無理かもしれませんよ」との事。

しかし、処置が終わり、ドクターに連絡されると、すぐにOKが出ました。

側に行き、「また、エステしに来ましたよ」とお伝えすると、苦しそうなお顔でしたが、小さく頷いて下さいました。

まずは、足から。真っ白で血の気のなかった足がピンク色になって行きました。

それから、手。あんなに荒かった呼吸が穏やかになり、スヤスヤと眠ってしまわれました。

いつもなら、そこで終わるのですが、「お顔がカサカサしているので、よかったら、お顔のマッサージもさせていただけませんか?」とご家族にお声をかけると、「お願いします」との事。

最後に、ご家族から、「昨日も苦しそうで、あまり、寝てなかったから、良かった」

翌日、担当看護師さんから、ご連絡があり、「今日亡くなりましたが、死化粧もとてもキレイでした」

エンゼルメイクも大事ですが、その前に、フェイシャルトリートメントをすると、もっと良い。という事を教わりました。