グレイヘア・タロティスト
セイペンタ藤子です。
映画「億男」を観てきました
今回、「億男」の上映回は
「日本語字幕版」でした。
スケジュールの都合上
どうしてもその時間しか空いてなかったので
迷いはありましたが観ることに
調べてみると
「日本語字幕版」とは
耳の不自由な方は日本語字幕で楽しむことができ
目の不自由な方は無料アプリ「UDCast」を携帯端末にダウンロードし、音声で楽しむことができる上映回とのこと。
実際にダウンロードしてみたら
日本語だけでなく、英語などにも対応しており、外国人の方も楽しめるようになっていました
この時、わたしは昔観た河瀨直美監督作品の映画「光」を思い出していました。
この映画は
目の不自由な方への「映画音声ガイド」制作に従事している女性と、視力を失いゆくカメラマンとの交流が綴られています。
「映画音声ガイド」を作る、ということは
映像を事細かに描写すれば良い、というものではなく、映像をイメージするための余白を残しておく必要があります。
どの情報を伝え
どの情報を省くのか
それを、目の不自由な状態がどういうものか
わからない者が作る。
制作過程で
何度も話し合いの上、修正が重ねられます。
とても繊細で難しい作業。
映画の効果音、セリフ、音声ガイド。
きっと一人一人、違う映像を作り出しているのでしょう。
それは鮮明な映像であったり、ひかりの粒であったり。
ということは
観客が100人居たら、100種類の作品が映画上映と同時にリアルタイムで生み出されている、ということですよね。
凄い。
そしてもし各々のイメージに、重なる部分があるとしたら、それは普遍的なイメージで一人一人が繋がっている、ということなのかもしれません。
まぁ、その日、劇場内には5人しかいませんでしたケド
スケジュールが詰まっていなければ。。。
映画「光」を観ていなければ。。。
出逢わなかったかもしれない世界
そんなことを思いながら観た「億男」については、
またの機会に〜
ご訪問ありがとうございました