いてもたってもいられなくなった私は
リキに会いに東京行きへの新幹線に乗り込んでいた


リキは驚いていたが
あたたかく迎えてくれた


1ヶ月ぶりだった


会いに行ってよかったと
すごく思った


お互いの愛を確かめ合うことができたから


私がリキをすごく大切に想う気持ちも伝わっただろう

リキはこちらに来てから
仕事がとても忙しく
睡眠も毎日3時間程度しかとれていないようで
環境も変わって慣れないなか
人間関係もいちからだし
きっといろいろ本当に大変だったんだろうなと思う


私はリキの癒しになりたい


何があっても
リキのそばにいたい


自分の気持ちも再確認できた



そして
仕事の話になったとき

「仕事しんどかったら無理せず辞めて
大阪帰ってしばらくゆっくりしたらいいやん
リキのからだが心配やわ」


するとリキは、

「やっぱりそんな簡単なことじゃないし
やっぱり責任もあるし簡単にいますぐは辞めれないわ
それにゆめちゃんと結婚したいからがんばる」


やっぱり責任感が強い人なんだなあと思ったと同時に
リキが大好きだからしんどそうなリキがとても心配だった

そして私とのことも考えてくれているのだと思い
涙が出そうになった


それから私は大阪から東京へ
土日の休みに
ちょくちょくリキに会いに行くようになった


東京駅でリキに見送られ
大阪へ帰るときはすごくさみしかった

毎日一緒にいれたらいいのに

距離がある分
毎回さみしくてたまらなかった


リキはそれから
仕事の愚痴や弱音を言わなくなり

新しい環境と東京での仕事にも
慣れてきたようだった

過酷な環境のなかでも
リキは仕事をとても頑張っている


そして昇進に必要な資格取得のため
帰ってからも勉強している


すごいなと尊敬する


リキは一時はよわきになっていたが
結局はそのまま東京で今の仕事で頑張っていた


結局は元通りなのだが
私はこの出来事で
いろんなことに気づかされた


三輪さん(たぶん三輪さんだったと思う)
テレビかなんかで昔言ってた言葉で、

「お金とセックスをとったとき
それでも相手を好きでいれるか
それでも好きでいれるなら本物」

という言葉が私のなかにずっと残っていて


私はリキのこと、
お金もなくなって
セックスもリキが病気かなんかで
一生できないからだになっても
それでも絶対好きでいれると思った


私の気持ちは本物だって
自分でもすごく思った


そしてリキは
今まで出会った人のなかで一番
私のことを大切にしてくれてるって感じた


やさしさって甘やかすことが

本当のやさしさじゃなくて

相手を思うからこそ

ときには厳しいことを言うこともやさしさだ



下心があるやさしさって

目に見えてすごくやさしいけど

本当のやさしさはそうじゃないなってわかった



リキは私のからだをすごく大切にしてくれている


そういうことをすごく感じたんだ



今まで出会った人は

私が体調がわるいときとかも

求めてきたり

自分の欲望優先だった気がする


だけどリキは違った


私はとても大事にされているって思えた



言葉じゃなく行動でそれはすごく感じた



リキは休みをつかって

旅行に連れて行ってくれたりと

会うたびにどんどん好きになっていった




東京に転勤になったリキは

知らない土地で

過酷な仕事に相当疲れているようだった


東京での仕事は

かなり激務なようで

毎日帰ってきたら疲れ果てて寝てるらしく

私のことを考える余裕がなかったようだ


東京に来てから

どうやら仕事がそうとうきついようで

精神的に追い詰められているようだった



久しぶりの電話で

リキはいきなり別れを切り出したのだった


久しぶりの電話なのに

暗い声のリキ


突然リキはこんなことを言いだした



「ゆめちゃん、

俺、仕事辞めようと思う」


「え?」



「仕事辞めたら無職になるから

無職になったらゆめちゃんと結婚できないし

別れたほうがいいのかなって思って」



えっ・・・

そんな・・・



いきなりで頭真っ白になる


「えっそんなんいやや

仕事辞めるから別れるってなんで?」


取り乱す私


「だってゆめちゃん 無職の人なんていややろ?」(リキ)


「転職するってことじゃなくて?」(私)



無言のリキ・・・


しばらくは働くつもりはないということなのだろうか



そうとう仕事でいやなことがあったのか




結局、「へんなこと言ってしまってごめん」って

別れ話は消えたのだったが

なんだかもんもんとする



電話を切ってから

いろいろ考えた

リキは今仕事が相当しんどく

追い詰められている



仕事を辞めて

お金もなくなって

無職になったら




リキは年下だけど

いつも私にいっさいお金を出させなかった



「ゆめちゃんは

いっさいお金出さなくていいからね」って


一応財布を出すふり?をするものの

「俺がいつも全額だすんやから

もう財布もこれから出さなくていいよ~」と

男前な男だった

だから無職になる俺なんてって思ったのかな




仕事、つらいなら辞めたらいいよ


無理しなくていい


やめたらいい


リキが笑顔になってくれるなら


転職とかまだ考えられなくて

しばらくゆっくりしたいならゆっくり休養すればいい


無職でお金がなくなっても

それでもいいか?って?

もちろん!

それでもいいのだ!

今こそ私が支えるよ!


私が好きになったのは

ステイタスとか

そういった

目に見えるものじゃない


私はリキの内面に惚れたんだ!



リキは、

無職になって

いったん落ちても

絶対にまた前を向いて

お金を稼ぐために

努力できる人だ


リキはぶれない芯がある人


努力家で頑張り屋で

人に対する思いやりの気持ちを

いつでも忘れない人



私はリキのそういう人間性に惚れたのだ



いつもなるようになるって

そう思って生きてた


縁とかそういう言葉で片づけて

だけどリキは違う


リキだけは違うんだ


こんな気持ちは初めてだよ


絶対に大切にしようって

思える人


私が幸せにしたいって思える人


私はリキと一緒にいたい!

リキがだめになってるときは

私が支えになりたい



そんなことを考えてた




・・・今すぐリキに会いたい!


弱っているリキを思うと

いてもたってもいられなくなり



私は急いで東京行きの新幹線に乗り込んだ

(土曜日でお互い仕事休みだった)
















まさかリキと付き合って
まだ2カ月ちょいで
いきなりの転勤の辞令が出て、
私はなんとも複雑な気持ちだった


うまくいくんだろうか


遠距離恋愛はいまだかつて
したことがない

まだ2カ月しか付き合っていなくて
遠距離になって
うまくいくのか
不安だった


しかも転勤は、
2週間後

その夜、
眠りにつく前
私は想像した


リキが東京に転勤になると
もしももしも
リキとこの先うまくいって、
結婚することになれば、
私は産まれ育った大好きな大阪を離れることになるんだ


私の家は家族が仲良くて
とくにお母さんとは
親友みたいに
仲良くて
なんでも話す関係


結婚したら
実家の近くに住みたいって
昔からずっと思ってた

でも
実家の近くどころか
大阪と東京じゃ
めちゃくちゃ離れてる


仲良い友達もみんな大阪にいる

そんな大阪を離れることになるのか…


まだプロポーズされたわけじゃないのに
ひとりで突っ走ってそんなことを想像したら
涙が出てきた


そしてリキと離れてしまうこと
なかなか会えなくなること
想像すると不安で
さみしくて
いろいろ考えてしまっては
その日は眠れなかった


あっという間に2週間が過ぎ
リキは大阪を離れ
東京へいってしまった


離れているからこそ
マメに連絡してほしかったが、
リキからは
どんどん連絡が減り
メールの返信もなく
電話しても出なくて不安になる

疲れているらしいのだが、
たまにの電話でもちゃんとした会話すらしてない

私たち、大丈夫なのかな


そんな状況が1ヶ月続いた

私は不安で仕方なかった