テレビで流れた『名探偵ポワロDVDコレクション』のCMを見て驚きました。ついに、デアゴスティーニで「名探偵ポワロ」が登場か、と。例によって、創刊号のみ790円。
デビッド・スーシェのポワロは、いずれDVDを揃えたいと思っていましたので、注目しましたが――気になったのは、CMでのナレーションが熊倉一雄じゃなかったこと。スーシェ=ポワロの声は、やはり熊倉一雄がはまり役ですからね。確か、スーシェ自身が太鼓判を押していたと記憶しています。
しかし、公式サイトなどに行っても、吹き替えが入るというだけで、詳細な情報はなく。
そして本日、役所に行くついでに、紀伊國屋書店に行って確認。案の定、かなりのスペースを取って置いてありました。お馴染みのテーマ曲も流れていたりして。
で、DVDはともかくとして、本誌の中身を確認しますと…おや? ス-シェ=ポワロの声優として、大塚智則という名前が。アーサー・ヘイスティングス大尉(ヒュー・フレイザー)は宮健一、)はジェームズ・ジャップ警部(フィリップ・ジャクソン)は弓家保則、ミス・フェリシティ・レモン(ポーリーン・モラン)はひなたたまり、レイス大佐(ジェームス・フォックス)は柴田秀勝、アリアドネ・オリヴァー(ゾーイ・ワナメイカー)は北林早苗――ヘイスティングス大尉は、富山敬/安原義人、ジャップ警部は坂口芳貞、ミス・レモンは翠準子……ですよねぇ。
どうやら、NHKで放送され、DVDで追加吹替をした完全版を流用したものではなく、デアゴスティーニによる新キャスティングの新録のようですね。
正直、熊倉一雄ではないという時点で購買意欲はなくなったのですが(全巻集めることを考えると、結果的にハピネットから出ているDVDを購入したほうが安くなる)、創刊号は安いということ、そしてこの吹き替えも合っている可能性もあると思ったことで、とりあえず購入してみることに。
いま見ていますが……大塚智則のポワロは、やはり先達である熊倉一雄を意識したものになっている感じを受けますね。でも、小池朝雄を引き継いだばかりの石田太郎のようにそっくりには演じていません。大塚智則のポワロを模索しているようです。
参考までに、DVDジャケット裏に書かれていた声優を、エンディング表記で補足して。NHK版の声優が分かるものは併記してみました。それにしても、この新録版の声優は……見知らぬ名前ばかり(苦笑)。
エルキュール・ポワロ(デビッド・スーシェ)
……大塚智則[NHK版:熊倉一雄]
サイモン・ドイル(JJ・フィールド)
……佐藤俊輔[NHK版:関俊彦]
ジャクリーン・ド・ベルフォール(エマ・マリン)
……梅田未央[NHK版:小島聖]
リネット・リッジウェイ(エミリー・ブラント)
……勝田詩織[NHK版:森永明日夏]
アラートン夫人(バーバラ・フリン)
……平野奈穂[NHK版:牧野和子]
ティム・アラートン(ダニエル・ラパイン)
……岩﨑洋介[NHK版:難波圭一]
ヴァン・シュワイラー(ジュディ・パーフィット)
……池田和美[NHK版:大方斐紗子]
コーネリア・ロブスン(デイジー・ドノバン)
……味里[NHK版:藤本喜久子]
ロザリー・オタボーン(ゾーイ・テルフォード)
……渡邉絵理[NHK版:阿部桐子]
アンドリュー・ペニントン(デビッド・ソウル)
……真田雅隆[NHK版:佐々木梅治]
ファーガスン(アラスター・マッケンジー)
……福里達典[NHK版:小山力也]
ベスナー医師(スティーブ・ペンバートン)
……菅野裕士[NHK版:山野史人]
船の責任者
……矢島俊介
ジョアナ
……矢倉名月
ルイーズ
……持丸愛
レイス大佐(ジェームス・フォックス)
……柴田秀勝[NHK版:阪脩]
サロメ・オタボーン(フランシス・デ・ラ・トゥーア)
……多岐川まり子[NHK版:巴菁子]
ボーイ
……庄司然
ついでに日本語版製作スタッフも。制作・演出は椿淳、録音・編集は恵比須弘和、翻訳は安本熙生、進行は橋本悠、制作はCROSS-GATE/高砂商事/三研メディアプロダクト/三研ビジュアル。
なお、英語音声はオリジナルですし、日本語と英語の字幕も収録されていますので、英語で楽しむことも可能です。
また、創刊号には特典映像として、アガサ・クリスティーの実孫マシュー・プリチャードが、ミステリーの女王の素顔や家族の思い出について語るインタビューが収録されていますので、それだけでも価値はあるかも。
ちなみに、創刊号に収録された「ナイルに死す」を熊倉一雄の吹き替えで楽しみたい人は、『名探偵ポワロ ニュー・シーズン DVD-BOX 1』に収録されていますのでどうぞ(単品発売はないようです)。
とりあえず言えることは、私は2号以降を買うことはなさそうだ、ということですかね。
ほな。