ここ数日、テレビで007のガンバレルが流れるCMやってるのを見ませんか?

 そう、パチンコで近々リリースされる『FEVER 007(フィーバーダブルオーセブン)』のテレビCMです。

 この話題は、すでに4月5日に私が運営している「007 James Bond」のトピックスに「パチンコに「フィーバーダブルオーセブン」登場!」というのを書いていますが、テレビCMを見かけると、本当に出るんだな、という気がしますね。

 007と言えば、1998年~1999年にかけて、別メーカーからパチスロは3種類リリースされたことがあります。ただ、その時はいまと違って、液晶とかはそんなにないし、テレビCMもなかったので、いまいち流行らなかったかなぁ。機体は悪くなく、私も何度かプレイしに行った覚えがあります。というか、そのうちの1台は、ヤフオクで入手してしまったくらいです(苦笑)。

 で、今回はパチンコなわけですが、メーカーのサイトを見れば分かりますように、ピアース・ブロスナン出演作が中心の「モダンモード」、過去の名作が中心の「クラシックモード」で歴代ボンドを見れたりするのです。本編の映像も流れるみたいなので、どんな演出になっているのか楽しみです。

 私は基本的に、パチンコホールへは行きません。ギャンブルがそう好きではないというのもありますが、タバコ嫌いな私にとっては、地獄のような場所なのです(苦笑)。

007 カジノ・ロワイヤル デラックス・コレクターズ・エディション(初回生産限定版)(2枚組) さて、007と言えば、ダニエル・クレイグ主演の007最新作『カジノ・ロワイヤル』のDVDの発売まで、あと1ヶ月あまり。もう予約を済ませて楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。私も、その一人です。いまはそんな余裕はないのですが、これだけはどうしても!と予約してしまいました。

 私が「カジノ・ロワイヤル」を見たのは昨年末ですが、とにかく素晴らしかった。想像以上に、いい作品に仕上がっていました。歴代ボンドで私が一番好きなのはショーン・コネリーですが、その次に好きなのがティモシー・ダルトンでした。ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ピアース・ブロスナンも好きですが、個人的にはダルトン・ボンドがもっと見たかった派でした。私自身が初めてスクリーンで見たボンドが「リビング・デイライツ」だったのもあるかもしれませんが、ジェームズ・ボンド=ティモシー・ダルトンだったりするのです。

007/カジノ・ロワイヤル 【新版】 そんな私にとって、今回のダニエル・クレイグのボンドは素晴らしく感じました。苦悩するボンドです。「消されたライセンス」では、ティモシー・ダルトンはイアン・フレミングの小説「カジノ・ロワイヤル」を読み直して役作りしたことが、語られています。全面的に、ダルトンの役作りは“原作”に戻ることでした。

 ただ、冷戦の終結などいろいろな要素が絡み合って、作品自体の完成度は高いにも関わらず、興行成績は振るわず、さらに権利関係の法廷闘争が起きてしまい、しばらくの間の休止時期が発生します。実のところ、プロデューサーのブロッコリは、ギリギリまで「ゴールデンアイ」をダルトン主演で作るつもりでいたようで、当時、そのような記事も見かけました。しかし、その間があまりに開いてしまったこと、そして次期ボンド役者の噂などの雑音が多数発生してしまったことを受けてか、ダルトン自身がボンド降板を表明。ここに、ピアース・ブロスナンが浮上するのです。

 こうして「ゴールデンアイ」で初登板したブロスナンですが、実は彼の初ボンドは「リビング・デイライツ」だったはずでした。当初、ダルトンにオファーされたものの、スケジュールの都合で断念、そこにブロスナンが再有力候補として浮上して、決まりかけていました。ただ、残念なことに、当時彼が主演していたテレビシリーズ「レミントン・スティール」が延長してしまい、撮影に入れなくなってしまいます。そこで再び、ダルトンがボンド役に、ということになった経緯がありました。

 言わば、因縁のボンド役となりますが、90年代にリニューアルした007にとって、ブロスナンはハマリ役でした。私も、全作相方と観に行きましたが、確かに面白かった。ただ……どこか物足りないところがあったのも、確かです。それが何かは分からなかったのですが……今回、「カジノ・ロワイヤル」を観て、ハッキリしたような気がします。ダニエル・クレイグは、歴代ボンドの中でも私が好きな部分を持っているボンド役者なのかもしれません。とにかく、早く自宅でも観たいものです。

007 アルティメット・コレクション BOX そして、「ドクター・ノオ」から「ダイ・アナザー・デイ」までの20作品(各2枚組)を特製のアタッシュケースに収録し、BOXのみの特典ディスクも収録した、『007 アルティメット・コレクション BOX』が、いまならAmazon.co.jpで39,800円税込で購入できるようなので、これは買いです。何せ、定価は65,000円税込の代物です。単品で揃えるよりも、この値引率ならば間違いなく買いでしょう。私は、ここまで値引きされる前に少し無理して買いましたが、その仕様には満足しています(文句を言えばキリないですが)。映像もクリアになっているし、何より全作品に日本語吹き替えが収録されているのはいい。ショーン・コネリー=若山弦蔵、ロジャー・ムーア=広川太一郎ですよ。もちろん、お二方とも歳をとられてしまっていますけど、逆に言えば、新録にはギリギリのタイミングだったかもしれないなと。次世代が出る時には、ぜひTV音源も収録してほしいものです(たのみこむで「TV版吹替音源収録の007-DVD(次世代DVDでも可)」という発案をしています。ぜひ賛同を)。とにかく、現状のDVDとしては最高のクオリティであることは疑いの余地はありません。まだ買っていない人は、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。