9日はガンプロHEAT-UP道場大会だった。

こうして試合ができることが嬉しい。試合の感覚を開けたくないないなと思っていたタイミングでの道場マッチ。渇望していました。



田村さんとは10年前に一度だけ対戦経験があって。その時は就職の内定が決まっていたから、プロレスというものからは卒業するつもりで試合をしていた。今思えば、なんでリングに立っていたのかもよくわかってなかったんじゃないかな。望んでそうなったわけでもなく、学生プロレスをやっていたら、縁が出来て不思議とリングにいたという感じ。その間の10年を田村さんと再会することで、猛烈に感じた。10年か。10年巡り巡って今の自分がある。カラダも気持ちも仕様はすっかりプロレスラーになった。


キックや関節もくらいながらも、自分がタフになったことを感じた。そりゃ慣れもあるのかもしれないけど、自分にとってこの10年ってリングに立とうが、立たないであろうが、ただタフであることを要求されてたんだなーって思う。映像を作ることも、作品がどうのこうのの前に自分がタフであることが必要最低条件だった。じゃなかったら続けてなんかこれない。


そんなことを田村さんと戦うことで再確認出来た。




またいつのまにか、興行を自分が締めていた。

自分が締める。自分がマイクでアジテートしている。気がつけばそうなってた。

そこにいた時に、「えっ!?自分??」とは思わない。いくなら行かせてもらうという感じと、任せろって気持ちと、結果的にアドレナリンがドバーってくる。言ってることも本能。脳から送られる信号は整理されているというよりも、興奮状態に入っている。


そんな自分をふと客観視して少しニヤニヤした。ドッシリと構えてるなって。



武藤さんがドン・フライ戦を前に受けたインタビューで

「パンチは怖いけど、でーんと構えていたいよな」

って言ってた。要はそういうことに近い。でーんと構えていられる。

そういう状況、心持ちになりつつあるのかもしれない。


帰宅して、カラダが張れてることに猛烈に安堵感があった。

カラダが張れる。その充足感があった。


自分の仕事全般を見れば、必ずしもカラダを張っている状況があるわけでもない。

会議に出れば、報告をしたり、報告を受けたり。

結果としてこーです。だからこーしてください。

そういう声があったとしても、そこには前後の文脈や動いている人間の気持ちがぶっ飛んでることも多々ある。そういうことを目撃していると、なんだか嫌気がさすこともある。


「事件は会議室で起きてるんじゃない 現場で起きてるんだ」


っていう名台詞がある。一体何年前の作品の話だろって思うけど、まあこのセリフをついつい吐きたくなるシチュエーションがあることだってある。


ただそんなとき、自分は現場の熱をしっかり体感した上で、きちんとそれを伝えて、フィードバックしていきたいと思う。そうきちんと思えるのは、自分がしっかりカラダ張れてるなって思える時に特にそう思うんだろうな。


さあ、来週は3.23板橋大会です。vs 藤田ミノル戦。

これまで散々煮え湯を飲まされてきたわけだけども、やっぱり藤田選手っていうのが超絶キーマンなわけ。彼の念、逆恨みでもなんでも、リングに対する念が強くって、それが最高なわけで。それをガンプロのリングにぶつけてくれて、それを見てきた自分はやっぱりそのスタンスが最高に共感出来るし、言ったら僕もその念でプロレスをするタイプ。だからその念での勝負。もうそれしかないっすわ。


3.23 vs 藤田ミノル戦 

是が非でも見に来て欲しいです。


チケットは現在自由席のみの販売。

yumehito.0922@gmail.com

まで受け付けてます。


今成