2015年09月06日

浦沢直樹の漫勉 東村アキコ Eテレ

テーマ:TV is sucks!


浦沢直樹の漫勉」がシリーズとなって帰ってきました。第一回目は「海月姫」「かくかくしかじか」等で知られる東村アキコ。漫画家はただの白い紙の上にペンだけを使って、壮大な世界を作りだすことできる。現在の漫画のスタイルを確立した手塚治虫は、映画に大きな影響を受けている。映画は多くの人と機材が必要だが、漫画は1人だけで紙とペンだけを使って物語世界を創作できる表現形態だ。その創作の様子は通常は全く公開される事はないし、浦沢直樹自身が語る1人1ジャンルというぐらい、それぞれの漫画家独自のやり方で創作していく。だから誰も他の人の仕事のやり方を知らないし、正しいやり方もない。この番組はこれまで公開される事のなかった漫画製作の様子を捉えるという画期的な番組だ。現役の漫画家も、漫画家志望の人も、ただの漫画好きの人にとっても魅力的で重要な番組だと思う。こういう企画を考えだした浦沢直樹は、既に日本の漫画界でもトップの人気と実力を持つ漫画家の1人だが、漫画という表現手段をさらに前に推し進めようとしている。もっと漫画にはできる事があると信じているし、その為にはもっと色々な人に漫画というジャンルに参加してもらいたいと思っているのだと思う。

 創作の邪魔にならないように設置された複数の小型カメラで撮影された映像を見ながら、浦沢直樹と漫画家が語るというスタイルで番組は進行していきます。ただの白い紙の上に、スーと描かれていく線たちが、どんどん様々な人物になったりしていく様子は、本当に感動します。東村アキコは浦沢直樹も関心する程の素早さで絵を描いていく。最後の仕上げとして描くのは目だ。漫画の絵ってあくまでも漫画の絵で、現実をそのまま写しとったものではない、写実的に見ると変なんだけど、漫画の目は漫画独自に考えだされた表現なんだということだ。漫画の登場人物をまるで俳優として考えている浦沢直樹も一番重要なのは人物の表情だというが、その表情を決めるのが目だ。目は色々な感情を表現できる重要なポイントなので、最後の仕上げの作業として残しているのだという。漫画を読む時って、ひとつひとつの絵をしっかり見ている訳ではないけど、色々な工夫がされているというのが分かります。こういう事は完成された作品からは分からない。

 脅威的なスピードで描いていく東村アキコもその下地には描いて描いて描きまくった学生時代、絵画教室で厳しい指導をされた時代があっての事で、漫画家になるまでの大変な日々は今年漫画大賞になった「かくかくしかじか」で描いたそうです。大変な努力が必要だったという事ですね。

 この番組は昨年一回だけ放送され、今年シリーズ化され帰ってきましたが、やはり画期的に面白いです。どんなジャンルであれ普通は作家が自分の創作手法を世間に曝すことはしない。そこまで辿りつく為に大変な努力して手に入れた大切な企業秘密であり、それで職業作家として生計を立てているわけだから。でもこうして自分の手法をさらすことに同意した作家達は、自分が憧れ一生の職業とした世界に貢献をしたいと思っているのだと思う。もちろんそう簡単に盗めるものではないという、努力と経験に裏打ちされた自信があるからそれができるのだが。漫画好きはモチロン漫画好きじゃないひとにもオススメの番組です。後々に大きな影響を与える可能性を持った番組です。
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