2006年02月20日

ダウン・イン・ザ・バレー

テーマ:映画
金魚

 「ディアー・ウェンディ」がアメリカの銃社会を描いた作品だという触れ込みなのだが、この「ダウン・イン・ザ・バレー」の方が僕はアメリカの銃社会の悲惨さをよく描けていると思う。銃が身近にあるという環境が、自然に銃を手に取らせてしまうという銃の持つ魔力、アメリカの銃社会の一面であるが、少なくとも彼らは自ら進んで銃を受け入れ、銃を戦う武器として自らの意思で選択している。幼稚さゆえの思慮の欠如が問題にされるべきかもしれないが、ウィンデイ達の意思は意思として尊重すべきで、彼らが選ばなければならなかった決断をさせてしまった、周りの環境や、追い込んで行った人達の考え方が問題とされなければいけない。

 「ダウン・イン・ザ・バレー」なのだけど、エドワード・ノートンがちょっと風変わりで時代錯誤な青年の役を演じている。いつもの意思のしっかりある気丈なノートンに比べて、この作品のノートンは少し気弱で、気楽さを持った演技をみせてくれる。

 舞台はアメリカ、ロスアンゼルスの郊外サンフェルナンド・バレー。映画のテーマのひとつに郊外生活があり、それを強調したいらしく執拗に12車線のフリーウェイと流れてゆく車のヘッドライトが映し出されるのだけど、映画とはどうも無関係に思えます。というのも郊外生活っぷりが全く描かれていない、執拗に映像を挟み込めばいいものではないだろう。もっと上手い方法があるし、もっと郊外生活の寂しさを描くことはできたと思う。ノートン演じる現代のカウボーイ・ハーマンと恋に落ちるトーブも、退屈な郊外生活にイライラしているのだけど、それは10代成長期特有の危うさだとか、マッチョな父親に対する反発だとかといった感情と区別がつきにくい。
 
 淡い牧歌的な恋ではじまった物語でしたが、映画が進行して行くにつれてハーマンの行動がどんどん風変わりになって行く。カウボーイになりきって仮想銃撃戦を演じ、熱くなりすぎて実弾をぶっ放し、モーテルを追い出されてしまったり、渋滞で動かない車の列に因縁をつけたり。ハーマンの行動がおかしなことに気づき、元々彼が気に入らなかったマッチョな父親は、娘に会いにきた彼に銃を向けるというとてもアメリカンな方法で娘を守ろうとするのですが、結局これがハーマンのカウボーイ魂に火をつけてしまう。

 そして物語はとても悲劇的な事故が最後にまっている。それも決してハーマンが望んでいたわけではないのだが、結局そこに銃があった為に起きてしまった事故。感情的になればなるほど、衝動ってのは押さえがたくなってしまうけど、そこに銃があれば、取り返しのつかない事故はとても簡単に起きてしまう。ひとの命ほど取り返しのつかないものは他にないわけで、考えてみたら本当に恐ろしい事です。日本では近頃物騒な事件が多いかのような報道がなされていますが、とりあえず銃が違法で良かったですね。きっとこういう悲劇は日本人には想像できない程、アメリカには転がっているのだろう。
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2006年02月19日

ピカデリー5・6

テーマ:映画館
ピカデリー

  名古屋駅に次々と出来上がっていく高層建築、でかーいなーと思いつつビルのてっぺんを眺めていると、東海地震が起きた時は大丈夫なのだろうか?と疑問がフツフツと湧いてくる。あんだけ起きる可能性が指摘されているのに・・・まあ耐震に関しては近頃何かとうるさいのできっと大丈夫なのでしょう。でも起きた時にこの辺は居たくないですね。名駅周辺は万博なんぞもあって再開発が著しい地域です、そんな中イチ早く豊田ビルは壊され豊田センチュリービルに生まれ変わりました。ついでにピカデリーも移動しました、といっても豊田センチュリービルに入っているのはピカデリー5・6のみですが。エスカレーターを上がり、廊下を進むと見えてくる、ガラス張りのウィンドウの中に掲げてある公開作の大きなポスターが印象的です。新しい近代的なビルの中にあるので、ロビーや劇場ももっとウルトラモダンなのかと結構期待して入ったのですが、驚く程何でもない映画館でした。郊外のシネコンが元気な中、都会の映画館が苦戦していて、色々な意味で差別化が必要なはずですが、これといって特別な事はないように思えます。

  良い点が一つあるとすれば金権ショップが周辺に豊富にあり、ピカデリーのチケットは豊富にに供給されているので、1300円でいつでも見られるって事だろうか?わざわざレイトショーまで待たなくて良い。土日は人がいっぱいですが、名古屋駅前という立地のよさも魅力的ではありますね、上映作品にはメジャー系中心なので、郊外シネコンで映画を見てしまうようなサバービアにはわざわざ出てきてみる必要もないようです。
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