十条界隈に年一回の富士講の祭りありて | 夢30話…一市井人の独白録30譚と日常思いつくままにの絵日記風便り。

夢30話…一市井人の独白録30譚と日常思いつくままにの絵日記風便り。

人生とは所詮夢か、うつつか、幻か・・・
60年間一市井の生活者として歩んできた男の独白録30譚。
またそれに加え自然や風物・歴史を絵日記風に見聞録として語ります。

 学友の紹介で都心北区の十条界隈にある歴史ある富士講の祭りを見にゆく、昔から開催されている富士講の名残で、年一回富士山山開きに合わせて江戸期から、富士登山の霊験あらたかに富士山が見える江戸高台の塚に祀られている祠がありその大祭と言う。大変な人出であり特に若い世代の男女連れ合いが多かった。

 学友は地元の有力な地主をされていて、すっかり地元の名士になっていた。稀有な才能をお持ちで天文学、歴史学そして哲学的に我が道を貫くタイプで長く孤高を保って世間離れしていたが、30台後半に一念発起して世間に戻ってきて大地主の名跡を継承して、良き伴侶を得てからは大きく地元に貢献できるまでに胸襟を開くまでになった異色の経歴を持つ。

 わたしとは何故かウマがあった。他学友3人が人が集まり、この大祭を見て回った。ご自宅にも誘われて余りの庄屋然名主然として

銘木、名庭園とした佇まいに感銘を受けた。そう人生とは誠にわからないものとしみじみ思う。過去はどうであれ今が当人にとって幸せならば人がとやかく言うべきでない其の証左がここにあった。そのなにおかいわ!