突然車椅子生活をしていた
上の階の奥様のところに
お話を聞きに行った時の続きです♪
彼女は、仕事熱心で完璧主義。
そして信じられないくらいの繊細さん。
以前、アパルタメントのエレベーターに乗ったら
彼女が掃除をしていて(毎週清掃業者が来るにも関わらず)
エレベーターのドアの開閉部分の下の溝を指差して
「リツコ、ほら見て!この汚れはまずいわ!」
と掃除していたのだ。
私は
エレベーターにそんな溝があって
そこに埃が溜まっているのを
見た事もなかったよ
と、驚いた。
それくらい、細かいところに目が行き届いてしまう
超繊細さんなのだ。
だから前回、大扉の前であった時にも
旦那さんにイラついていたのは
彼女の何かに旦那さんが気が付いてあげられなかったのだろう
と私は即時に察した。
で、話を聞いていると
それがだんだん自分でも辛くなって
精神カウンセリングに通うようになった
と
あまりに色んなことに気が付いて
即座にそれを解決するために動いてしまうので
彼女は疲れてしまうのだという。
だから、彼女が少しリラックスできるような
薬を処方してもらったのだというう。
超鈍感さんの私には
彼女のことが、本当に可哀想に思えてしまう。
職場でも部署替えがあって
自分にはキツい部署に配属になってしまい
ちょっと無理と思っていた矢先のバカンス中に
海岸でコケたのだという。
これは、天から、強制終了かけられたね
と、彼女に言うと
「そうなのかもしれない。
ギブスしている間、相当内省する時間があってね。
外界とシャットアウトする必要があったのだと思う。」と。
人が壊れてしまう前に
天は本当に強制終了かけることがあるのだ。
その時間は、どんな状況であっても
ありがたく享受して、静かにしていなければならない。
特に家に居れば掃除をしてしまう彼女には
車椅子生活で、動けなくするしか無かったのだと思う
彼女は私の訪問を喜んでくれて
「私、暫くはここでジッとしているから
たまに時間があれば今日みたいにお喋りしにきてよ」
と言ってくれた。
私は、喜んでと答えて
その日はサヨナラした。
つづく