車椅子生活は、天からのギフト★ | イタリアでモロッコごはん

イタリアでモロッコごはん

イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

突然車椅子生活をしていた

上の階の奥様のところに

お話を聞きに行った時の続きです♪

 

 

彼女は、仕事熱心で完璧主義。

 

そして信じられないくらいの繊細さん。

 

以前、アパルタメントのエレベーターに乗ったら

彼女が掃除をしていて(毎週清掃業者が来るにも関わらず)

エレベーターのドアの開閉部分の下の溝を指差して

 

「リツコ、ほら見て!この汚れはまずいわ!」

 

と掃除していたのだ。

 

 

 

私は

 

エレベーターにそんな溝があって

そこに埃が溜まっているのを

見た事もなかったよポーンポーンポーン

 

と、驚いた。

 

 

それくらい、細かいところに目が行き届いてしまう

超繊細さんなのだ。

 

 

だから前回、大扉の前であった時にも

旦那さんにイラついていたのは

彼女の何かに旦那さんが気が付いてあげられなかったのだろう

と私は即時に察した。

 

 

 

で、話を聞いていると

それがだんだん自分でも辛くなって

精神カウンセリングに通うようになった

驚き

 

 

あまりに色んなことに気が付いて

即座にそれを解決するために動いてしまうので

彼女は疲れてしまうのだという。

 

 

だから、彼女が少しリラックスできるような

薬を処方してもらったのだというう。
 

超鈍感さんの私には

彼女のことが、本当に可哀想に思えてしまう。






 

職場でも部署替えがあって

自分にはキツい部署に配属になってしまい

ちょっと無理と思っていた矢先のバカンス中に

海岸でコケたのだという。

 

 

これは、天から、強制終了かけられたね指差し

 

と、彼女に言うと

 

「そうなのかもしれない。

 ギブスしている間、相当内省する時間があってね。

 外界とシャットアウトする必要があったのだと思う。」と。

 

 

人が壊れてしまう前に

天は本当に強制終了かけることがあるのだ。

 

 

その時間は、どんな状況であっても

ありがたく享受して、静かにしていなければならない。

 

 

特に家に居れば掃除をしてしまう彼女には

車椅子生活で、動けなくするしか無かったのだと思うウインク

 

 



 

彼女は私の訪問を喜んでくれて

 

「私、暫くはここでジッとしているから

 たまに時間があれば今日みたいにお喋りしにきてよラブラブ

 

と言ってくれた。

 

 

私は、喜んでルンルンと答えて

その日はサヨナラした。

 

 

 

つづく