昨日、今日と
洋服にこだわる方とご一緒していたところに
アメブロの「思い出の記事」に
この記事が上がってきてフと微笑んだ。
義母は自ら子供達に
洋服を手作りしていたこともあり
夫が子供の頃の写真には
義母の手作りの一張羅を着て写っている写真がある。
当時からこのこだわりようでは
きっと確固たる自分の好みの着こなしがあるのだろう。
今思い返せば、義母は私の洋服を毎回チェックしていた。
なぜ私の赤いジュラバが好きだったかというと
クラシックなジュラバに使う上品な生地を使っていたからだ。
長袖のジュラバでクラシックな厚手の生地だと
アトピーの私は、汗をかくと関節が痒くなってしまって大変なので
涼しげなペラペラの生地のジュラバを仕立ててもらって
来て行った時に悲劇は起こった。
義母は厚手の生地の典型的なジュラバが好きなのだ。
↓こんなのね
私が仕立ててもらったペラペラの生地の夏用ジュラバは
彼女にはきっと、パジャマのように見えたのだ。
(今思い返せばね)
それから彼女のジュラバチェックが始まってしまた。
あなたは、あの赤いジュラバが似合っているのだから
あれを着てきなさいよ。
(=そのパジャマチックなジュラバは見たくないと言いたかったのだ。)
そんな義母はもう天国に行ってしまった。
義母を訪ね、義母とミントティーを飲むのが
何よりの喜びで訪れていたモロッコ滞在の意義を失った今
私も夫も、カサブランカに行く意味すら無くなっている。
それだけ大きな存在だった
義母のいないモロッコは
私達にとって、抜け殻のような
まるで観光に行くような存在の
寂しい夫の母国となってしまった。
今度は私達が義母が築き上げた楽園を作っていけば良いのか?
いや、私にはできないだろう。
そこに定住する気はないのだから。
やはり私には、何処と決めず
放浪する滞在形式が合っている。
義母亡き今、これからはカサブランカにこだわらず
また拠点を色々自由に変えて
まだ見ぬモロッコを転々とすれば良い。
義母のように誇り高く
綺麗でお茶目で
洋服もなるべくこだわりを忘れずに
誰もが愛してやまない魅力的な女性になれるよう
彼女の在り方を胸に、少しずつそれに近付いていけたらいいな