亡き義母の洋服チェック♪エピソード。 | イタリアでモロッコごはん

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イタリア在住 リツコがモロッコ人と結婚を決めた途端、介護同居生活が始まり今に至るドタバタと、美味しいモロッコ&地中海料理について語ります♪

昨日、今日と

洋服にこだわる方とご一緒していたところに

 

アメブロの「思い出の記事」に

この記事が上がってきてフと微笑んだ。

 

 

 

義母は自ら子供達に
洋服を手作りしていたこともあり

夫が子供の頃の写真には

義母の手作りの一張羅を着て写っている写真がある。

 

 

当時からこのこだわりようでは

きっと確固たる自分の好みの着こなしがあるのだろう。

 

 

 

今思い返せば、義母は私の洋服を毎回チェックしていた。

 

なぜ私の赤いジュラバが好きだったかというと

クラシックなジュラバに使う上品な生地を使っていたからだ。

 

 

 

長袖のジュラバでクラシックな厚手の生地だと

アトピーの私は、汗をかくと関節が痒くなってしまって大変なので

涼しげなペラペラの生地のジュラバを仕立ててもらって

来て行った時に悲劇は起こった。

 

 

 

義母は厚手の生地の典型的なジュラバが好きなのだ。

 

↓こんなのねウインク





 

私が仕立ててもらったペラペラの生地の夏用ジュラバは

彼女にはきっと、パジャマのように見えたのだ。

(今思い返せばね滝汗

 

 

それから彼女のジュラバチェックが始まってしまた。

 

あなたは、あの赤いジュラバが似合っているのだから

あれを着てきなさいよ。

(=そのパジャマチックなジュラバは見たくない!と言いたかったのだ。)

 

 

そんな義母はもう天国に行ってしまった。

 

 

義母を訪ね、義母とミントティーを飲むのが

何よりの喜びで訪れていたモロッコ滞在の意義を失った今

私も夫も、カサブランカに行く意味すら無くなっている。

 

 

 

それだけ大きな存在だった

義母のいないモロッコは

私達にとって、抜け殻のような

まるで観光に行くような存在の
寂しい夫の母国となってしまった。

 

 

 

今度は私達が義母が築き上げた楽園を作っていけば良いのか?

いや、私にはできないだろう。

そこに定住する気はないのだから。

 

 

 

やはり私には、何処と決めず

放浪する滞在形式が合っている。

 

 

義母亡き今、これからはカサブランカにこだわらず

また拠点を色々自由に変えて

まだ見ぬモロッコを転々とすれば良い。

 

 

義母のように誇り高く

綺麗でお茶目で

洋服もなるべくこだわりを忘れずにニヤニヤ

誰もが愛してやまない魅力的な女性になれるよう

彼女の在り方を胸に、少しずつそれに近付いていけたらいいな乙女のトキメキ