近場のトラットリアの

ランチの時間は、

近くで働く人たちでいっぱいである。


何故って、

昼時は、とても安い。

うえに、

美味しいとなると、

イタリア人、

見逃すはずがない。


ひと皿6ユーロのパスタは、

自分で作るより安い...こともある。

ひとえに、

面倒臭い!気持ちが、

その日、

私が出向いた理由である。



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サクッと食べて、

会計とあいなる。


重なる時は重なるもので、

何人かがレジの前にいた。


「え〜っと、何番テーブルだっけ?」


いつものお兄ちゃんが

バカンス中ということもあって、

一人少なめで働いていた この日、

なかなか要領を得ない。


カメリエーラ(ウェイトレス)のお姉ちゃんは、

ひとり、ホールを駆けずり回っている。


見るに見かねて、

皆、自己申告し始めた。

ひとりのシニョーラが言った。

「イオ ソノ カラマラータ!」


io sono 〜 (イオ ソノ〜)と言ったら、

文法的に、

「私は、〜です。」

ということだ。

日本語で言うと合っているように思えるが、

文法的に言うと、

少し違う...気がする。


「私は...カルボナーラ です。」

が、

私自体が、カルボナーラです...

みたいに聞こえた私。


なんだか可笑しくなって、

私は、頭の中で

ひとり連呼した。


「私は、カラマラータです。」

「私は、ビステッカです。」

「私は、ブタです!!!」


おっと、これはヤバい。


ブタと言ったら、ちょっと'エロい人'のことをさしたりする。


ふふ と私は笑った。


完全に変な人である。


「十数年いたら、イタリア語が喋れていいですね...」

とか言われるけど、

案外、

この程度のイタリア語力である。


文章にしなきゃいけない!


そんなことを思うと、

さっさと置いていかれる

イタリアのテンポ。


ちょっとしたことなら、

単語で十分伝えられる。


行きたいところがあったら、

単語で伝えてみたらいい。


「ウフィツィ?」

「ポンテヴェッキオ???」

「ドゥオーモ?」


きっと誰かが教えてくれる。


そんな私は、

メルカート時代、

よく聞かれた。


「バンニョ???」


バンニョは、トイレのことである。


「すみません」も何もなく、

突然、面と向かって言われた言葉。


それで言いたいことが伝わるのであるから

便利なものである。





⬇︎ ヒトオシノチカラ





最後までお付き合い、どうもありがとうございます。