駅地下のBAR。


そこは、

幾度となく、

いろんな店が

開けては閉め、

閉めては開けるという、

いわゆる

曰く付きの物件だった。


それが、

このBARだけは、

開けてから

コンスタントに人が入るようになり、

今では、

すっかり定着している。


見た目、

すっきりモダンな店内は、

働いているスタッフも若い。


ちょっと迫力のある

切れ目の姉ちゃんは、

だがしかし、

仕事が早い。


かけている音楽が

少しボリュームアップ気味なのは、

狭い店内で

くつろぎすぎないよう...的な

配慮から来るかもしれないし、

ただ単に

彼らが若いから...

なのかもしれない。


ちょっと座っても、

一杯のカッフェが

同じ1ユーロ10セントなところが、

私がつい、

利用したくなるところで、

出されるカッフェも、

悪くはない。


ここは、

入るとまず

注文と同時にお金を払い、

そうして

速攻

カフェをいれてくれる。


若いお兄ちゃんは、

にこやかに

「ご注文は?」

と聞いた。


「ウン カッフェ ペル ふぁゔぉ〜れ!」

と言うと、

「OK!」

と言い、

カチャカチャとレジを打って、

「はい!10ユーロ!」

と言った。


おっちゃんに多い、

イタリア式ジョークだ。


イタリアの笑い。


沸点が低い。

時に、

「ふとんがふっとんだ〜〜!」並みの

ダジャレを言って、

少しでも

誰かが笑うと、

同じことを何回も言って、

すっかり他の人が笑わなくなっても、

1人で笑っていたりする。


1人ツッコミ、ひとり受け。


私は、心の中で

そう、いつも呟く。


目の前のにいちゃんが

ウィンクしながら、

そういうことを言うものだから、

私は、

「はい!10ミッラ エウロ!」

と言って、

10ユーロ差し出した。

10ミッラエウロは、1万ユーロのことだ。

「それから...お釣りもよろしくね!」

と言うと、

おにいちゃんは、嬉しそうに笑った。

「俺に任せろ!」と。


可愛いから許せるのは、

どこの世も同じね〜〜!


そう思いながら、

一杯のカッフェを飲み干し、

そのBARを後にしたのであった。



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アレッツォの街角...



⬇︎  ウン ポチ、0 ユーロ...





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