じわじわ

じわじわと

広がっていく。


ある通りを歩いていて、

いつのまにか

「中国人街」と化していることに

気づいたとき

本当に

じわりじわり 来ていると

感じたものである。


近所にある

小洒落たBARが

なんのお告げもなく

名前が変わっていた。


中に入ると

同じスタッフがいるものの、

その片隅にいたのは、

私たちとよく似た

顔立ちの人だった。


一瞬、

BARで働くから

日本人だろうか...

と思ったが、

よく見たら

「中国人」であった。


イタリアの

訳も分からず

高い税金に

唯一

対抗していけるのは

このお国の人じゃなかろうか...と、

私は思う。


気づけば、そのBARの数軒先にも

出来たばかりの

ナンチャッテ エノテカが

あったりする。


きてるな、ここも...


そう思わずにはいられない。


ただ、

私は

時々、

この「中国人」さんの恩恵を被っている。


新しいジーパンを買うと、

必ずしや、

私の足より長い その生地は、

切り落として、

その先がほつれないように

縫い直さなくてはならない。


いつも行く、

中国人経営の洋品店に

それをやってくれる店があり、

たったの1日で、

イタリア人の店の半額くらいの値段で

やってくれたりする。


なぜか、

客のほとんどが

イタリア人だったりする現実に

笑いがこみ上げそうなときがある。


あるとき、

「実は、この先の通りにイタリア人の店があるよ。」

そう聞いて、

壊れかけた

ジャケットのチャックを直してもらおうと

出向いたことがある。


重い体を

引きずるように出てきたおばちゃんは、

一言、

「この一本先の通りに、チャックとか買える店があっから、そこで好きなの買ってきて!」

そう、言い放った。


「え?うちが買いに行くんですか?」


「え?だって、うちには無いもの。それに、好きなの選べるでしょ!」


そういうこと???


「ちなみに、お幾らになりますか?」

そう聞くと、

「うぅん、ざっと見て、27ユーロかな。」


27ユーロかぁ...

プラス

チャック代。


「どれくらいかかります?」

「今立て込んでるから...1週間から10日くらい。」


結局、

いつもお世話になっている

中国人の店にトボトボと出向いた。


「このチャックとかを直してもらいたいんですが...」

そう言うと、

「オッケー、17ユーロ!明日には出来てるよ!」

と言った。

「チャック代は???」

と聞くと、

「うん、全部で17ユーロ。」


中国人の店が、なぜに安いか???


一旦には、

税金を払っているとか

払っていないとか

いろいろ

いわれがあるとして、

それでも、

消費者としては、

安くて早い!が

嬉しいこともある。


じわじわと

攻め入る中国人の波に

今日も

あるイタリアの通りでは、

新しい店が開いていたりするのかもしれない。



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