欠陥




家のトイレの壁に穴が開いている。


人工的に開けた穴だ。


今年に入ったくらいからだろうか、

どこからか、

水漏れしている...

そんなことを

アパート住人が騒ぎ出した。


今住む家は、

築十数年の

イタリアにとっては、

かなりの築浅物件である。


この辺りの物件は、

バブル期みたいに

新築のアパートが建ち並び、

がしかし、

この辺りの計画を手がけた建設会社は、

今は、存在しない。


かなりの手抜き工事が進められたことは、

日本での建設会社勤務10年以下の私ですら

測り知れる、

ある意味、

恐ろしい物件である。


ここを手がけた会社が存在しないことから、

アパートを買った住民たちは、

どこにも訴えることができない、

困った代物である。


日本の場合、

責任の所在が

ある程度、

しっかりしていて、

イタリアのこの状況には、

ホントにびっくりさせられるが、

契約期間に建物が建てられることなど

ほとんどなく、

公共の建物すら、

市長が変わったりすると、

工事まで中断とか

しょっちゅうある話で、

だから、

崩壊する寸前なのか、

建てている途中の放棄物件なのか、

訳のわからない建物が、

幾つも存在するわけなのである。


そんなところに、

麻薬常習犯とか、

ジプシーとか

幽霊さんとか

集まる訳で、

世の中の治安も

一向に良くならないイタリアである。



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さて、

トイレの壁の穴は、

実はもう、

1ヶ月以上も前に、

水漏れの原因を調べる...

と言って、

開けられた穴だが、

開けるだけ開けて、

ウンともすんとも言ってこず、

開けられたまんまで、

いつ、閉じてくれるのかを

聞くのも忘れる

私である。


本当は、

アパートの外の道路が

少しだけ陥没していて、

その辺りがヤバいんじゃないの?


なんて思うが、

一向に気がつかない

自称 「技術者」のイタリア人。


なんでも自分のことを

誇り高く言うのは、

アッパレだと思うが、

信じるか信じないかは、

全て、

自分自身にあるのだと

思わずにはいられない。




⬇︎ ありえんことがありうる...





最後までお付き合い、どうもありがとうございます。
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