最近ものすごくハマっているものがあります。

 

それが、香水。

 

私、におい嫌いでして柔軟剤とかも昔はすごく嫌いでした。

ローションの香料さえも嫌で無臭好き。

それがガラっと変わったのは私が老化しているからでしょうかね。もしくは世の中がいい匂いブームだからなんでしょうか。

あんなに柔軟剤に臭いがついて、みんなこぞっていい匂いの柔軟剤だの、ルームフレグランスだの、お香だの、アロマキャンドルだの、家に臭いをつけるようになったのって最近じゃないでしょうか。

「におい」で癒されるってのを理解するまでに41年かかりました。

が、やってきました我が家のにおいブーム。

 

きっかけは主人の加齢臭問題。コロナ中、一緒にいる時間が増えて気づいてしまったんです。

ニオウんですよ、あいつ。

髪の毛を短くして頭から蒸発してくる加齢臭がいけないのか、もう身体から加齢臭がすごいのか、、、

ある日、私の口がすべってしまいました。

 

 

お前、くせーよ

加齢臭だな

 

 

オブラートに包む配慮もせず、鋭利な刀を振りかざすかのうように言ってしまいました。

ご本人様、人間の反射神経のようにまずはそんなことないと否定に入りましたが明らかに振りかざした鋭利な刃が心に突き刺さってしまったようで翌週我が家に香水が届いたのです。

 

そこからですよ、主人が香水にハマったのは。

香水といってもいろんなブランドがあり、いろんな種類があり。実はこの奥深い世界にハマってしまったわけです。

くっせー日もあれば、とてもいい匂いの日もある。香水は高いですし、やはり一歩間違えると周囲の人への迷惑にもなりますからね、私はこの男を香水の沼に落とした責任として、辛口で毎回評価することにしました。

 

この時点(約4年前)で私は少量の香水を2本持っているだけでした。以前はもうちょっとあったんですが、使いきれずに臭いが飛んでしまいました。

 

そのコロナさなか4年前、コロナといえどやっぱり香水はちゃんと匂いを嗅がないと、ネットショッピングなんかじゃ買えないでしょ!ってことで主人の香水ショッピングに付き合うことになり暇な私はレディースの香水売り場でいろんな匂いを試していたんです。

においが苦手の私はほぼほぼかいだ香水が鼻に合わず。が、その中でも1つだけいいにおいと思えるものがあったんですよ。

その話をしたらちょうどCostcoで安くなっていて主人が買ってくれたんです。当時は外出する人が少なかったので香水だの、化粧品だのが安くCostcoにあったんですよね。

私、におい苦手なので洗濯洗剤はあまり香りの強くないものを選び、香りのつぶつぶみたいなやつもほぼ入れません。乾燥機の時に入れる柔軟&芳香シートみたいなやつも入れません。なので私の洋服はほぼ無臭。顔を思いっきり近づけてよーーーーくクンクンするとほのかににおう程度。

それがですね、この1本の香水で私も沼にハマってしまったわけですよ。

 

コロナ禍で外に出れないってのもあったのと、私は仕事で集中しているときは嗅覚さえも完全シャットダウンしてすべてのエネルギーを脳みそに集中しているので瞬きをするのを忘れたり、外の声が聞こえないぐらい集中するんですよ、私。

でね、ふと集中しているのがほどけた瞬間にふわっと香水のにおいがしていることに気づくんです。すごーーーーく遠くにかすかに臭う感じ。勝手に自分のデスクでリラックスして癒されてしまったわけです。家にいるのに、ちょっと古びた図書館の本棚と本棚の間にいるような感じ。昔、駅の近くにあった古本屋みたいな感じ。

ここからですよ。この集中と集中の間に現れる、どこか非現実的な世界にワープしたような「経験」を求めて別の香水を買って試したんです。そしたら香りによって私のワープ場所が違うわけです。想像力豊かな私は、匂いというよりも匂いか連想するシーンにワープしてしまうというそんな経験にハマってしまったわけです。さわやかなリネンの洗いたてのシャツの香りって香水では、まるで自分がアルプスの少女ハイジになったかのようにアルプスのふもとを走り回る感じがしたんですよね。笑

もうね、どんだけ自分の想像力が豊富なんだ!ってツッコみいれたくなるぐらい。でも、コロナで家にずーっといるとそんな経験が貴重なわけですよ。

 

あれから4年・・・

私の香水コレクションが増えました。

今回のヨーロッパ旅行でも香水をGETし、これからもますます想像力を働かせていろんな場所にワープしたいと思ってます。笑

ついでに、駅前の古本屋にワープした香水はLe Labo(ルラボ)というニューヨーク発の香水屋さんの超定番のAnother 13。これはもう4年前の話なので残念ながらこの香水は捨ててしまいました。新しい経験を求めているのでリピートはしてません。

 

ここで私のおすすめ3選

 

その①

Byredoのジプシーウォーター

古本屋にワープしたAnother 13 は落ち着いた花・パウダー(おしろい)・ムスク系の香りに少し系統が似ていて温かみある系。

こちらはお花から甘めのバニラに変化するんですがサッパリというよりはレモン汁の入った焼き立てのベイクドチーズケーキを切っているような、そんな感じ。オードパルファムのくせに匂いの持続・拡散性は最悪。まず、他人が匂うことはないでしょう。笑

だからこそ匂い苦手な私でも付けられる香水です。

 

 

 

 

その②

LOEWEのAire Sutileza

すずらんの香りらしいのですが、私は想像力がものすごいのでそんなもんじゃすみません。笑

ってかまずスズランの匂い、知らないし!

まー私のしっているものの匂いでいうなら洋ナシジュースって感じ。このジュースの流れるプールに飛び込もうか、プール際で顔をそっと覗き込んでいる感じです。こちらはオードトワレなので軽めの匂い。

 

 

 

 

その③

Le LaboのLys(リス)41

これはジャスミン畑でテキトーにジャスミン摘みをしている出稼ぎ労働者になった気分ですね。そこからジャスミンの収穫が終わり、昔昔あった粉末のレモネードをものすごく薄めて出されて休憩している感じです。

こちらはオードパルファム、持続性・拡散性ともにいいので私は1プッシュで十分。

 

 

 

 

 

 

ついでに今回のヨーロッパ旅行でお迎えした新しい香水は:

Diptyqueの定番Orpheon(オルフェオン)ー 定番には手をだしたくなかったのですが出してしまいました。香水の世界があるのであれば、その世界にある浅草寺的な場所の匂いでしょう。もしくはその浅草寺帰りのマダムが集う日本橋高島屋のタオル生地ハンカチ売り場。

 

 

Creed のJardin d'Amalfi(ジャルダン アマルフィ)ー 香水界の覚せい剤と言ってもいいぐらい値段が高いですが効き目は絶大です。笑

クリーンな世界の超合法薬物ですね。悪い人もこれをまとえば悪いことができないぐらい花、果実の匂いに包まれます。高台から清々しい微風が降り注ぐ感じです。高台から人を突き落とそうとしていた悪人もこんなん香ったら心が悪の道から善人へと引き戻されること間違いなし。

 

Jo Malone のFir and Artemisia(ファー&アルテミシア)ー クリスマス限定とはしらず、におってみたら化粧の濃い知らない金持ちのおばあちゃんに小田急線の優先席でむなぐらつかまれてビンタされたような匂いだったので買ってしまいました。