台風が去ったのに曇りという天気予報ながら、出かけてみる。千歳船橋駅から2キロという事で、散歩にちょうどいい感じ。真っ直ぐにずっと進む感じた。マンションが多い。 

だんだん晴れてきて、程なく着く。盧花といえば、不如帰が有名だが、ここに住んでいたとは知らなかった。ここだけが、オアシスのように緑が広がっている。入り口近くに保育園があり、こんな所にあったら幸せだ。まだ蝉の声がしたりして、太い大木の中の道を進む。

記念館、旧宅もあり入ってみる。無料で、住んでいた家を拝観でき、こんな作りの間取り、天井、戸、廊下など、祖父母の家で見たかつての日本家屋の姿に懐かしさを感じる。木々の中ゆったりとした時間を過ごしていたのだろう。記念館に入ると、よくは知らなかった盧花の多才な才能や、トルストイに傾倒していたことなど、軌跡を知ることができる。不如帰の波子を描いた黒田清輝の絵などもある。狭いながら、色々な事を思わせてくれる。

神社の側の、銀杏の大木の下には銀杏の実が落ちていて、秋を感じる。公園を囲むようにマンションが建っていて、公園を借景にマッチしていていいと思っていたら、ピンクの外壁の物や、海外のリゾート地の様なマンションもあって、街づくりも難しい。

帰りはバスに乗ろうかと思いつつ、歩いて駅まで歩いてしまった。ぶらりと立ち寄るにはいいかもしれない。銀杏が色づいたら綺麗だろうなあ。