[重力を使いこなす]
手法としてオステオパシーをベースに作られたロルフィング。
そこに、「重力からのサポート」という概念を取り入れたのが創始者アイダ・ロルフ博士です。
彼女は「ロルファーが治療する者なのではなく、重力こそが治療するの者なのだ。」と言っています。
さらに、「重力は敵にも味方にもなる」とも。
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身体の構造が、中心の軸に乗っかって居る場合、つまり重力をうまく利用できている場合は、重力が味方の状態にあたります (動画では、0°の状態)。
この時、頭は背骨に乗っかっているので、重力は身体をすんなり通り抜けて地面の方へと流れています。すなわち、頭が "地面に支えられた" 楽な状態です。
これに対し、頭が前に出て行けば行くほど、筋肉で頑張って引っ張っていないと崩れてしまう状態が、重力を敵にしている(戦っている)状態です。
前ならえの腕で重りを運んでいる感じを想像して下さい。
頭の角度が変わると、首の骨と背中の筋肉にかかる負荷が、変わります。
頭が真上に乗っかっている時 0° → 5kg
頭が前に15°傾く → 12kg
頭が前に30°傾く → 18kg
頭が前に45°傾く → 22kg
頭が前に60°傾く → 27kg
重さの参考までに、
スイカ1玉が、約5kg。
国際便の預け入れスーツケースの制限が、23kg。
牛乳パック(1L中身入り) 27本が、27kg。
、、、首の骨とか背筋って、スゴいですね。
牛乳パック27個も首にぶら下げて、スマホ見てるんですってよ?!
他には、パソコン作業はもちろん、
60°の首でソファーにもたれるとか、
じゃがいもの皮むくとか、
魚さばくとか、
工芸品を作るとか、
写真とるとか、
楽器の奏でるとか、
運転するとか、
畑仕事するとか、
赤ちゃんをあやすとか、
掃除するとか、
とか、とか、とか、
日常で避けて通れない場面は、半永久的にでてきますが、何も、60°が悪い!と言っているのではありません。
負荷がかかっているという事を『知っているか』、
掘り下げていうと、『その負荷を体感できているか』、
が、後々起こる不調や怪我を防ぐ事に繋がります。
そんなの、いちいち考えながら作業出来るか!
その通りです!!!
だから、
『自分が一番楽な位置』を身体に発見·記憶してもらうんです。
ロルフィングは身体の再教育である、というのは、そういう意味です。
『身体が適切に機能するようになると、重力が滑らかにその中を、流れるようになる。すると、身体は自然と癒えていく。』
では、また。
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