これいつ見たの?って位経ってしまった・・・寝かせすぎて発酵してそうだわっ!!
「弁護人」 2013年 監督 ヤン・ウソク
1980年代初頭の韓国・釜山。高学歴ではないが目覚ましい活躍を見せている税務弁護士ソン・ウソク(ソン・ガンホ)は、ある日、昔なじみのクッパ店の息子ジヌ(シワン)が裁判を控えていると聞き、拘置所へ面会に行く。ある事件に巻き込まれたというジヌの信じがたい姿を見て、ウソクは何人もの弁護士が断った事件の弁護を請け負うことにする。
韓国のノ・ムヒョン元大統領が弁護士時代に担当した釜林事件がモチーフ
高卒の弁護士
映画を観終わってからこの役、ノ・ムヒョン大統領が政治家になる前の弁護士時代の話と
知ったのよね~。
貧しく建設現場でレンガ運んでた時代から勉強して弁護士へ
そして当時土地の売買が物凄い件数扱いがあって司法書士だけでは間に合わない状態になり
法律で弁護士も扱える様になりまずウソクはそれに目をつけ不動産登記を沢山引き受け一儲け
その後税務メインの弁護士として活躍して一気にお金を儲けるの~
裕福になっていったウソクがお世話になった人の息子の弁護をする事でどんどん
変わって行くのよね~
ソン・ガンホさん相変わらずの陽気で楽しいキャラ見せてたと思ってたら後半の全く違う顔~
さすがですっ
パク・ジヌ イム・シワン
クッパ屋の息子
ウソクの行きつけのテジクッパ店の息子~
母一人子一人でお店を手伝う孝行息子っ!!
読書会を開いてみんなで勉強してる所をいきなり拘束されるジヌ
もう本当にこの時代ありえない事がまかり通ってて怖すぎる・・・
激しい拷問を受けてるシワンくんの姿は・・・もう見ていて辛かった。
シワンくん体当たり演技でした・・・パンツ一丁で
お母さんと対面した時はもう涙なしで見られなかったわ~
「ミセン」のチャン・グレよりもっともっと辛くて痛々しい姿でした・・・
シワン君の演技
パク・スネ キム・ヨンエ
ウソクの馴染みのクッパやの女店主
ウソクが貧しい時から食べに来ていたテジクッパ店の女将~
お金がないからツケで食べさせてあげてたのよね~
今日は支払があるからツケを払って行ってねと言われた日にウソクが
まさかのトンズラ~
弁護士になってお金を稼げる様になってから家族を連れて謝罪に訪れ
お金を返しに行くんだけどその時のキップの良さが素敵だったわ~キム・ヨンエさん
シワンくんとキム・ヨンエさん!鋭い鷹みたいな尖ったお顔が本物の親子みたいだったわ~
パク・ドンホ オ・ダルス
ウソクの事務所の事務長
ダルスさんが映画に出て来るとそれだけで期待しちゃう私。
何かやってくれるんじゃないかと過度の期待
一気に忙しくなったウソクの仕事の交通整理を一生懸命こなす~
昼ごはんはウソクがお世話になったクッパ屋にしか行かない事に不満タラタラ~
チェ・ドンヨン クァク・ドウォン
公安部
もうこのクァク・ドウォンさん演じる公安部のチェ!!
ムカつく野郎だったわ~。本当に酷すぎる
私クァク・ドウォンさん初めて見たの「グッドドクター」なんだけど~
その時この人特殊メイクでこの顔なのかと思ってたし
「カンナさん大成功です」的な。デブメイクだと思ってたら正真正銘自分のお肉だったのね~
って随分前に気付いたんだけど今回もまた見てると特殊メイク顔に見える
イ記者 イ・ソンミン
ウソクの同級生
ウソクが弁護士として大当たりで儲かりまくってた時から少し経った頃学生が
民主化を叫んでのデモが盛んになってくるのよね~。
そんな時同窓会で再会したイ・ソンミンさんとガンホさん!
「学生は勉強したくないからデモしてるんだ~」なんて言ってるウソクとイ記者は真っ向対決
店で大ゲンカになっちゃう始末
イ・ソンミンさん髪が沢山あって雰囲気違う~っ
ウソク先輩弁護士 チョン・ウォンジュン
弁護士の先輩役に「冬ソナ」のゴリラ
良い先輩だったわ~
裁判官 ソン・ヨンチャン
良い役で見ないよね~この方。
「自白」の頃から比べるとこの時痩せてたわ!
検事 チョ・ミンギ
この方も良い役見たことあんまりないよね~
「善徳女王」の王様くらいか~普通なの
ユン中尉 シム・ヒソプ
軍医
勇気ある証言してくれたこの軍医の彼~
「愛の温度」のスーシェフ役だった方!!
あの時なんでチョ・ボアが良いんだよ~っと納得いかなかった私。←カンケーない
この映画も「タクシー運転手」や「1987ある闘いの真実」の時代ですよ。
もれなく軍事政権下。
でも映画の前半は陽気なソン・ガンホさんがいつもの調子でひょうひょうとした演技で弁護士として
のし上がって行く感じを明るく描いてるのよね!
最初の方にホントにチョイ役でイ・ジョンウンさんが出て来たんだけど~
化粧品の訪問販売的なのが来てて半分だけメイクした状態での登場
これには笑った~っ
あしゅら男爵かよっ!!!
序盤はもうガンホさん演じるウソクがガンガン仕事して儲けまくってるのよ。
で弁護士仲間からちょっと疎ましく思われていた感じ~
そんな中なじみのクッパ店の息子ジヌ(シワンくん)が何か月も行方が分からずで
母のスネ(キム・ヨンエさん)もう店を閉めて息子を探す~
身元不明の死者が居れば安置所まで出かけて行くという生活を・・・
偶然ウソクがスネと会い勾留所に居る息子と会えないので何とかしてと泣きつかれるの。
ジヌは釜山で大学に通っていて読書会を開いてみんなで勉強してたんだけど・・・
当時の公安は民主化運動を率いる大学生を標的にしていて実はジヌもそんな公安が乗り込んできて
全くの冤罪で勝手に共産主義者、北のスパイみたいに扱われて1ケ月も不当に勾留されていたの
学生を不当に勾留、拷問していたのは公安のチェ・ドンヨン
上から言われて片っ端から捕まえろって感じ。
もうコイツが憎らしくて!憎らしくてっ
北とは今休戦中、それでもこうして平和に暮らせるのは俺たちがアカを捕まえているからだっ!
とか言いやがってホントムカつくのよ~っ
ウソクがなんとか接見できる様にするんだけど
息子のあまりの変わり果てた姿に愕然・・・
そしてウソクがジヌが拷問されている事に気付き不当に勾留されている学生が他にも居ることを
知って自ら弁護人になるの。
この時代まわりはアカの味方するのか的な見方をする人も居て・・・
この時のウソクは前半見せていたコメディタッチとは違って一気にシリアスムード
この時代の拷問シーンで絶対出て来る浴槽付きの部屋で不当に自白を迫られるジヌ
こんな時代が本当にあったって事にこのあたりの映画見る度、毎回驚くわ。
1980年代ですからね~!!
「応答せよ1988」でドクソンがプラカード持って入場したソウルオリンピックの前年までこんな感じだったと
いうのにただただ驚く
もう「タクシー運転手」と同じ手法よっ!!
前半おちゃらけたトコ見せといての後半のガンホさんの変身ぶりっ
ガンガン稼いでカネの亡者と言われていた弁護士だったウソクがあまりにもヒドイ冤罪を
目の当たりにして変わっていく様が素晴らしいの。
闘っていく間にはこの時代ならではの公安からの圧力も半端ないし世間の目も・・・
でもそんな事に屈しないウソクだったわ!!
2転3転してハラハラ、そしてクソ~っ!!と怒りながら公判を見たわ。
本当にムカつく奴らが多すぎる。こんな事がまかり通ってたのねと驚くし悔しくて泣けてくる。
そんなムカつく元凶のコイツ
公判中のチェ・ドンヨンの顔見てムカついてたのに
えっ!?何?この目!!メイクしてんの?
途中からダメよダメダメ的に見えてきて笑っちゃた
今回クァク・ドウォンさんの顔に食いつき過ぎか!!
また脱線しました・・・
一部フィクション(軍医の証言)も含まれるそうですが実話をベースにしたこの映画
本当にすごい時代・・・でも相手が国家権力であろうと絶対に諦めないと言う苦労した時代からの
信念を持ち続け闘ったウソク、天晴れでした
序盤、同窓会でケンカした同級生のイ記者、ラストで登場する多くの釜山の弁護士たち
全て真実を伝えようと正義を貫こうとしたウソクの熱意が伝わっての彼らの変化にもぐっと
来ずにはいられなかったですっ!!
この時代の映画、かなりの確率で辛いシーンはありますが最後胸が熱くなりました。