【妄想でタロット】シンデレラのタロット修行③〜運命の舞踏会へ〜【最終回】 | ちょっと覚えて直感で楽しむタロット

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【妄想でタロット】へようこそ。

 

私の妄想から始まり、タロットが登場するお話となります。

 

シンデレラについては、今回が最終回です。

 

 

お付き合いくださる方は、

このままお進みくださいませ。

 

 

 

①はこちら

 

 

 

 

 

②はこちら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンデレラのタロット修行~運命の舞踏会へ~

 

 

 

「10 運命の輪」が回り始めたときは、

それに乗ることが大切。

 

タロットを学び始めてからのシンデレラには、

確かな変化が生まれていました。

 

かつては、ただ耐えるだけだった日々でした。

でも、彼女はもう知っています。

 

運命は、自らの手でつかむもの

 

 

 

 

 

 

その夜。

 

シンデレラが静かに夜空を見上げていると、庭に不思議な光が降り立ちました。

そして、そこには魔法使いの女性の姿が。

 

「あなたの心には、強い願いがあるわね」

 

シンデレラは驚きました。

そしてすぐに、タロットで学んだ言葉を思い出しました。

 

 

 

「1 魔術師」が伝えていたこと。

 

創造の力、可能性を信じること。

もう準備は整っているのだから、始めよう!

 

 

 

 

「でも……私には何もないの。

舞踏会に行く方法も、着るドレスも」

 

 

 

 

それを聞いた魔法使いは微笑み、そっと杖を振りました。

 

 

すると、庭のかぼちゃが馬車へと変わり、ボロボロの服が美しいドレスに変化しました。

 

 

 

 

 

足元には、繊細なガラスの靴が輝いています。

 

 

 

 

「さぁ、行きなさい。けれど、12時を過ぎると魔法は解けるよ」

 

「わかりました。ありがとう」

 

 

 

 

シンデレラは心の中でこう思いました。

 

これは、運命がくれたチャンス。

だから私は、迷わず行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お城の舞踏会は、夢のように華やかでした。

 

豪華なシャンデリア、きらめくドレス、美しく響く音楽。

しかし、シンデレラの目に映るのは、王子の姿だけでした。

 

 

彼と目が合った瞬間、

シンデレラは、時間が止まるような感覚になりました。

 

 

 

 

タロットの「6 恋人」のカードが示すのは、ただの恋ではありません。

 

 

人生の大きな選択。心から引き寄せられるもの

 

 

王子はまっすぐにシンデレラの手を取り、優しく微笑みました。

 

 

「一緒に踊ってくれませんか?」

 

 

シンデレラはそっと手を重ねました。

王子と踊っている間、世界が変わっていくような気がしました。

 

 

 

 

「これは夢?

 

それとも、運命?」

 

 

 

 

 

 

夢のような時間は、瞬く間に過ぎていきました。

 

気づけば、時計の針は12時の直前です。

 

 

「いけない。もう時間がない!」

 

 

 

シンデレラは急いでお城を飛び出しました。

 

王子の呼ぶ声が聞こえましたが、振り向くことはできませんでした。

運命の輪は、まだ回り続けているのだから。

 

 

階段を駆け下りる途中で、彼女のガラスの靴が片方脱げました。

 

けれど、立ち止まる暇はありません。

魔法が解けてしまう前に、ここを出なければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

屋敷へ戻ると、美しいドレスは消え去り、

またいつものボロボロの服に戻っていました。

 

それでも、シンデレラは不思議と絶望しませんでした。

 

「これは終わりじゃない」

 

 

 

 

 

彼女はタロットの「16 塔」を思い出していました。

 

思いもかけず、突然崩れ去ることがあること。

でも、それは新たな未来の始まりでもある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王子と出会えたこと。

彼と踊れたこと。

 

それだけで、もう十分でした。

 

 

 

でも、彼女はまだ知らなかったのです。

 

「運命の輪」は最後まで回り続けるということを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、お城では大騒ぎになっていました。

 

王子は、シンデレラが落としていったガラスの靴を手がかりに、彼女を探すと言ったのです。

 

「この靴がぴったり合う人こそ、私の運命の相手だ!」

 

 

 

 

 

 

お城の使者が、シンデレラの屋敷にもやってきました。

継母と義理の姉たちは、何とかして靴を履こうとしましたが、どうしても履けませんでした。

 

そしてついに、シンデレラの番が回ってきます。

 

 

「あなたが履く必要はないわね」

 

継母はそう言いましたが、使者は言いました。

 

「すべての娘に試すようにと、王子様のご命令です」

 

 

シンデレラは、そっとガラスの靴に足を入れました。

 

すると。

 

 

それは

彼女の足にぴったり、だったのです。

 

 

その瞬間、そこにいた誰もが息をのみました。

 

 

 

 

 

タロット「20 審判」のラッパの音が聞こえるようでもありました。

呼びかけによって、真実が明らかになる。

 

 

もう隠れる必要はない。

本当の自分を認めるときが来たのだ。

本来の姿でよみがえる時が来たのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お城へと迎えられたシンデレラは、王子と再会しました。

 

「やっと見つけた」

 

王子がそう言って微笑んだとき、

シンデレラは確信しました。

 

 

「これは運命だったんだわ」

 

 

 

 

 

 

 

シンデレラは、

タロットの「21 世界」を引いた夜のことを思い出していました。

 

「世界」は、

完成と調和、旅の終わりと、新たな始まり」を意味します。

 

 

長い試練の旅を終えて、

シンデレラはようやく幸せを手にしました。

 

 

「これまでのすべての経験が、今のわたしをつくったの」

 

タロットを学び続けた日々を振り返っていました。

 

「あの時間があったからこそ、わたしは自分を前向きに保つことができたんだわ」

 

 

 

 

タロットは、こう教えてくれました。

 

 

「運命を知ることは、ただ未来を予測することではない。

それは、自分の人生を信じて、前に進む力をくれるもの」

 

 

 

 

 

 

そして。

 

シンデレラの物語は、新しい「世界」へと続いていくのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~おわり~

 

 

 

 

 

 

 

ここまでお付き合いくださり、

ありがとうございました。