仕事先で行った先の近くにピークを発見したので、

さっそく寄ってみました。

高炉台公園の一角に「熊本山」というピークがありました。

 

高炉台公園は日本の近代化・殖産協業の象徴である

八幡製鉄所をイメージした公園で、

昭和26年(1951)に戦災復興事業の一環として

熊本山公園を総合公園化したものだそうです。

製鉄所の高炉を模した展望台があり、

一帯を眺望することができます。

 

でもどうして福岡県に「熊本山」があるのか?

調べてみたら、以下のような

狐伝説に由来しているそうです。

 

むかしむかし、この山に諏訪明神という

神様が住んでおられました。

この明神様に「おくま」という女狐が仕えていました。

おくまは諏訪明神の使いで、

戸畑村の名護屋明神まで手紙を届けることになりました。

ところが、名護屋明神は留守です。

大事な手紙を誰かに預ける訳にもいかず、

帰りを待つことにしました。

お腹が空いてきますが、

神様のお使いが終わるまで飲食出来ない決まりです。

おくまは手紙を口にくわえて、

じっと待っていましたが、

4日たっても名護屋明神は帰って来ません。

5日目の夕方、やっと帰って来られたので、

急いで返事を持って帰ることになりました。

5日間、何も口にしていなかったおくまは、

気力で頑張りましたが、

諏訪明神のお住まいの山の麓まで帰ってきたところで、

ついに力尽き息を引き取りました。

諏訪明神や村人は大変悲しみ、

おくまを祀りました。

それから、誰からとなく「おくま山」と呼び始め、

それが現在の「熊本山」になったと言われています。

 

 

 

中洲や小倉にも女狐は住んでいますが、

「おくま狐」のように純朴だったら・・・

 

皆さんも騙されないようにね

 

 

展望台より

 

 

 

 

#高炉台公園 #熊本山