5月21日現在、英彦山神宮参道の
クリンソウは見頃を迎えています。
クリンソウ(九輪草)は北海道・本州・四国に分布する
サクラソウ科の多年草で、
山間地の比較的湿潤な場所に生育します.
和名の由来は、段になって輪生する花の様子を、
仏塔の先にたつ「九輪」に見立てたものです。
私は、フリンソウの方が好きですけど。
英彦山は本来の自生地ではなく、
諸国を巡った修験者が薬草として
持ち帰って植えたものです。
地元では2007年から残った株から種を採り、
坊跡など計5カ所で種をまいているそうです。
2017年のクリンソウは、
天候不順や鹿の食害のため
非常に花付きが悪く、残念な結果となっています。
招魂社附近や英彦山会所では、花もまばらです。
英彦山は霊山なので、殺生禁断の地です。
増えすぎるニホンジカには困ったものです。
鹿が増えると、植林被害が出るだけでなく
植生が大きな影響を受けます。
鹿の食草は姿を消し、鹿の餌にならない植物だけが残ります。
森の下草がなくなることで、乾燥化が進みます。
そして大雨が降ると、山が崩れていきます。
なぜ日本全国で鹿が異常繁殖したのか?
天敵であるオオカミの絶滅、ハンターの減少
あるいは温暖化による降雪量の減少などの説が有力ですが、
冬場に路面に撒く凍結防止剤という説もあります。
動物が生きていくためには、塩分が必要です。
凍結防止の為に道路に大量に撒いた凍結防止剤を
鹿が舐めて必要なミネラルを簡単に得ることができ、
増殖したと言う説です。
なかなか説得力があると、私は思うのですが・・・
鹿の異常繁殖を抑えるために
大分県では天敵であるオオカミの放獣も
検討されています。
オオカミと云えば、若い女性が口を揃えて言うには、
男性から口説かれることがないと。
肉食系の男性が少なくなると、晩婚少子化の原因にもなります。
これも困ったものです。
若い男性は何をやっているのでしょうか。
私が若い頃は、「男はオオカミなのよ・・・」
という歌がヒットしたものです。
かくいう私も、歳をとるにつれて
羊どころか、ぬいぐるみ並みになりました。
群生地も画像のとおりの有様です
この日の英彦山では清掃登山が行われていました。
関係者の皆さん、ありがとうございました。











