チラリズムの心理学。3つの心理学理論 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

チラリズムの心理学。3つの心理学理論

「マナは100歳、カナも100歳」

という夢を見ました。

自分でも分析不可能だと思いました。

切なさが心の中にあふれつつも、今夜もメルマガ・セクシー心理学の切ない世界をお届けいたします。

あらためまして、こんばんは。
ゆうきゆうです。

今夜のセクシー心理学は、「チラリズム」の話をお届けいたします。


◆ チラリズム、好きですか。

脚線美が、少しだけ見えた。
胸の谷間が、チラッと見えた。
好きなカレの鎖骨が、ちょっと見えた。

あなたは、そんな「チラリズム」が好きでしょうか。


「大嫌いじゃー! 正々堂々が一番じゃー!」
という硬派な方は、今回は筋トレでもしてお休み下さい。

「好きかも」という方は、この先をお読み下さい。



では。
なぜ人は(特に男は)、「チラリズム」に弱いのでしょうか。

なぜあそこまで過剰反応するのでしょうか。

今回はそんなどうでもいいことについて、真面目に検証してみましょう。

それを説明するためには、3つの心理学理論について知らなければなりません。


◆ 理論その1 プロスペクト理論

たとえば想像してください。

「宝クジで、1万円が当たりました。」

これ、嬉しいでしょうか。
まぁ、たいていの人は嬉しく感じるはずです。


では、

「宝クジで、3万円が当たりました。」


この場合、あなたの嬉しさはどう変わりますでしょうか。
額が3倍だけに、嬉しさも、ちょうど3倍になりますでしょうか。


おそらくたいていの人は、そこまで正比例はしないはずです。
せいぜい、1.5倍程度くらいではないでしょうか。


これは、もっと大きな額で考えても分かりやすいでしょう。

「1億円の当選金」と「3億円の当選金」。

さらに極端に、

「10兆円の当選金」と「30兆円の当選金」。

ここまで来れば、「どっちだってたいして変わらないよ」と思いませんでしょうか。

このように、人間の感じ方というのは、絶対値が高くなるほど「鈍くなる」ものなのです。
この考えを「プロスペクト理論」と言います。

表にすると、こうなります。

グラフ


すなわち、0から少しでも上がった瞬間に喜びは跳ね上がり、あとはあまり大きく変わらない、というわけです。


すなわち。

それこそ、ある相手とつきあうことができて、ラストまでの関係になることは、とても嬉しいことです。

数で表すなら、100くらいの価値でしょうか。

ここで、その相手の「チラリズム」が見えるというのは、純粋な価値で言うと、
それこそ100に比べれば、3か4くらいの喜び程度かもしれません。

しかし!

ここでプロスペクト理論が働きます。
ほんの少しでも、価値は100とそんなに変わらないくらいの喜びが得られるわけです。

これが、男が、いえ人が、たかが部分的なチラリズムごときを、ものすごくありがたがる、第一の理由です。


◆ 理論その2 心理的リアクタンス理論

2つめはコレ。

リアクタンスというのは「抵抗」のこと。
人間は強制、もしくは禁止にたいして、つい抵抗したくなるものです。

追われると逃げたくなり、逃げられると追いたくなる心理のことですね。
この考えで、人は何かを隠されれば隠されるほど、見たくなるものなのです。

すなわち、あるときに「チラリ」と見えることによって、その欲求により、

「相手が隠しているものを見てやった!」

という、さらなる快感の倍増があるわけです。

それこそ、「恋人の関係になって、見せてもらえる」や「見て…」という状況は、「禁止ではない」状態。
その時点で、快感が少なくなる危険性もあります。

でも個人的には、そういうのも大好きです。


◆ 理論その3 不定率強化

そして3つめ。


A「レバーを押すたびに、必ずエサが出る箱」
B「レバーを押すと、エサが出ることもあれば、出ないこともある箱」

このAとBにマウスを入れたとします。

このとき、レバーを夢中で押しつづけるのは、どっちのマウスだと思いますか?

そう。
答えはBです。

逆にAは、最初のうちは押し続けますが、すぐに飽きて、必要なときしか押さ
なくなります。

このBのように、ランダムに報酬を与えることを、不貞率もとい「不定率強化」と言います。

人間がパチンコなどのギャンブルにハマってしまうのも、これが原因です。

当たるときもあれば、当たらないときもある。
だからこそ、当たったときの嬉しさを強く感じるわけです。


すなわち。
「チラリズム」も、それこそ「たまに」だからこそ、とても嬉しく感じるもの。

「そんなに見たいなら、恋人の私がいつでも見せてあげるわよ! ほらほらペローン!」

というのは、そんなに嬉しく感じないわけです。

でも個人的には、それも(以下略)


◆ 犯罪は、いけません。

いずれにしても、これら3つの理論によって、「チラリズム」というのは、想像する以上の快感があるようです。

でも、だからといって犯罪はいけません。

よく、盗撮事件や、のぞき事件がありますね。

これはまったく話が別。

これはある意味、ギャンブルで勝ったときの快感が忘れられず、イカサマをするようなものです。いけません。


ただ、それはそれとして、「チラリズム」を見ること自体が快感であることはお分かり頂けましたでしょうか。

目の前の男性が、誰かのチラリをつい見てしまっても、決して責めないであげてください。お願いします。


◆ 男だけでは、ありません。

さらに。
この「チラリズム」に惹かれる心理というのは、男性だけではありません。

女性だって、もちろんあります。

たとえば、「誰かの秘密をのぞき見る」というのも、広い意味ではチラリズム。


「あのアイドルが深夜の密会! お相手は何と…!」
「あの俳優が不倫疑惑!? そのデートの一部始終を見た!」

というニュースや記事があり、特にそれが好きなアイドルだったりしたら、人なら誰ででも見たくなってしまうはず。

最近タレントの夏川純が「年齢詐称」ということでニュースになりましたが、
これを追求するのも、近いものがあります。

これらも、「本人が隠したい秘密」を、「だからこそ見たくなる」状態。
女性のチラリズムをありがたがる男と、根本的には変わりありません。

人類共通、人はチラリズムに弱いのです。


原始時代の話をしましょう。

あなたが荒野を歩いていたら、突然、マンモスが襲ってきました。
絶体絶命の大ピンチ!

しかしこのとき、マンモスが、脚をかばうような動きをしていました。
よく注意して見ると、脚にケガをしているようです。

それをめざとく発見したあなたは、すかさずその弱点を攻撃!

マンモスは叫び声を上げて逃げていきました。


………いかがでしょうか。

これもある意味、マンモスのチラリズム。

人は、敵の隠したがる欠点や秘密を見つけようとする目を持っているからこそ、
生存に有利になってきたのです。

なんか大きな話になりました。自分でもビックリ。


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◆ 今回のまとめ。
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○ 人は、チラリズムに弱いんですってば。



◆ さいごに。

というわけで、わざわざ3つの心理学理論を持ち出して説明したチラリズムの話、いかがでしたでしょうか。


実は、この話には、続きがあります。

この「チラリズム」を応用して、人間の気持ちを強くつかむことができるのです。

さぁ!
あなたが女ならなおさら、そして男でも使える、チラリズムの心理テクとは!?

その答えは後編をお待ち下さい!


(つづく)


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。


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