Facebook投稿記事より55ー米国産業界へのシェールガス革命の恩恵について | 蓮華 with にゃんこ達

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専ら、マーケットや国内外の政治経済ネタが多くなってしまいました。
母と愛しい我が子達を護りつつ日々闘う中で思う事をアップしていきます。

http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4b3f6280-4609-11e2-ae8d-00144feabdc0.html#axzz2FIwQDVzE

シェールガス革命に伴う恩恵、要は天然ガスなどエネルギーコストの値下がりによって、化学(ダウケミカルがテキサスとルイジアナに石油化学工場約40億ドル建設などが一例)、肥料、鉄鋼、燃料など幅広い製造業の分野で計900億ドルもの投資が既に発表されているという記事です。

アメリカ国内のLNGは、2008年のピーク(13ドル/mBTU)から約4分の1の価格にまで下落しているそうで、比べて、欧州やアジアでは、むしろそのピーク時の価格より高い16ドル/mBTUで取引されているという事で、欧州の企業、化学大手のバイエルやBASFは米国企業に対する競争力の低下を相当に懸念しているそう。

ハリケーンサンディの影響が薄れた直近の経済指標(鉱工業生産、小売売上高、設備稼働率など)もかなり好調ですが、失業保険申請件数の状況などを見ても、案外雇用の回復も期待より早そうですし、確実にフォローの風が吹き始めた感があります。

1月中旬位まで例の『財政の崖』問題を共和党が引っ張ったとして、1,2月に反動が来るとしても、クルーグマン先生の仰る通り、2013年を見る上で大勢に影響は無いでしょうね。

直近のブログにも書きましたが、翻って日本、本当に円安にして良いんですか?ちゃんとエネルギー政策の根本を見直さなくて良いんですか?という感が益々強くなります。