「甘えたらダメだ。甘えたらダメだ」と親に十分甘えられず大きくなった人は、自分の子どもに対しても同じことを要求してしまいます。
健気に子どもはそれに応えようとしますが、実は成長していく上で“甘える事”は欠かせません。
発達心理学では親に十分甘えられた子どもほど心が強くなり、自ら考え行動する人間へと成長すると言われています。
思春期までたっぷり甘えて子どもたちは自己肯定感を育み、成長していくものです。
『自己肯定感』とは「自分はかけがえのない存在だ」と自分で自分を肯定できる心の状態の事です。
自分の長所だけでなく短所も含めてありのままの自分を受け入れられなければ、人生を心から楽しんで生きる事はできません。
だから子どもには十分甘えさせてあげながら、生きる為の力を育んでいくのが大切なのです。
そしてこれは大人に対しても同じ事が言えます。
自己肯定感が低い人は新しい事にチャレンジできず、人間関係を広げていくこともむずかしくなります。
だから自分に「できること」と「できないこと」を見極め、それを認めた上で生きていきましょう。
「弱音なんか吐いちゃいけない」「ひとりで何でもやらなきゃダメだ」と我慢して強がって無理してがんばらなくていいのです。
つらい時には「つらい」と言えばいいし、助けが必要な時には「助けて」と言えばいい。
やさしい人ほど自分ひとりで何でもかんでも抱え込み、場の空気を読んで自分の気持ちを押し殺しがちですが、つらい時には助けを求めればいいし、疲れた時には休む事も大切なんです。
世の中にはあなたのことを「助けたい!」と
思っている人だっているのですから。